今年初の視察(2)

 MOさんのハウスを北から順に視察していきました。

 全部で17棟もありましたので、これらを見聞していくことには、かなりの醍醐味がありました。

 離し飼いの鶏たちが、ハウスの中まで入ってきて餌を噤(つぐ)んでいました。

 昔は、この鶏が生活の中にいて、よく見かけていた光景でしたが、今では、真にめずらしく心が和みました。

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離し飼い鶏

 ここにおいて、もう一つ注目されたのが、トウガラシとピーマン(赤)の出来栄えでした。

 すでに再収穫の時期を終えていましたが、いずれも、鈴なりに実が生えていたことを窺わせる残存が未だ多数の残っていました。

 「MOさん、このトウガラシとピーマンの味を調べますので、少しいただけませんか?」

 こう尋ねると、どうぞ、という快諾の返事がありました。

 「こんなに多数の実をつけて、大きく繁茂したトウガラシもピーマンを見たことがない!」

 これが、その時の私の素直な驚嘆であり、そして感動でした。

ーーー これは、なぜか?

 植物を育てる基本因子は、光、気温(空気)、そして水と土、ここでは無肥料、無農薬の栽培がなされていますので、この4つです。

 光は、燦燦と南国の太陽光がいつも降り注いでいます。

 気温は、ハウスによって温暖化が効果的になされています。

 これらは、いわば、どこにでもある環境条件です。

 となると、残り二つに重要な格別さがあるはずです。

 水には、光マイクロバブル水が用いられています。

 備え付けの10トンタンクで、この光マイクロバブル水がせっせと製造されています。

 これが、霧状に噴霧され、葉面と土への散布が定時的になされています。

 この光マイクロバブル水が、地面に到達して、じわじわと浸透を始めます。

 おそらく、そんなにたくさんの散布量ではないので、高々、その浸透深さは10~15㎝に留まることでしょう。

 周知のように、健康で肥えた土とは、水はけがよく、同時に水もちもよく、さらに、栄養豊かな土のことです。

 前二者の性質を発揮するには、土を団粒構造にする必要があります。

 そのためには、土を腐植化する必要があり、それを担うのが微生物です。

 すなわち、微生物が大量に増殖されている土が、健康で肥えた土なのです。

 おまけに、この微生物たちは、植物にたくさんの栄養を与えることができ、替わりに、植物たちは、微生物が好む物質を供与することによって、両者の仲良しな共存関係が成り立っているのです。

 光マイクロバブルが好気性の微生物を育て、その微生物が健康で肥えた豊かな土づくりい貢献し、このようにすばらしいトウガラシやピーマンを育てたのではないかとおもわれます。

 このコラボレーションが、格別にすばらしく、稀有な実りを促したのではないでしょうか。

 ここに、私は、未来型農業の片鱗を観たような気がしました。

 前記事において示した長ネギ、ニンニク、パウチ―に、トウガラシとピーマン(赤パプリカ)が加わりました。

 この目の前の事実は、何を意味するのか?

 そこに、どのような普遍的法則性があるのか?

 これらを、じっくりと考え、その深い意味と普遍性を明察していく必要があるのではないか。

ーーー とうとう、ここまで来たか!

 私の心は、ワクワクしながら、揺さぶられ続けていました(つづく)。

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トウガラシ