手作り野菜
本シリーズも、とうとう400回、それにふさわしい記念の記事を認めることにしました。
先日、お隣のMさんと久しぶりに長話をしました。
カメラを抱えて家の周りを散歩していた時に、Mさんが水道でボトルを洗浄されていました。
「久しぶりですね。お元気でしたか?」
「ええ、おかげさまで・・・」
「先日は、自家製の野菜をどっさりいただきました。ありがとうございました。それから、生シラスもいただき、あれは絶品、美味しかったですね」
「そうでしょう。別府湾の生シラスは今が旬であり、家内の実家からもらってきました」
じつは、家内が丁度沖縄に発つときでしたので、生を少し舌鼓してから、その大半は茹でてもらいました。
家内が帰ってきたら、その冷凍ものを、少しづつ楽しみながらいただく予定であり、この上ない上等の酒の肴になりそうです。
いただいた自家製の野菜は高菜とホウレンソウでした。
Mさんは、自宅の敷地に設けた小さな菜園で野菜を育てるのが上津で、いつもお裾分けをいただいています。
早速、その高菜を炒め物にしていただきました。
これは私の好物料理のひとつであり、以前から、時々、地元産の高菜が安く売られていたときに買って、これをアブラゲや豆腐と一緒に炒めていただいてきました。
今回の高菜は、新鮮でより上質のものでしたので、家内が丁寧に塩だけで炒めてくれました。
熱々の新米ご飯に、この高菜炒めをかけて、美味しくいただきました。
また、いただいたシラスは、長さ2、3㎝の小さなものでしたが、生きがよく、透明感がありました。
これを少し摘まんで食べてみました。
舌触りがよく、しかも甘味とうま味があって、最高品質の生シラスではないかとおもいました。
その後、窯茹でしたシラスも試食してみましたが、これも当然のことながら大変美味でした。
この大半は凍結保存されていますので、それを少し取り出して、柚子やカボスの汁をかけていただくことにしましょう。
ところで、このシリーズは、今号で400回記念を迎えることができました。
ここまで長期のロングラン記事になるとは予想すらできませんでした。
国東の幸
これも、国東やその周辺地域の豊かな食環境があったからで、改めて、そのすばらしさに感激しています。
その第1は、豊かな海の幸です。
とくに、地元の白身魚がすばらしく、大切なお客さんをもてなすのに最高の食材であり、最近は国東の安岐港の市場に行く回数がやや減ってはいますが、よく堪能してきました。
なかでも、アコウ(キジハタ)、ホゴ、真蛸、城下カレイ、太刀魚など、山口県の周南市にいた時にはとてもめぐり会えない魚ばかりでした。
しかも、それらが格段に安く手に入りましたので、二重に、その海の幸を楽しむことができました。
新鮮で美味しい、しかも安いという格別の特徴を有した「海の幸」、これが、国東にやってきて遭遇した「優れた食環境」でした。
その第2は、国東の「野の幸」です。
これについては、地元の農家との共同が徐々に進展していきました。
その典型的なモデルになったのが無農薬、無肥料栽培による「光マイクロバブルMOネギ」でした。
最近は、この栽培技術の成果が、MOネギそのものに直接反映されるようになり、少なくない消費者のみなさんにも小さくない評価を得ることができるようになったようです。
ここから、次世代の未来型農業のあり方に関するヒントが観えてきたようであり、その科学的な究明が重要な段階に達しつつあるようにおもわれます。
第3は、シイタケや長いも(自然薯)などの「山の幸」です。
これらの出荷が始まると、地元のスーパーや道の駅の店頭に生シイタケや自生の長いもがたくさん並べられます。
こんな時には、やや多めに、それらを籠に入れて、旬の味を楽しむことにしています。
当然のことながら、それらは格安ですので、買いすぎても気になるほどの値段にはなりません。
おそらく、他の地域や都市部の価格の半値から3分の1の値段であることから、ここでも「安くて豊かな幸」を自覚するのです。
第4は、光マイクロバブルによる自家製野菜づくりです。
最近は、ホームセンターで苗を買うほかに、種を買って苗を育てて移植する方法でも栽培しています。
そのため、葉菜類はほとんど買うことが無くなり、ほとんど自給自足の状態に至りました。
「今日は何を収穫しようか、何を美味しくいただこうか?」
とおもいながら、光マイクロバブル野菜によるロハスな生活を満喫しています。
国東にやってきて10年、これらの海、野、山の幸と自家栽培の幸を得て、これからも、安くて豊かな、このロハスの食環境を探究、堪能していくことにしましょう。
お隣のMさん、野菜と生シラス、どうもありがとうございました(つづく)。
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