おさらい
 
 久しぶりのことなので、基本的な「おさらい」をしておきましょう。

 光マイクロバブル技術の特徴のひとつとして、これまでの常識では考えられないことが、しばしば起こることがあります。

 その非常識に出う度に、頭を抱えて考え込んでしまうことが多くありました。

 それは、まさに「光マイクロバブルの未知」との遭遇でした。

 そして、そこから「なぜ?」が生まれ、それを探究し、少しずつベールを剝がしていきました。

 そこには、そこはかとない探究心が芽生えてきて、それにおもしろさを感じてきました。

 探り、究めていくおもしろさ、そこに真理性を見出したときのうれしさは格別であり、おもわず「光マイクロバブルの女神が微笑んだ!」と叫んでいました。

 この新たな真実の発見は、どこで、どうして起こるのでしょうか?

 たとえば、この世のなかには、空気と水があります。

 これらは、どこにでもある、すぐに手に入る物質であることから、「オンサイト物質」といわれています。

 また、これらの物質によって生物が育まれてきしたので共に「生物適応物質」とも呼ばれています。

 さて、光マイクロバブルとは水中で発生させた極小の気体のことであり、自ら収縮していくという、ある意味でふしぎな特徴を有しています。

 それぞれを構成する水と空気については、これまでにたくさんの研究がなされ、それらの物理化学的性質や生物的機能については、無数といってよいほどの研究がなされてきました。

 ところが、極小の気泡を水中で発生させ、それが自分で小さくなっていくという気泡の研究は皆無でした。

 なぜなら、その極小の気泡を発生させる装置が未開発だったからであり、そこに一灯を点したのが、私どもマイクロバブル発生装置の開発(1995年)でした。

 しかも、このマイクロバブルは自己収縮を行うことによって真にふしぎな、当時としては非常識の自己収縮運動を起こしていたことから、それを単にマイクロバブルとは呼ばずに、後に「光マイクロバブル」と呼んで、その他のマイクロバブルとは区別することにしました。

 なぜ、その冠に「光」を付けたのか?

 その理由は、その自己収縮するマイクロバブルが、文字通り、何度も発光を繰り返していたことから、それに因んで命名したことにありました。

 液体としての水のなかで、極小の光マイクロバブルを発生させることによって、さまざまな物理化学的、さらには生物的にもおもしろい、ゆかいな特性と注目される機能的な現象が見出されるようになりました。

 おかげで、ありふれた水のなかで、新たな極小「光マイクロバブル」が発生することによって物理化学的な結束点が形成され、そこに新たな世界を産生させることができるようになった、という途方もなくおもしろい、ゆかいな現象が続出してくるようになったのでした。

 この豊かな知的興味の世界に、もう一つの生物適応物質である「土」が加わることによって、より多数の結束点が生まれ、このおもしろみは、さらに立体的な高次元の様相を呈するようになりました。

植物にとっての土とは?

 土は、植物の生育に不可欠な物質です。

 ヒトを始めとする動物よりも、はるかに先に生育してきた「先輩」です。

 この先輩のおかげで、私たちの命と生活が成り立ってきました。

 この植物と土の関係を成立させてきた、もう一つの重要な生き物が微生物です。

 それなしには植物も生きていけない、ヒトを始めとする動物にも役立たせることができないのです。

 微生物が生きていくには、土と共に「水」も必要です。

 乾燥してカチンカチンになってしまった土のなかでは、微生物たちは生きていけません。

 当然のことながら、植物も同じです。

 すなわち、植物と土の関係のなかには、もう一つの重要な物質して「水」が不可欠な要素として入り込むのです。

 この植物、土、そして微生物、さらに水という4者の関係を解きほぐして考えてみることが重要になります。

 植物は、土のなかに根を張り、そこから水分と養分を吸い取り、茎と葉を成長させます。

 土は、水分を保持させ、そして微生物を宿らせ、その微生物は、植物にとって必要な養分を産み出します。

 微生物は、植物から抽出されるエキスを求めて植物の根の周囲に集まり、自らを増殖させます。

 水は、植物と微生物の生命を支え、維持させるのに不可欠な物質です。

 
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 このように、これらの4者は、互いに必須の関係にあります。

 ところが、近代になって、土と微生物の間に、化学肥料が入ってきました。

 それまでは、動物や植物の遺体が有機物になり、それらを微生物が分解することによって、植物の養分が生成していたのですが、これにはかなりの時間が必要でしたので、痩せた土地のすぐの活用ができませんでした。

 それを即座に利用できるようにしたのが化学肥料であり、これは広大な瘦せた土地であっても農作物の栽培を、すぐに可能にしたのでした。

 この肥料の素になったアンモニアの合成に関する発明は、ユダヤ人のフリッツ・ハーバーによって為し遂げられ、それを量産化させたのがボッシュでしたので、今でも、ハーバー・ボッシュ法として窒素肥料づくりに利用されています。

 この発明は、多くの人々に利用され、食糧増産の基礎となり、今日までの人口増加を支えてきました。

 世界の大半に在った痩せた土地であっても、この化学肥料を撒くとこによって農作物を育てることができるようになって、貧しい人々であっても、その生計を成り立たせたのでした。

 その意味で、世界を救った発明ともいってよいでしょう。

 さて、その重要な役割を果たしてきた「水」を「光マイクロバブル水」にしたら、どうなるのでしょうか。

 次回は、その光マイクロバブル水の世界に分け入ることにしましょう(つづく)。

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楠木(中津北校前庭)