変 調
森村誠一著『老いの意味』を読了しました。
その内容は、老いの先輩として大変参考になりました。
小気味よい、本質を射抜いた簡明な記述には、これまで慣れ親しんだ「森村調」を感じました。
先の『老いの覚悟』の執筆が2011年、かれが78歳の時でした。
また、この『老いの意味』が2021年で88歳の米寿を迎えられていました。
この間が10年ありましたので、そこには何らかの「老いシリーズ」の執筆があるはずだと思って調べると、『老いの希望論』、『遠い昨日、近い昔』などがありました。
そのなかには、『芭蕉の杖跡おくのほそみち新紀行(2012年)』もありました。
晩年の松尾芭蕉が、最後の旅として選んだ「おくのほそみち」を、同じく晩年の森村誠一が訪ねてみようとおもったのはことなぜか?
そう思って、まずは、『老いの覚悟』から1年が過ぎ、その覚悟が、この新紀行に示されているのではないかとおもって、早速、アマゾンで、それを注文しました。
まだ、届いていませんが、芭蕉と森村の二人の杖跡を辿ることができることを楽しみにしています。
ここまでは、よかったのですが、先日、じつは、その読書中に、今風にいえば「やばい」ことをしてしまいました。
足浴を終えた後に、ふと左足の親指の爪が伸びていたので、それを爪切りで切り始めました。
最初の切りは、無事できたのですが、ニ回目が、うかつで爪ではなく、その傍の皮膚を切ってしまったのでした。
よく見ずに、注意散漫な状態で切ったことによるミスでした。
そこから血が出てきて、その血止めが大変でした。
その時は、家内が、傍にいなかったので、そのまま我慢して指を押さえておくしかありませんでした。
そして何とか血止めができたのですが、その日から光マイクロバブル入浴を取り止めました。
その状態が2日、3日と続いたことで身体の調子が、いくつもおかしくなりました。
いつもは、一度も夜中にトイレに行かないのに、その3日目は4回にも行くことになり、その夜尿回数に異常さを覚えました。
身体が重く、頭もスッキリせず、身体の節々に痛みを感じました。
「光マイクロバブル入浴がないと、このような体調になってしまうのか!」
その変調ぶりによって、嫌というほど、光マイクロバブル入浴の「ありがたさ」を深く再認識させられました。
夜尿をもよおすのは、寝ている間に身体の表面が冷えることで、身体の奥にある腎臓にだけに血液が流れ、それによってせっせと腎臓が尿を作り出すからであり、そのために頻尿状態に陥ってしまうからなのです。
身体の節々に痛みを覚えるのも、そこでの末梢血管における血液の流れに関係して起こる現象です。
ほとんどすべて、すなわち95%の病気は、毛細管における血液の流れが悪くなることによって発生するといわれています(根来秀行『毛細血管が寿命を伸ばす』)。
光マイクロバブル出浴の度に感じる特別の爽やかさは、脳内の毛細血管の血流促進によるものではないかと常日頃からおもっていますが、その入浴を取り止めた3日間の頭の重さ、爽やかさの喪失は、それが誘起されなかったことではないかと推測されます。
こうして光マイクロバブル入浴の作用効果を考えてみると、その有無には、重大な差異があるのではないでしょうか。
そのことが、老いを感じるようになってますます明らかに、そして鮮やかになってきたようにおもわれます。
家内の口癖は、
「光マイクロバブル入浴のおかげで、長生きできる!」
ですが、その通りで、この3日間は、それと反対のことが起きていたのだとおもいます。
すなわち、それは寿命を縮める3日間であったといってよいでしょう。
変調からの脱出
光マイクロバブル入浴3日間の取りやめに伴って発生した私の心身の変調は、頭が重い、憂鬱、夜間の頻尿、節々の痛み、胃の持たれ、便秘、皮膚疾患などが、一度に襲ってきたようで、真に尋常ではありませんでした。
「これは、ヤバイ!」
そう感じて、4日目からは、
「光マイクロバブルで回復するしかない!」
とおもって、それを強行することにしました。
心配だった傷口は、サランラップで3重に巻き、そ上からビニール袋を被せて濡れないようにし、その左足を上にあげて水没させないにして入浴を敢行しました。
その出入りが心配していましたが、なんとか一人で入浴が可能でしたので、ゆっくりと読みかけの本を持ち込んで久しぶりの入浴を楽しみました。
入浴温度は37℃と低温にし、そのまま長く入れるようにしました。
その初日は、4日ぶりということもあって1.5時間の入浴時間、その翌日からは1時間余の入浴となりました。
おかげで入浴の日は、朝までトイレに行くことがなく、いつもの状態に戻りました。
その他の疾患も、徐々に回復してきて、今日あたりは、それらがほぼ改善されるというところまで漕ぎつけました。
寿命を縮めるのか、それとも伸ばすのか、これは大きな違いです。
後者の場合は、それに光マイクロバブル入浴による「ここちよさ」が加わるのですから、その作用効果は小さくないように思われます。
まもなく、足先の傷も完全に癒えてくるでしょうから、光マイクロバブル足浴も加えて、その相乗効果をめざすことにしましょう(つづく)。
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