第4の理由(その5)

 1. アグリ作業の持続理由(4)-5

 第1の理由:近い将来に起こるとされる「食糧危機」、「肥料危機」に対抗する。

 第2の理由:ロハス生活を実践・発展させる。

 第3の理由:無農薬、低肥料光マイクロバブル水耕栽培の重要性と優位性を究明する。

 第4の理由(5):脱植物濃縮作用は起こるのか? これを検証する。

 岩田進午さんによる5冊の「土」に関する著書は、初心者の私にとって非常に解りやすく重要な啓発を受けました。

 1)植物の生育に水が重要な役割を果たしていること、とくに、肥えた健康な土づくりにおいて水が不可欠であることを知りました。

 2)また、その健康な土においては、微生物の働きが重要であり、その活動が水なしにはできないことも明らかにされていました。

 しかし、当然のことながら、岩田さんによって述べられていた水は、普通にある河川水、地下水、降雨水などであり、それらに特別の特徴づけがなされたものではありませんでした。

 すなわち、岩田さんのいう「水」を、さまざまに優れた機能を有する光マイクロバブル水に置き換えて考えると、その可能性は一挙に広がり、またしても、新たな光マイクロバブルの世界が観え始めてきたのでした。

 別稿において、その初期段階の考察を開始していますので、詳しくは、そちらをご覧ください。

 さて、植物のなかにいったん取り込まれた農薬成分や重金属類の「脱濃縮」作用は、その物質代謝を活発にさせることでクリアできるのではないか、そう思いながら、その検証実験を続けてきました。

 その際に、決定的に重要なことは、根における毛細根を急速に、そして大量に発生させることによって根の大幅な成長促進と、それに伴う茎と葉を共に成長させるという光マイクロバブル水による特別の作用効果を発揮させることでした。

 ここに、植物における農薬成分や不要な重金属を「脱濃縮」させた基本原理があったのではないか、ということを見出しました。

 しかも、この光マイクロバブル水固有の物質代謝促進作用によって光合成が活発に行われるようになり、真に「贈り物」とでもいってもよい作用効果が生みだされていったのです。

 それは、現象的には、甘みと旨みにおいて、その付加がなされることでした。

 すでに述べてきた農薬まみれの苗の味は、それを食べてみると、すぐに吐き出してしまうほどの不味さと嫌味がありました。

 苗を入手すれば、この不味さと嫌味からしか出発できなかったのです。

 この不味さと嫌味が濃縮されたままで生育がなされるのであれば、それがたとえ大きくなったとしても商品としての価値は低く、それを販売するとなると、見た目をよくして安値で売るしかありません。

 これが、私たちが遭遇している現実であり、歪められた「野菜文化」なのではないでしょうか。

 私は、時代劇映画が好きなので、時々、拝聴することがありますが、そこで昔の武士たちの質素な食事を見かけることがあります。

 若い頃は、「よくもまぁー、こんな粗末な食事で体力が持つなぁー」とおもっていましたが、それが、根本的に間違いであることに気づきました。

 その野菜は、「粗末であっても十分においしかった」のです。

 もちろん、その野菜には農薬は使われていません。

 酸性雨に犯された土壌ではなく、化学肥料を一切使っていない、多様な微生物が棲息していた健康な土で育った野菜です。

 この野菜が、いかにおいしいか、そのことを、自分で育てて自分で食べてみることによって痛感させられたのでした。

 次回は、その光マイクロバブル野菜の「旨さ」について分け入ることにしましょ(この稿つづく)。

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上2つ:光マイクロバブル栽培のキュウリ、下2つ:通常の土耕栽培のキュウリ


本日のアグリ作業(8月2日)
 
 1.収穫

 緑砦館2の黄色くなったキュウリを収穫しました。と孫のユッツが、風邪を引いて元気が

 種用として残す分です。

 また、緑砦館3のアイコを収穫しました。

 これをパスタに入れていただきました。

 感激の味でした。

 2.温度計測と高温防止

 緑砦館1の温度計測を継続的に行っています。

 暑さも峠を越えつつあるのでしょうか、ハウス内の気温が40℃を超えないようになりました。

 4つの排気煙突、東西の2つの換気扇、ミスト噴射などによって高温化防止がより効果的に実施されているようです。

 3. サンチュの生育

 上記の作用によって、緑砦館1のA水路においてサンチュ他がよく育っています。

 この水路は、床から20㎝の高さにありますので、より低温気体で囲まれていることがよい生育環境を作り出しているのだとおもいます。

 今夕は、その一部を収穫して試食を行ってみましょう。

 真夏にサンチュ、ゆかいな試食になるでしょう。

 (つづく)。
 
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百日紅(前庭)