暑中お見舞い申し上げます

 7月も終わりの日、戻り梅雨が再度明けたのでしょうか、このところ猛暑が続いています。

 今朝は、静かな日曜日、近くで鶯が鳴いていて、のどかな夏の日の昼下がりです。

 新型コロナウイルスの第七波が広がっていて、連日20万人を越え、過去最大感染者数を更新し続けています。

 その死者も、このところ100人を越え、深刻さを増しています。

 また、海の向こうのニューヨーク州では、猿痘感染が急拡大し、非常事態宣言が出されました。

 恐いことに、日本でも2例目の感染が確認されています。

 すでに、全世界での感染に関してWHOからは警告が発せられています。

 また、新型コロナウイルスの変異は、南アフリカ地方に震源地があり、ここを根本的に退治しないと、これから年中にわたって感染が続く、という専門家の指摘まで出てくるようになりました。

 その新型コロナウイルスに加えて、ウクライナ侵略、インフレーション、食料危機、大干ばつ、洪水、山火事など、跛行的な世界の変貌が進行しています。

 それらが溢れ、心休まらない日々が続いていますが、ここは気持ちを持ちなおして、今月のガイダンスを行うことにしましょう。 

「老いの覚悟と生き方(4850回記念)」
 
 森村誠一と鶴見俊輔のエッセイ2冊を拝読し始めたことが契機となり、この4850回の記念シリーズを認めることにしました。

 4850回、半端ない回数です。

 来る9月には4900回、そして今年中には5000回の大台に達するでしょう。

 千里の道も一歩から、と思って始めたブログでしたが、少々長い道程を歩んだことになりましたね。

 森村誠一さんは、2012年の3.11の大惨事を目の当たりにされて「老いの覚悟」をなされたそうです。

 その時の年齢は78歳だったようです。すでに後期高齢者の仲間入りをなされて老いを意識され始めたことが、「老いの覚悟」として巧みに、そして克明に語られています。

 それから約10年が経過し、私も、残り1年余で、その後期高齢者の仲間入りを果たすことになりました。

 その森村『老いの覚悟』を、今になってそれらの意味を考えてみると、それ相応の歳に近づいてきたからでしょうか。

 そのことが心に響き、よく身に沁みるようになってきました。

 私の場合の、その覚悟とは、すでに、本ブログにおいていくつか紹介してきたように、今直面している課題に取り組むなかで、そこから幾度かのブレイクスルーを通じて実践的に、それらを解決していく「腹づもり」のことです。

 それは、こうやって、一文にしていくことによってより確かなものになり、わずかに一歩ですが、それだけ、その実現に近づいていくことでもあります。

 その最初は、前職場のT高専において考え、実践してきたことの総まとめを行い、その未来への提言を行うことです。

 高専は、その創立以来、社会の変化に敏感に対応してきた高等教育機関であり、さまざまな困難を抱え、一方で矛盾の坩堝(るつぼ)を停止ながらも、その多難さがゆえに、そこからブレイクスルーしていくことがより真剣に問われています。

 その実践の積み重ねが、内発的な長所を産み出していくという独特の変化を遂げてきたことに注目しています。

 「退官後、10年以上も経過して、何を今更、高専のことに拘っているのか」

と、お叱りを受けそうです。

 しかし私の場合は、その時の経過とともに、そのことがますます気になり、その考察をまとめねばならないという意識が募るようであり、これを、何とかしげて、いいかげん、すっきりしたいとおもっています。

 この問題を解く鍵は、日本と世界の経済の問題を明らかにする必要があります。とりわけ、日本の産業構造の変化が、今後の高専のあり方に少なくない影響を与えていくことから、その問題に関する勉強をややひたむきに行いました。

 その結果、ようやく文章を執筆できる状況になってきましたので、その一部を、このシリーズにいても取り上げていく予定です。

「緑砦館物語」

 真夏を迎え、緑砦館2と3の野菜を収穫して丁度端境期を迎えています。

 その代わりに、緑砦館1の方のA水路においてサンチュを中心にした野菜が育ち始めていますので、真夏であっても野菜を収穫できることが今年の緑砦館の特徴であり、細やかな喜びです。

 キュウリとミニトマトが、ほぼ終わりかけています。

 昨日は、種用として黄色くなったキュウリを収穫しました。今年は、「四葉キュウリ」と「夏すずみ」の二種類を育てましたが、後者の方が、よりおいしかったという評価をえました。

 さて、このシリーズにおいては、その200回記念として、アグリ作業を続ける原点となった理由について考察を深めています。

 端に野菜作りを行うだけでなく、その意味と意義を科学的に深く探究していくことが大切であり、その意味で、最初の良い整理ができつつあるのではにかと思います。

 この考察は、いましばらく続きますので、これを契機として、よい考察ができたといえるところまで進んでいきます。

 今後は、この整理を踏まえてより深く、その探究を行っていきますので、その成果についても別稿で披露していくことになるでしょう。
 
さわやかロハス生活」

 緑砦館における豊かな実りが、この「ロハス」をより進展させています。

 「自分で育て、自分で食べる」を基本にして、一連の緑砦館における取組の成果が、この生活に役立っていて、そこにも、そこはかとないゆかいさを感じています。

 また、家族と一緒にロハスな食事を、どう豊かにしていくかについても、徐々に、その発展が遂げられているようで、その彩を増してきているのではないかとおもいます。

 光マイクロバブル水耕栽培で、ぎりぎりまで豊かに実らせ、その旬の味を楽しむことが、おいしさを増すコツではないか、そのようにおもう機会が増えてきました。

 今は、ミニトマトのアイコが、その最旬の時期を迎えており、昨日は、その実を数えてみると約50個も生っていました。

 赤く熟れたアイコ、その何ともいえないおいしさが、最旬であることの証明です。

 まもなく最盛夏を過ぎますので、これから緑砦館の野菜たちがぐっと成長を遂げる時期を迎えるでしょう。

 お盆の時期を迎えても、立派に収穫できる野菜が存在している、これが今年の緑砦館の注目すべき特徴です。 

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3年で大きくなったミモザ(孫のユッツの誕生記念樹)

「OIだより」
 
 上述の「老いの覚悟」で述べたように、その第二の課題は、光マイクロバブルに関することであり、その最初のテーマとして、先行的に緑砦館物語において「アグリ作業を持続する理由」を明らかにしし始めています。

 それらを踏まえて、より深い探究を行なうことが重要だと考えています。

 ここで取り上げる課題は多々あるのですが、急がず、慌てず、そして楽しく解りやすく、この連載を持続していくことにしましょう。

 これらの探究の道において歩を進めることは、楽しくてゆかいなことでもありますので、老いにおける仕事としては幸あることではないかとおもっています。

 暑い夏、みなさまにおかれましては、風邪などひかれないようにご自愛ください。

 もう少しで盛夏も峠を越えそうです。

 そしたら、緑砦館の野菜たちが一斉に勢いを増していくことでしょう。

 それこそ、4つの煙突の排気の作用効果といえるでしょう(つづく)。

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柿の葉(前庭)