アコウに出会う幸運
先日、地元のスーパー「エース」に立ち寄った際に、大きなアコウ(「キジハタ」とも呼ばれている)を店頭で見つけました。
「こんなに大きいのは、初めてだ!」
小躍りしながら、すぐに、それを買い物籠に入れました。
そのアコウを示しましょう。
アコウ
よく太っていて肉付きがよく、こんなに立派なアコウは、これまで見たことがありませんでした。
しかも、これが980円という格安さでした。
ネットでアコウの値段を調べてみたところ、このクラスであれば3000~3500円とありました。
生きていれば、その値段は2倍にも達するそうです。
この魚は、その日の早朝に獲れたものですので、新鮮度は抜群なので、そのことを加えると4000円前後にはなるのではないでしょうか?
さて、このアコウが、なぜ、店頭に一匹だけ残っていたのでしょうか?
それは、おそらく、値段が980円という高値だったからではないかと思います。
この水準のものになると、誰も買わない、それが、この国東のみなさんの購買常識ではないかと思います。
それゆえに、高価なものは売れ残るのです。
なにせ、ここでは、商品のすべてが100円を基準にしており、それが、スーパーのチラシにおいても基準になっています。
コンビニや大手食品会社の地方統括化を通じてでしょうか、商品の価格が全国的に均一化されてきて、その影響下にあるほとんどの都市において、ほとんどの商品がほぼ同一水準の価格によって売買が成立するようになりました。
しかし、国東地方では、その経済的影響が少なく、上記のように、100円を基準にした商品構成や格安のアコウが店頭に並んでいるのです。
それゆえ、アコウの場合は、やや小ぶりのものが500~600円程度で売られていますので(不定期で、2週間に1、2度)、それを見つけると、何だか得をした気分になって、躊躇なく手に入れるようにしています。
刺身、そして吸い物へ
この立派なアコウ、最初は、何といっても刺身が一番ですので、すぐに半身をおろしてもらいました。
色は白身で鯛に似ていますが、その味は数段上です。
旨味は最高水準で、冬のトラフグといい勝負ですね。
家内と一緒に、ワインを少々いただきながら、このアコウの刺身を舌鼓しました。
家内と一緒に、ワインを少々いただきながら、このアコウの刺身を舌鼓しました。
感激の旨さでした。
続いて、アコウの粗(あら)を用いての吸い物、これが格別で、真に上品な吸い物に仕上がっていました。
続いて、アコウの粗(あら)を用いての吸い物、これが格別で、真に上品な吸い物に仕上がっていました。
国東ならではの「安くて豊かな、そして『贅沢』な味」でした。
残りの半身は、翌日に、同じく刺身でいただきました。
旨さは、前日と同じで、少しも落ちていませんでした。
これからも、時々、スーパーエースに行ってアコウを見つけて、その素晴らしい味に出会いたいと思いました(つづく)。
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