下げ止まり
東京をはじめとして新型コロナウイルスの感染が下げ止まりしています。
先週と比較すると、若干感染者数が増加傾向にあり、油断できない様相を帯びてきたのではないでしょうか。
そのウイルスは、オミクロン株の「BA.2」と呼ばれるもので、その前の「BA.1」よりも1.2 ~1.8倍感染速度が大きいといわれています。
先週と比較すると、若干感染者数が増加傾向にあり、油断できない様相を帯びてきたのではないでしょうか。
そのウイルスは、オミクロン株の「BA.2」と呼ばれるもので、その前の「BA.1」よりも1.2 ~1.8倍感染速度が大きいといわれています。
高齢者の感染が減り、20歳代や子供の感染が増加しているのが特徴といわれています。
たとえば、東京都における本日の感染者数は8652人にものぼり、下げ止まりの傾向を示しています。
このオミクロン株は、7割にも達ししていると推定されています。
また、全国的には、54884人となり、先週と比較するとやや増加傾向を示しています。
さらに、死者数は66人と未だに多く、感染者数が増えると死者も増えていることが報じられています。
日本全体の検査による陽性率は36%と異常に高い数値になっています。
日本全体の検査による陽性率は36%と異常に高い数値になっています。
検査した人のうち、3人に1人が感染していることになりますので、猛烈な勢いで感染拡大が起こっていることは間違いありません。
これに対してアメリカの陽性率は2.4%しかなく、それと比較すると、日本の異常さが際立って観えてくるでしょう。
これは、PCR検査を常に怠ってきて、その数を減らすことで感染者数を減らすという、「ごまかし」を行ってきたことが原因であり、ここにも、それを指導してきた「感染症ムラ」という専門家集団、あるいは、それに追随してきた厚生労働省の医系技官、そして政府に小さくない問題があります。
遅すぎるエアロゾル感染の認定
そういえば、その専門家と称する方々の中心にいる感染研究所の連中が、ようやく最近になって、コロナ感染がエアロゾル感染であることを認めたようです。
これまでは、口をそろえて、空気感染(エアロゾル感染)ではなく、飛沫感染だと強調してきたかれらですが、ここにきて世界の専門家たちやWHOの認識に合わせざるを得なくなったのでしょう。
情けないほどの後進性、遅延性、消極性といえるのではないでしょうか。
なぜ、そうなのか。
これも今では容易に暴露されています。
クラスター追跡と濃厚接触者を明らかにして感染を潰していくというクラスター理論に固執し、それが通用しなくなっても、その誤りや世界と比較しての後進性やお粗末性を認めたくなかったからであり、ここに日本の感染症対策における不幸がありました。
おまけに、その対策の中心人物の一人は、こそっと外国の論文では、空気感染対策の必要性を認識していたという趣旨の論文を発表しているという報道もあり、どこまで腐って卑劣なのかとさえ思わざるをえません。
ここでは、専門性というよりも、かれらの人間性そのものが問われていて、その基本が壊れていることが一番の本質問題といえるでしょう。
不幸なのは、その指導の下で小さくない被害を受けてきたのは国民であり、亡くなった方、後遺症の残った方々です。
おそらく、その傷みや苦しみも、正しく受け留めることができないほどに人間性の破綻が起こっているように思われます。
おそらく、その傷みや苦しみも、正しく受け留めることができないほどに人間性の破綻が起こっているように思われます。
春から夏に向けて、新型コロナウイルスによるオミクロンBA2株が増え続け(数日前の東京都では、この株が18%になったという報道あり)、それが第7波を形成するようになると予想されています。
すでに、今の下げ止まりは、その予兆と考えてよいのかもしれません。
すでに、今の下げ止まりは、その予兆と考えてよいのかもしれません。
値上げラッシュ
おまけに、先月から今月にかけて、相次ぐ商品の値上げラッシュが始まっています。
その特徴は、電力、ガスなどのエネルーギー、小麦、マヨネーズなどの食料品、紙類やオムツなどの日用品と、非常に多岐にわたる分野での値上げがなされていることです。
1日からは、輸入した小麦の価格を政府は、17.3%引き上げて売り渡すことを決めました。
これによってパンやラーメンなどの麺類の値上げラッシュが始まることになります。
さらに、日米金利差の拡大に伴う円安がさらに進み、黒田日銀総裁がいう1ドル125円という当面の壁をおそらく軽く突破して、そのうち1ドル150円の壁に関する攻防へと向かう可能性があります。
これまで、100円で買えていた外国製品が、150円出さないと買えないのですから、これは極めて深刻な話です。
これまで、100円で買えていた外国製品が、150円出さないと買えないのですから、これは極めて深刻な話です。
さらには、石油やニッケルなどの金属を輸入する際にも、1.5倍の値段で買うことになり、その分を、電気ガス料金として添加されるわけですので、これは大変な生活苦が待ち構えていると考えてよいでしょう。
コロナに加えて、大変な値上げのラッシュが起こり、不況下のインフレ、消費の低迷、産業の衰退という最悪の連鎖が始まる恐れがあるように思われます。
コロナに加えて、大変な値上げのラッシュが起こり、不況下のインフレ、消費の低迷、産業の衰退という最悪の連鎖が始まる恐れがあるように思われます。
第7波の襲来は、このようにより一層の深刻な経済状況と連動する可能性があり、これまでのコロナ対策と経済運営のずさんさ、跛行性が一挙に噴き出してくるのかもしれません。
経済構造の基礎(ファンダメンタル)が弱い日本、この脆弱性を根本的に治していく必要がありますね(つづく)。
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