ミモザの春

 研究所の前庭のミモザが満開になり、青空に黄色の花の彩がよく映えています。

 昨日は、山陰から3人の訪問者があり、ご関心のプレゼンと討議を行うことができました。

 お土産に、糖度11のミニトマトをいただきました。

 みごとにおいしいミニトマトでした。

 このトマトを育てるのに、さまざまな苦労をなさってきたそうですが、先日の光マイクロバブル装置の設置によって、かなりの改善効果が現れているとのことでした。

 月末を迎え、ミモザの黄色い花に平和の願いを載せてガイダンスを行うことにしましょう。
「パラダイムシフト2022」

 先月の24日にウクライナへのロシア軍の侵略が始まりました。

 これによって、あり得ない悲惨な地上戦が展開されるようになりました。

 ウクライナの人々の国外難民は400万人を越え、そのうちの半数が子供たちだと報じられています。

 また、ウクライナ国内においても600万人以上の難民が発生しているようです。

 これらの子供たちや女性たちの行方は、どうなっていくのでしょうか?

 厳しい苦難が待ち構えていることは間違いなく、そのことを考えると暗鬱になります。

 また、新型コロナウイルス感染の拡大に加えて、この戦争の影響が世界経済に小さくない影響を与え始めました。

 当のロシアでは、インフレーション率が30%を超え始め、通貨のルーブルの暴落が続いています。

 欧米でも消費者物価指数の高騰で、アメリカのインフレ対策としてのFRBの金利の利上げに続いて、イギリスなどの各国の利上げがなされようとしています。

 この影響を受けて、金利を上げられないほどに国債を異常乱発してきた日本との金利差が拡大したことで、急激な円安が徐々に進行しています。

 これによって、日本国民は、ますますの物価高、賃金の実質低下に苦しめられることになるでしょう。 
 
 このように、日本を含めた世界が急激にパラダイムシフトし始めましたので、これからもそのシフトの様子を注視していくことにしましょう。

「『ものづくり2022』考」

 第二は、すでに6回を終えた「『ものづくり2022』考(4650回記念)」についてです。

 1991年における日本経済のバブル崩壊後の「失われた30年」の間に、日本は先進国ではなくなってしまいました。

 その原因は、日本産業の空洞化とアメリカへの属国化がより進んだことにありました。

 その結果として、技術ノウハウの流出とともに安値競争にことごとく敗れていくことで、一人当たりのGDP生産率では韓国にまで抜かれるというショッキングなことが起こりました。

 同時に、より深刻なことは、かつての偉大な先達たちが築いてきた「ものづくり精神」を萎えさせ、へたれこませたことでした。

 そして、せっかくのイノベーションの萌芽があっても、それを潰してしまうというベンチャービジネスの「冬の時代」を迎えてしまったのです。

 本シリーズでは、この理由を究明し直し、21世紀にふさわしい「ものづくり」とは何か、そしてそれを基本にした立国問題を検討していく予定です。

「さわやかロハス生活」

 第三として、「さわやかロハス生活(4600回記念)」にふれておきましょう。

 丁度1年前に、緑砦館1~3を再開させ、光マイクロバブル水耕栽培の野菜作りに専念してきました。

 おかげでさまざまな自家製野菜を収穫できるようになり、その成果が、この「さわやかロハス生活」をより深く味わいながら継続することができるようになりました。 

 これから、緑砦館(GFH)1~3ほかの再整備を行い、新たなスタートを切ることになります。

 まずは、GFH2から、水槽の清掃を開始していますので、順次、整備をしていく予定です。

 この1年の成果をより生かして、このロハス生活の質的向上を図っていきます。

 そのために、アグリ作業を再開し、光マイクロバブル水耕栽培による最高水準の野菜作りをめざします。

「光マイクロバブルの正体」
 
 第四は「光マイクロバブルの正体(4400回記念)・自己収縮と低周波振動」についてであり、これについては合計で13回の連載を重ねることができました。

 それらを踏まえて、次のテーマとして「光るマイクロバブル」の正体を探究していくことにしました。

 この正体は、前述の自己収縮運動とも深く関係を有していますので、そのことをより深く考えながら、その発光現象の正体を探っていくことにしましょう。

 この問題に関しては、最近においていくつかの重要なヒントを得て、重要な仮説を持つにいたりましたので、改めて、その究明の重要性を認識しました。

 とにかく、丁寧に、そしてやさしく、わかりやすく、さらには、おもしろく、その探索に出ようと思っています。
 

      「光マイクロバブル技術とは何か」

 「光マイクロバブル」は、ある意味で「火」ではないかという仮説の基に、火がもたらした人類の進化への貢献を踏まえて、ホモ・ハビリスからホモ・エレクトスへの進化の問題について論究してみました。

 折しも、NHKのBS1でも、この問題が取り上げられていて興味深く拝見し、その録画を行いました。

 これから、その内容も参考にしながら、光マイクロバブルとしての「火」が、どのように人類の進化に影響を与えていく可能性があるのか、という問題に切り込んでいきたいと思います。

 これは、光マイクロバブルが2つめの「火」として存在できるのかという仮説に関係する問題ですので、どこまで大胆に、そして細心に論究できるのか、という、ややロマンを感じながらの「分け入りと深掘り」を楽しみにしています。
 
創造的突出と自己革新(CASEⅠ:高専)

 名著『失敗の本質』を拝読したことで、本シリーズの執筆を思いついたのですが、それは「よいことであった」と内心喜んでいます。

 日本の製造業が築いてきた世界に負けない「ものづくり精神」の問題の本質を、高専においてこそ生かすべきであり、生かすことができるのではないかと思い、その検証を行うつもりで、この問題を考察してきました。

 この問題は、日本と世界の経済、ものづくり、科学技術立国、地域に根差す技術、イノベーションなどと理解していますので、それらを視野に入れながら論究していきたいと思います。

 じつは、この半年間、これらの問題について私なりに勉強を重ね、ようやく、そのブレイクスルーの糸口を見出したように思われますので、そのことについても、折に触れて言及していくことにしましょう。

 なお、この問題は、上述の「『ものづくり2022』考」とも深く関係していますので、高専という具体例のなかで、この問題に分け入っていきたいと思います(つづく)。

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グリーンレタスの若葉