梅園の里へ

 久しぶりに、ユッツと共に国東市安岐町富清の「梅園の里」のランチバイキングに行くことができました。

 みんな揃って車に乗り込んだのがうれしかったのでしょうか、車中ではユッツが唄い続けていました。

 その口ずさんでいた曲が洒落ていました。

 第1は、ベートーベンの運命であり、「デデデ、デーン」と最初の出だしを楽しそうに唄っていました。

 三歳の幼児が、交響曲「第5番」を口ずさむのですから、ベートーベンさんも、さぞかし吃驚されていることでしょう。

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ユッツ

 しかし、それで驚いてはいけません。

 第2は、次にチャイコフスキー作曲のバレー組曲「くるみ割り人形」における行進曲の一節を口ずさみ始めたことでした。

 音程がしっかりしていて、少しも音が外れていませんでした。

 これには、家内も私も吃驚しました。

 ユッツの頭のなかに、この行進曲の音程がしっかり記憶され、それを間違えることなく何度も、自分の歌として再現できていたのです。

 記憶力と音感のすばらしさに、二人して驚嘆、感心しました。

 「三つ子の魂百まで」といいますが、この音感と記憶力には、小さくないすばらしさを覚えました。

 梅園の里に向かう車中では、このユッツの独唱で大盛り上がり、みんなで拍手を贈りました。

 バイキング

 コロナのせいで、かつてほどのたくさんの料理はなかったものの、野菜料理を中心にした素敵な料理が並んでいました。

 ユッツが、最初に、たくましくかぶりついたのが唐揚げでした。

 この唐揚げは、大分県北部の名物であり、私も幼いころからよく食べてきました。

 味付けや揚げ具合もよく、おいしく料理されていましたので、ユッツもおいしそうに何個も平らげていました。

 ここの料理で私の好物は、レンコンの天ぷらであり、ユッツの食べっぷりに刺激を受けながら、これを数切れ、おいしくいただきました。

 それから、大分名物の「やせうま(小麦粉を細長い団子状にしたものを、きなこでまぶしたもの)」があり、これも最後にいただきました。

 一方、ユッツのデザートは、小皿に山盛りの果物でした。

 果物は大好物であり、その食べっぷりには目を見張りました。

 あっという間に、一皿分を食べつくし、「おかわり」の二杯目も、同様に、すぐに平らげていました。

 さすがに、三倍目は量が減りましたが、その食べっぷりの良さは変わらずで、みごとでした。

 子供は、「これでなくちゃ!」と、その食事を楽しく見て喜んでいました。

 このユッツのたくましい食べっぷりを見て、また、一緒に、このバイキングに行こうと家内と話し合いました。

 ベートーベン、チャイコフスキー、唐揚げ、果物のお代わり、楽しい「梅園の里めぐり」でした(つづく)。