夕飯の前に

 昨日の夕飯の前に、緑砦館1(GFH1)のBレーンの一角において収穫サイズになってきた大葉を収穫しました。

 この冬の時期に、大葉が育つことは珍しく、私としては初めてのことでしたので、その成長ぶりに注目してきました。

 どうやら、夏に育つ大葉と違って、冬の大葉は、同じ光マイクロバブル水耕栽培であっても、その成長速度がやや遅く、その背丈もかなり低い状態で収穫サイズになってきました。

 これは、掌の大きさに近いサイズのことであり、市販されている大葉の約2倍の大きさを有しています。

 なぜ、市販の大葉のサイズは、掌の半分程度のサイズなのか?

 それには、次の理由があるのではないでしょうか。

 ①そのサイズであれば、成長速度が大きく、より短い時間間隔で繰り返し栽培が可能になる。

 ②大きく成長させた葉っぱだと、葉や茎がより硬くなる。

 ③また、葉っぱの触感においてモサモサ感があり、香りがやや落ちてしまう。

 ④農薬をふんだんに用いて栽培しているので、そのせいで、嫌味や渋み、苦みがある(この農薬栽培の実情を知っている方は、まったく大葉を口にしないといわれている)。

 この①を改善するには、その成長速度を大きくする必要があり、これは簡単なことではありません。

 ②の改善には、成長促進の基礎となる細胞分裂の促進、葉脈形成促進を可能にして、常に水分豊富な成長を可能にすることが重要です。

 ③の改善は、この②の改善によって成し遂げられます。

 ④の農薬使用を廃棄すると、それだけ虫にやられる危険性が増し、安定的な生産が難しくなります。

 また、虫食われの大葉は商品になることができません。

 このように、これまでの大葉栽培には、少なくない問題があり、これらを改善していくことが、光マイクロバブル水耕栽培における非常に重要な課題となりました。

 さて、その課題解決の結果は、どうだったのか?

 これを評価するために、その今年の光マイクロバブル水耕栽培の大葉をBレーンから摘んできてもらいました。

 いずれも手のひらサイズに近い大きめの大葉を選びました。

 その大葉12枚と、合鴨育ちのコシヒカリの炊き立て米、そしていつも愛用しているポーランド製の岩塩の3つでした。

 すでにおわかりのように、これで大葉の「手巻き」をつくって食べることで評価を行おうと考えたのでした。

 米のもちもち感と甘み、塩味、そして大葉の香りと食感、さらには、米と塩で一緒に噛んだ時の混合味、これらで、その旨みを探ろうというアイデアでした。

 結果は、みるみるうちに、その器に盛った米が無くなっていったことに現れていました。

 久しぶりに、この大葉手巻きの感激に出会い、それをいただくことに夢中になりました。

 評価どころではない、その旨さに浸ることが先でした。

 それは、大葉の香りと米と噛み合うことによる塩味と大葉の旨みがみごとにミックスされた感動でした。

 これで、上記①は、葉っぱが掌サイズになってきたこと、②は非常に柔らかい香り豊かな味になってきたこと、③モサモサ感ではなく、さっぱり感が出てきて、さらにはパリパリの歯ごたえ、噛む際にわかるしなやかさが出て、④無農薬、低肥料ですので、嫌味や苦みのない大葉になりました。

 明日の朝も、この大葉の手巻きをいただこう。

 その朝摘みは、私が行おうと決めました。

 この大葉手巻きの感動も、貴重なロハス食事のメニューに加えました。

 しばらく、この大葉ロハスを続けることができますね(つづく)。

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大葉(GFH1-B)