高上質(水準5)のセロリ
3)高上質(水準5)
これまでの光マイクロバブルセロリの品質において、高上質(水準5)の特徴について示しておきましょう。
これまでは、この水準5が最高位として位置付けられていました。
その評価における目安の項目を次に示します。
①茎が、柔らかくて、みずみずしい。
地元のスーパーで売られているセロリと比較して、光マイクロバブル水耕栽培のセロリの茎は、より柔らかく、水分が豊富であることに特徴があります。
地元のスーパーで売られているセロリと比較して、光マイクロバブル水耕栽培のセロリの茎は、より柔らかく、水分が豊富であることに特徴があります。
また、セロリ特有の「渋み」や「えぐみ」、あるいは独特の「嫌味」が、ほとんどなくなっています。
②葉っぱにおいても、セロリ独特の「渋み」、「えぐみ」、さらには「嫌味」が薄らぐとともに、旨味が出てくる。
茎に比べて、葉っぱの方が、セロリ特有の「渋み」、「えぐみ」、「嫌味」が抜けにくく、その消失と共に、旨味が形成されるようになります。
茎に比べて、葉っぱの方が、セロリ特有の「渋み」、「えぐみ」、「嫌味」が抜けにくく、その消失と共に、旨味が形成されるようになります。
この旨味とは、グルタミンソーダの味(「味の素」の味によく似ている)によく似ています。
この渋み、えぐみ、嫌味が薄れて、旨味に変わっていくことが、この水準のセロリにおける格別の味といってよいでしょう。
極上質(水準6)セロリの誕生
以上の特徴が明らかになってきたために、この最高ランクのセロリづくりに努めたきたのですが、じつは、今年のセロリの栽培において、この最高ランクを飛び越したセロリが出現し、その評価基準を考え直す必要が出てきました。
そこで、どうしようかと考え、とりあえず、それを「極上質(水準6)」と呼ぶことにして、ここで紹介しておきます。
今年のセロリは、緑砦館1(GFH1)のBレーンと緑砦館2(GFH2)のA水路の2か所で栽培してきました。
このうち、前者のセロリは、上記の高上質(水準5)のできでしたが、後者には、それまでにない驚くような特徴が現れたのでした。
すでに述べてきたように、後者では、南側のポリカーボネート製ハウスのなかで育てられています。
しかし、このハウスでは断熱特性があまり優れていないので、外気温よりは数度温度が高い程度の温室効果しかありません。
その代わり、朝陽を始め、昼も太陽光が差し込み、代わりに西日の侵入は無しという光環境が形成されています。
同じタイプのハウスが、北側に緑砦館3が設置されていますが、ここと比較すると、各種の野菜の成長度がかなり異なっていて、かなりの優位性が生まれています。
それに対して、緑砦館1は、今の時期においても昼間は30℃前後にもなりますので、その温室効果には大きな差異が生まれていますが、セロリに関しては、逆に、緑砦館2の方で、この最高水準を突破したセロリが出現したのでした。
さて、上記の高上質(水準5)と極上質(水準6)の違いを示しましょう。
それは、後者のセロリが「甘い」味がするようになったことです。
「甘いセロリ」、聞いたことがないのでは?
もちろん、食べたこともないのでは?
私も、そのような経験がなく、吃驚仰天しました。
最初は、葉っぱを摘まんで食べたときに、その甘さを認識しました。
下記の写真に示すように、真にきれいなセロリの葉っぱであり、惚れ惚れするような葉っぱでした。
それから、数日後に、自分で、そのセロリを収穫し、まずは茎から賞味しました。
以前にも増して柔らかく、みずみずしさは変わりませんでした。
あまりにも美味なので、それを次々にいただいていたら、それが甘いことに気づきました。
「茎も甘いセロリ!」
聞いたことがないセロリ、食べたことがないセロリ、すなわち「未知のセロリ」に出会ったことに吃驚しながら、同時に、うれしさもふつふつと湧いてきました。
この出会いを素直に、新たな光マイクロバブルセロリ栽培の目標の格上げがなされたことの喜びを、分かち合いたいと思います。
幸いにも、この緑砦館2では、かなりの量のセロリが植わっていますので、これを、しばらくの間、日々ゆかいにいただくことにしましょう。
そのなかで、ひょっとしたら、この極上セロリが、さらに進化していくかもしれませんね(つづく)。
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