コロナで明けてコロナで暮れる

 2021年は、コロナで明けてコロナで暮れるようですね。

 予想されていたオミクロン株が、世界中で猛威を奮っています。

 この猛威の最中に、わが国は、未だに「抗原検査」という、世界と比較すると恥ずかしささえ覚える水際対策しかできない検疫方式で、どう対応しようとしているのでしょうか。

 この水際は、笊(ざる)と一緒で、水は、いくらでも抜け落ちていきます。

 専門家の話によれば、この抗原検査の精度は、3割から5割だそうで、10人中7人から5人が、陽性であっても陰性としてすり抜けてしまうほどによくないものです。

 国会で、この問題を指摘されると、厚生労働大臣は、PCR検査並みに、この抗原検査の精度を上げると、繰り返し答弁されているようですが、こんな水準の話でよいのでしょうか。

 真に恥ずかしくて情けない答弁ですが、この方の頭のなかが空っぽであることがよく透けて見えてきますね。

 さて、東京都における一昨日(22日)の新型コロナウイルスに関する実効再生産数は1.32でした。

 また、同日の新規新型コロナウイルス感染者数は40人でした。

 このペースの感染拡大速度ですと、1週間後には212名、2週間後には1500人弱にまで増加していきます。

 昨日には、大阪、京都によるオミクロン株の市中感染が確認されており、ここでの感染拡大が危惧されます。

 大阪では、デルタ株によって病院崩壊が起こり、次々に死者が出た苦い問題が記憶に残っていますが、その再現の恐れが募ります。

 大阪には、かわいい孫たちもいますので心配しています。

 ところで、このコロナによる「時間の停止」とは、さまざまな経済活動の停止を意味していました。

 これによって、人々の行動に大規模な変容が起こり、超優良企業の模範であった鉄道や航空会社が赤字になって傾くという、その当事者にとっては予想だにしなかったことが起こっています。

 もう一つの典型的な事例は、酒屋さんや飲食業がやり玉にあげられ、その営業停止や制限がかけられたことでした。

 ここには、未だに空気感染を認めずに、飛沫感染に固執する考え方が横行していて、それを理由にして、それらを「やり玉」にする手法で、自らの非科学的対応をごまかすことが堂々と行われてきました。

 情けないほどの、その「専門家」といわれる方々の非科学的実態が顕わになったのも、このコロナのよるものでした。

 この問題は、ワクチンにおいても同じで、それが半年しか効果がないこと、そして今や3回目の摂取が必要であることが強調されるようになりました。

 また、ワクチンの成分が不明のままでの導入がなされ、さまざまな副作用が起きた事例も少なくありませんでした。

 私は、最初から、ワクチンについては、その科学的検証がしっかりなされていないことから、それを安易に受容することは控えてきました。

 しかし、最近になって、どうやら問題の成分が含まれていたことも、あるワクチンにおいて明らかにされつつあり、この問題の根深さを感じています。

 その代わりに、コロナ危機の下で、身体の免疫機能を最大限に向上させるために、さまざまな取り組みを意識的に探究することに努めてきました。

 それらは、本ブログにおいても紹介され続けています(超高齢化社会を生き抜くために(3900回記念)・免疫力アップ作戦)では、すでに30回の連載を終えています)。

 おかげで、自然免疫力をアップさせることでの健康力の向上を為すことの大切さをよく理解できるようになりました。

 この30の試みを通じて私が体験的に学習したことは、よいと思ったことはすぐに自分で実践してみて、その作用効果を確かめることでした。

 日本人は、テレビや新聞における番組やコマーシャルを信じやすく、それが、よく売れないのでコマーシャルにして売りさばくという側面があることをよく理解されていない方々が多いようです。

 その典型的事例を一つ紹介すると、マイクロバブル入り、あるいはナノバブル入りのシャワー商品があります。

 このシャワー噴射で油性のマジックペンのマーカーがたちどころに消えるというテレビ番組がありました。

 これに既知の学者やタレントたちが動員され、その実証試験までもがテレビカメラの前で行われていました。

 これに関連して、私のところに、その関係者から問い合わせが来ていましたので、悪質で巧妙なトリックに騙されないように注意を喚起したのですが、それがそのまま放送され、さらには丁寧なことに、視聴者からの評判が良かったとのことで再放送まであることが報告されてきました。

 油性マジックで皮膚に描いたマーカーが消えるはずもないのに、それを消して見せたトリックとは、そのタネを明かせば簡単なことであり、その油性マーカーが乾かないうちに水を噴射させればよいことだったのです。

 それには、マイクロバブルやナノバブルは必要ないのです。

 そのことを何度も実験をしてはるか以前に確かめていましたので、そんあ悪質なことは止めた方がよいと、その番組終了後にきちんといっておきました。

 悲しくて情けないことは、そこに動員された「高名な学者」さんやタレントさんたちが、結果的に、そのトリックに加担され、権威を失墜させていることに気づいていないことです。

 マイクロバブル技術の進歩に責任をもって対応してきた私であれば、このようにみっともないことには加担しないのですが、これらの方々には、その理性や節度が喪失しているのででしょうか。

 歴史には必ず変動があり、進歩と後退が繰り返されながら螺旋的に発展していくものですが、そのためには、このように情けない話をはるかに凌駕していく大規模な展開が必要になります。

 ところで、コロナをはじめとする感染症の時代の入り口に立ってみて、それに「屈する」のではなく、ましては「ヘタレ込み」や「諦めに至る」のではなく、宮沢賢治のように「雨にも負けず、風にも負けない」たくましさが重要であることを深く認識し、それをゆかいに、そして風のように鮮やかに振り払っていくことが重要です。

 コロナ下のもとでいくつも押し寄せてきた困難は、それに抗してゆかいに立ち向かうことの重要性を創造させるのによい機会を与えてくれました。

 地方の、小さな私たちが、このコロナパラダイムシフトのなかで何ができるのか?

 真剣に、そのことを探究する機会を与えてくれたのです。

 それが、二つの研究開発補助金の採択を受けたことに結びつきました。

 次回は、その採択後の取り組みについて分け入っていくことにしましょう(つづく)。

 
DSCN5690 (2)
スペアミント(GFH1-Aレーン)が成長しています