野菜生活が主役に

 前回の記事のように、MOネギの1週間連続大量摂取は、私の身体細胞の「動的平衡」が大きく変わり始めた契機となったようです。

 それを別の言葉で表現すると、「野菜生活を主役にする」といってもよいのではないでしょうか。

 現代人は、私も含めて今の食生活に依存していますので、そこからの切り替えや脱皮がなかなかできないようになっています。

 その典型は、食生活を変えることなく、それによる悪化の事態に対しては薬を飲めばよいなどと本末転倒の考えに浸っていたことなどにあります。

 若い時には、胃薬を先に飲んでからドカ食いをしたこともありました。

 そんな具合ですから、健康の大切さにも気づかず、結果的には暴飲暴食を繰り返しても平気だったようでした。

 これは、農薬栽培の野菜を食べ続けていると、それが普通になり、その不味さも解らなくなってしまうこととも相通じています。

 結局は、無農薬栽培の野菜の格別のおいしさを初めて認知することができるようになって、その重要性に気づくようになるのです。

 その意味で、無農薬、無肥料で育ったMOネギの大量摂取は、私の身体の動的平衡関係を新たにブレイクスルーするのによいイベントであったような気がします。

 その後、その「野菜生活を主役にする」ことが続き定着してきていますが、そのれを解りやすく解説すると次のようになります。

 まず、食事の最初に、直摘みの新鮮野菜をいただきます。

 この限りにおいては「前菜」になります。

 しかし、これを食べ続けていくと、その前菜が「主菜」へと移行していきます。

 皿に盛られた新鮮野菜を食べ続けることによって、その移行が可能になっていくのです。

 最近は、その野菜をエキストラバージンオイル(スペイン産)、塩(ポーランド産)、胡椒(ベトナム産)でよくいただいていて、気に入っています。

 以前の私は、「前菜」を食べ終わってからの「メイン」いただくことを望んでいたのですが、そのメインが「前菜野菜」であると認知し始めたのです。

 それは、なぜでしょうか?

 その理由を示しましょう。

 ①無農薬、極低肥料を用いた光マイクロバブル水耕栽培である。

 これは、無肥料、極低肥料栽培を可能にしています。

 ②昼間と夜の寒暖差が10~30℃が可能なハウス栽培である。

 ③直摘みの新鮮野菜である。

 とくに、若葉の段階で食すると柔らかく、シャキシャキしておいしい。香りもよい。

 ④熱を加えるとさらに柔らかくて、エキスが出やすくなって格別の味になる。

 最近は、みそ汁に入れて堪能しています。

巻きレタス

 さて、この4条件を備えている光マイクロバブル野菜の一つが、巻きレタスです。

 たまたま、家内が4株を購入してきたものをGFH1のAレーンに移植しました。

 巻きレタスを栽培するのは初めてでしたので、興味深く観察を行ってきました。

 最初に吃驚したのは、その外葉の「のたうち回る」様のおもしろい姿でした。その姿を示しておきましょう。

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巻きレタスの「のたうち」

 さらに観察を続けると、その「のたうち」の姿が、どんどん変わっていて「おもしろい変化」だと思いました。

 そのうち、これを巻かせるには、どうすればよいのか、をいろいろと考え始めました。

 「もしかして、この『のたうち』の葉っぱ、巻きの邪魔をしているのではないか?」

 こう考えるようになって、少し、整理してやろうと思って、その外葉を収穫して食べてみました。

 これが柔らかくておいしく、市販のレタスの苦みや嫌味が、少しもありませんでした。

 あまりにも、これが美味だったので、試しのつもりが、ついつい、おいしさにつられて、その後も収穫を続けていきました。

 そのせいで、これらのレタスは、未だに同じ様を呈しています。

 先日、この様子を会議で紹介したところ、早速、その理由を調べていただいたようで、巻きレタスは、外葉が5枚程度重なった後に巻き始めるのだそうで、私は、どうやら、その「巻き」の前に若葉を収穫していたのでした。

 おかげで、巻きレタスの「巻き」の前に、若葉を収穫して賞味する妙を初めて体験的に学習することができました。

 これからも、巻くまで待つのではなく、この若いレタスを賞味して、楽しむことにしましょう(つづく)。

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巻きレタスの収穫(GFH1Aレーン)