再び「ロハス」を取り上げた理由

 ロハスとは、「スローなもの、素材の粒立ちがわかるもの、手入れをしながら長く使えるもの、あるいは円形の循環へ回帰する潮流だ(福岡伸一)」と定義されています。

   これを私なりに解説すると、「スロー」は慌てず、急がず、ゆっくりと流れていくもの、これは解りますね。

 「素材の粒立ちがわかる」とは何か。少し考えますね。

 逆に、素材の粒立ちがないものを考えるとよいのかもしれません。プラスチックやステンレスの表面、あるいはガラスには粒立ちがありません。

 野菜は、どうでしょうか。細胞がたくさんありますので、粒立ちを見つけることができます。ヒトの皮膚も同じです。

 手入れをしながら長く使えるもの、その典型がヒトの身体です。健康になるための手入れさえしておれば、今や100歳をめざす時代がやってきています。

 野菜も同じで、成長したので根から引っこ抜くのではなく、葉っぱを必要なだけ収穫することで、かなり長く付き合うことができます。

 「円形の循環」とは何でしょうか?

 使用しても、その残りものが形を変えて、その素材を提供することで、その子孫ができる、あるいは子孫の創生に役立つというような循環のことではないでしょうか。

 あるいは、植物は、酸素で呼吸しながら、光の下で光合成を行う際に二酸化炭素を吸収します。

 その過程で酸素を放出させます。

 これも立派な円形の循環です。

 そして、これらの特性を「回帰する潮流」というユニークな用語で定義しています。

 帰っていく流れ、しかも、それは潮の流れのように、巨大な海水の流れのような現象という深い意味を添えたかったのでしょう。

 さらに、同氏は、ロハスの基礎原理として「還元」と「動的平衡」の現象を指摘しています。

 還元とは、

 「すべての物質は還元状態から酸化状態へと移行する。その間にエネルギーが放出される。いったん酸化されたものを還元状態に戻すためにはエネルギーが必要となる」

と解説されています。

 酸化現象の典型的事例は、鉄錆(さび)、食物の摂取、石炭・石油の燃焼などですが、その食物の摂取においては、それでエネルギーを得て、替わりに二酸化炭素を放出します。

 さて、その食物には、酸化還元電位がプラスのものとマイナスのものがあります。

 この酸化還元電位がマイナス側で、その絶対値が大きいほど酸化しにくい傾向にあります。

 すなわち、光マイクロバブル水耕栽培においては、その溶液が酸化しにくい弱アルカリですので、それで育った野菜も酸化しにくいという特徴を有しています。

 その意味で、その野菜摂取は、ロハスといってよいのではないかと思います。

 時々、朝起きて食欲が進まないことがありますが、そんな時に、朝積みの光マイクロバブル新鮮野菜を食べたくなります。

 そして、それを食べると、すぐにまた食べたくなります。

 こうして、ついつい、かなりの量の野菜を摂取してしまいます。

 おそらく、身体と脳が、そのロハス野菜を求めているのではないかと思います。

 その朝摘みのロハス野菜を示しましょう。

カスレタス

 本日は、カスレタス(「コスレタス」ともいうロメインレタスの一種)です。

 これがみごとにおいしくなりました。

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カスレタス

 もともと一株49円のものを、二回にわたって、たしか10株と28株を買って移植していたのではないかと思います。

 前者は、GFH3のA水路に、後者は、GFH1のA水路に移植しました。

 この後者の成長が著しく、その背丈な60㎝を超えて倒れやすくなりました。

 その味は、明らかに後者の成長が著しいものほどよく、嫌味が全くありません。

 それに新鮮なパリパリ感が強く、しかも、噛み続けても簡単に歯切れが起こりません。

 そして、ほのかな旨みを味わえるようになりますので、ついついまた食べたくなります。

 これを繰り返しているうちに、お皿に大盛りのカスレタスがすぐに無くなってしまうのです。

 これぞ、ロメインレタスといったところでしょうか。

 一株49円で買った苗ですが、ここまで来ると、かなりの価値の付加が可能になったのではないでしょうか。

 葉っぱの数は、苗の段階と比較して約8倍、おいしさを3倍とすると、合計で24倍の効果が生まれたことになります。

 このロハス野菜は、質のみならず、量的良さも与えてくれるようになったのですから、これは、相当にゆかいなことですね(つづく)。

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カスレタス(膨れ上がる襞ができるのが光マイクロバブル水耕栽培野菜の特徴)