土と光マイクロバブル水(2)

 しばらくの間、本シリーズの執筆を中断していましたので再開します。

 その理由は、ある重要なことに気づいたことにあり、その特性について、本課題においてもより深掘りしてみようと思ったからであり、少々ワクワクしながら、この執筆に臨んでいます。

 まず、土と水の基本的な関係を確かめることから解説を始めましょう。

 植物は、水なしには生きていけない、だれでも、すぐに「おわかり」のことです。

 水がない砂漠では、一本の草木も育ちません。

 水があれば、そこにオアシスが生成され、緑で覆われることになります。

 それでは、水は、土のなかで植物が成長するのに、どのように役立っているのでしょうか?

 その理由を探索するために、少々ミクロな世界に分け入ってみましょう。

 すでに何回も述べてきたように、植物にとって最適な土は、水もちがよくて、水はけがよい土です。

 一見、相反することのように思われますが、それは団粒構造という特徴を有する土づくりを行うことによって、それが可能になります。

 団子状に土が連なっていて、隙間だらけの土を作ることによって、その構造化がかのうになるのです。

 団子状の土とは、粘土とシルトが混在している土です。

 このなかに水が浸入してくると、そこに水分を溜めることができますので、「水もち」がよくなります。

 一方、団子状に連なった土には隙間がたくさんできていますので、その隙間を水が通過しやすいので「水はけ」がよい土になります。

 植物の根にとって、水は必要なものですが、それが水浸し状態になってしまうと酸素が不足するようになって、そこに嫌気性の微生物が繁殖し、さらに進行しすぎると「根腐れ」を起こしてしまうことになります。

 この問題を踏まえて、光マイクロバブル水が適用されると、どのような利点が生まれるのかを考えてみましょう。

 その光マイクロバブル水は、普通の水と比較して何が違うのか、少々気になることでしょう。

   光マイクロバブル水は、秒速約500回転という超高速で水と空気を混合させて製造します。

 水は、柔らくて連なっているものと思われがちですが、その分子記号はHOです。

 通常は、これが64個の塊になって存在しているようです。

 また、この水が汚れていると、この分子に大きな汚れの分子が付着していて、大きな塊状になっています。

 水道水の素は自然水ですので、たくさんの小さな汚れを含んだ水ですので、さまざまな汚れた塊の水だと考えてよいでしょう。

 これを、上述の超高速旋回によって吸い込んだ空気と一緒に回転させることによって、小さな空気の塊と水の間に強力な摩擦現象も発生させながら、その水の塊を粉々に小さくしていくのです。

 この様子を私が毎日いただいているヨーグルトを使って説明しましょう。

 健康のことを考えて、寝る前に、コップ半分のヨーグルトを家内が届けてくれます。

 そのヨーグルトの状態は、大小の塊状になっていて、均一ではありません。

 このまま食べるとおいしくないので、均一になるようにスプーンでかき混ぜていきます。

 このときの手ごたえが重要です。

 最初は、スプーンの端が、ヨーグルトの塊に衝突して、その分だけ力がかかります。

 これを続けていると、徐々に力がかからなくなって、スムースにかき混ぜることができるようになります。

 こうなったヨーグルトを見ると、すでにその均一化がなされて、小さな粒子のみになっています。

 これと同じように、水を細かく空気を使ってかき混ぜることで、まず、水分子に付着していた大きな汚れの物質が乖離し、さらには、水の塊もより小さくなってしまうことが想像されます。

 ここで問題は、それがどれくらい小さく粉々になるのかが解らないことです。

 仮に水分子の塊が64個、あるいは、その倍数だとしますと、それらの2分の1、あるいは4分の1になり、32個か16個にまで小さくなってくれるとよいのですが、その正確な計測はできていません。

浸透しやすく蒸散しやすい

 しかし、水分子の塊が小さくなっているのではないかという傍証はがいくつか存在しています。

 その第1は、土や植物組織のなかに「浸透しやすくなっている水」になっていることです。

 水分子の塊が小さくなればなるほど、物に浸入しやすくなります。

 この水は、団粒構造を形成している粘土のなかにも、どんどん浸入していきます。

 中に行けば行くほど、水もちがよくなります。

 また、侵入しやすいことは、同時に浸出しやすいことでもありますので、「水はけ」もよいことに結びつきます。

 第2の特徴は、水分子の塊が小さくなると蒸発、あるいは蒸散しやすくなります。

 気温が上がると、土の中までが温かくなって、そこに含まれている水分が蒸散しやすくなります。

 まずは、隙間に溜まっていた水が蒸散し、それが無くなると、徐々に粘土やシルトのなかに含まれていた水分が蒸散していくことになります。

 急激に水浸しになり、今度は逆に急にカラカラに乾いてしまう、このような土は生物に好まれません。

 運動場にある土がその典型であり、そこには草木は生えません。

 このように光マイクロバブル水は、「水もち」がよく、「水はけ」がよい水として非常に適している水であるということができます。

 これらは、光マイクロバブル水としての物理的特徴といえまうが、じつは、これに留まらない化学的、生物的特性を誘起させる水でもあります。

 次回は、その前者の特性についてより深く分け入ることにしましょう(つづく)。

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フリージャ