あと二か月

 今年も残り少なくなってきました。今月のガイダンスをしておきましょう。

 コロナの第5波が治まり、第6波の襲来が心配されています。

 専門家の予測では、来月中旬から感染増加が起こるとされています。

 その感染規模は、厚生労働省における専門家の予想では、第5波の1.2倍の感染者数が示されていますが、それは甘すぎて約5倍になるのではなかという指摘もあります。

 第五波は、英国型からインド型へと移行し、その大量の感染者数のあまり、全国各地の大都市を中心にして「医療崩壊」が起こり、その挙句は「自宅放置」政策が強行されました。

 今のうちに、その第6波に備えての対策を十分に講じておく必要があるのですが、どうやら、その用意周到の策はなく、またしても場当たり的対応しかできない、どうしようもない政府のようです。

 アベノマスクの提供者のご本人が、仮病で政権を投げ出し、それを受け継いだパンケーキさんが、コロナ失政によって総裁選にも立候補できず、また100人を超える選挙買収がなされ、さらには、大臣室で現金を受け取った「あんまり」の幹事長など、かれらの行く手は、本当に真っ暗闇のようです。

 さて、その真っ暗闇を、風のように鮮やかに振り払って、今月のガイダンスを行っておきましょう。

緑砦館物語・アグリ作業

 その第1は、緑砦館物語のアグリ作業が徐々に盛り上がってきたことです。

 最近は、ほぼ毎日のように、午後から夕方にかけて、この作業に取り組むようになり、それを、ほぼ日報のように掲載できるようになりました。

 最初は、手っ取り早い苗の購入・移植から始まり、あっという間に、GFH2と3の5つの水路が苗で満杯になりました。

 続いて、4つの小型水耕栽培装置であるGFOも、移植苗で埋め尽くされてしまいました。

 それは、種を購入して苗を育てるという方式に切り替えたことによるもので、たちまちのうちに育ての苗が増えてきたからでした。

 そこで、本日からは、GFH1内にあるA水路を整備して使用することにしました。

 これが稼働することによって多少の苗の移植ができますが、それでも圧倒的に苗床が不足していることに変わりはありません。

 一方、すでに移植済みの水路においては、かなりの量の収穫ができるようになりましたので、その無農薬自家製野菜のすばらしさに舌鼓しています。

 とくに、セロリは、極々上の味になりましたので、何かあると、すぐに収穫して、そのまま食卓に上って喜ばれています。

 来月になると、さらに、コマツナ、チンゲンサイ、ベビーリーフなどが加わってきますので、今年の晦日と正月には、ちょっとした豪勢な野菜生活を楽しむことができるでしょう。

 それゆえに、今の調子で、この緑砦館物語シリーズを更新していくことになるでしょう。

 まずは、わが家だけでも、自給自足の試験研究を行い、その実績を重ねていくことで、このきわめて低レベルの、国際的には恥ずかしいほどの自給率の改善問題を考究していきたいと思います。

失敗の本質の教訓

 第2は、「徒然に光マイクロバブル『失敗の本質』」の連載が連載が終わったことです。

 さすがに文庫本だけでも70刷りを超えただけあって、大変な名著であり、良い勉強になりました。

 著者らが強調していたことの第1は、「日本軍の失敗の本質」が、そのまま戦後の政治に引き継がれていったことでした。

 また、その第2は、その政治とは反対に企業においては、その自己革新がなされたことによって「失敗の教訓」が活かされたという指摘でした。

 しかし、その企業分析は、「黄金の30年」という高度成長を背景にしたものであって、その後の日本経済のバブル崩壊後の「失われた30年」によって、企業の自己革新が消失してしまい、創造的な破壊をもたらす「ヒトと技術の突出」がなくなってしまったようです。

 そして、それが今もなお続いて、日本中が「沈没感」を覚えているのです。

 さて、「良い本」とは、次に読みたい本を求めるといいますが、この『失敗の本質』を読了して考えたことは、それを基礎にして、より深く「失敗の本質」を探究してみたいと思ったことでした。

 より具体的には、「ヒトと技術の自己革新による突出」を、どう実現するのかという課題をより詳しく探究することでした。

 その準備を少しずつ重ねていますので、そう遅くない時期に「失敗の本質」の第二弾を披露できるかもしれませんね。

  「七島イ」産業革新の課題と展望(4500回記念)

 ここ国東に来て最初に取り組んだのが、光マイクロバブルによる七島イ水耕栽培法の研究でした。

 これまでに6回の記事更新を終え、その現状の問題点と課題をかなり詳しく考究してきました。

 これらを踏まえ、次回からは、具体的な課題解決法を考察していくことになります。

 かつては、地場の一大産業として成り立ってきた「七島ィ」を、どのように再生し、さらには、どう発展していくのか、そこに、具体的な展望を明らかにしていくのか、などを中心にした論究を行いたいと思っています。

 また、この課題解決においては、単に記事を認めることで終わるのではなく、その具体的な実践を同時並行的に遂行するなかで検討していくことが重要です。

 その意味で、この成就が、現代版「青の洞門」的様相に似てくるようになるのではないかと想像しています。

 これは、「七島ィ」産業化における「ヒトと技術における自己革新による突出が可能か」という問題でもあり、そのことが実践的に問われているのではないでしょうか。

「九州高気圧環境医学会における特別講演を終えて」

 このシリーズも、かなり長い連載になっています。

 丁寧に、わかりやすく執筆していこうという意識が働くと、このようなロングランの傾向を帯びてしまいます。

 具体的な記事においては、まもなく「第3のキセキ」の執筆が終わり、最後の「第4」に突入していきます。

 こうして、より具体的に、そしてより詳細に「キセキ」の中身を分析しながら考究していくことによって、それが新たな見解を呼び起こすことにもなっていますので、引き続き、このような論調を下敷きにして連載を継続していくことにしましょう。

 なお、光マイクロバブルと健康・医療・介護の分野においては、非常に重要な問題がいくつも存在していますので、その光マイクロバブル側からの開拓がますます重要ではないかと認識しています。

 以上、これで今月のガイダンスを終えますが、その他の記事については、次回に譲ることにしましょう。

 今年も、残り2か月、コロナで明け、コロナで暮れる2021年になりそうですが、みなさん、第6波にも負けないように、自己免疫力を高めて元気に過ごされてくださいね(つづく)。

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セロリ