「新高」
梨の「新高(にいたか)」が最盛期を迎えています。
この梨を近くのスーパーで見つけてから数年になりますが、この季節になると店頭で見つけては「新高」を買う習慣になっていました。
先日も、この梨のことを書きましたが、それは日田産の出だしの頃の新高でしたので、国東産の新高について再び取り上げることにしましょう。
国東に住み始めて9年もすると、徐々に良い地元情報が入ってくるようになります。
国東産の梨に関しては、「原口農園のものがよい」という「耳寄り情報」が、私の相棒から寄せられましたので、早速、その梨が出荷されている「里の駅」に立ち寄りました。
そこには、たくさんの新高梨が並べられていました。
大きな梨玉が3つ入ったものと、やや小ぶりの梨玉が4つ入ったものの2種類がありました。
値段は、いずれも1080円であり、信じられないほどの格安さでした。
先日の日田さんは、この4つ入りの梨よりもやや小さく、それで400~500円でしたので、約半値に近い安さでした。
残るは「梨の味」でしたが、これも問題ありませんでした。
新高が出始めたころの、この梨の味の特徴は、ほのかな甘みと瑞々しさにあり、それが主的な食感を与えてくれます。
すなわち、出だしは、水分がしたたり落ちるほどであり、それを噛むと豊かなシャリシャリ感がありました。
今回の最盛期の新高では、そのシャリシャリ感がまず問題になりましたが、その出始め程のものはないにしても、十分に水分があり、食べていて、その果汁がしたり落ちてきました。
その意味で、シャリシャリ感は引けを取らない味で、合格でした。
次に甘みは、どうだったか?
これについても、ほぼ同じで、優劣つけがたい水準でした。
ただし、新高梨は、そのサイズが大きいために、食べ慣れてくると、若干甘さにも慣れて、薄く感じてしまうという傾向がありました。
これは、食べる側で制御して一度に食べる量を減らせば済むことですが、おいしいのでついついたくさん食べてしまいます。
これは人間の性(さが)というものですね。
この大きな梨を沖縄、甲府、豊中に、MOネギと共に送付しました。
孫たちの顔サイズの梨でしたので、大いに喜んで食べたそうです。
その送付によって、わが家に残ったのは2袋、その前に相棒からもらった1袋もありましたので、今年は、新高梨をたっぷり楽しむことができそうです。
幸水、豊水、秋月と続き、今は、新高の最盛期、国東の梨は多彩であり、それぞれ旬の梨をいただくのが、風流というのでしょうか。
真に豊かな梨の幸です(つづく)。
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