誕生日のお祝い

 先日の9月20日、実際の誕生日よりも1日早く、孫のユッツの三歳の誕生会が、私どもの敬老の日のお祝いも兼ねて開催されました。

 このところ、ユッツは、ますます頭がくるくると素早く回るようになってきて、真に幼児らしくなりました。

 最近は、家にやって来ると真っ先に、

 「手を洗う!」

といいます。

 それは、手を洗った後に、ユッツにとっては、素敵なものがまっているからです。

 その最初は、冷蔵庫のアイスボックスのなかに3個入っているゼリーです。

 これを取りだしてきて、私に、

 「おじいちゃん、やーしてちょうだい!」

と頼んできます。まだ、自分の力では、その蓋を開けることができません。

 そのゼリーを器用に食べてから、次を物色します。

DSCN4499 (2)
笑顔のユッツ

 この時は、丁度昼時でしたので、おにぎりと焼き肉をいただきました。

 もりもりとたくさんいただいたので、すぐに腹いっぱいになったようでした。

 私も、相棒が炭で焼いたお肉を少し、ユッツと一緒においしくいただきました。

 そのお肉は、沖縄から送付していただいた特製のもので柔らかく、味も上質でした。

 また、この日は、熊本産のおいしいアスパラが、同じく炭火でじっくり焼かれたものが出てきましたので、これも格別の美味を覚えました。

 食事後のハイライトは、日出にある著名なケーキ屋のチョコレートケーキでした。

 ハッピーバースデイの歌を唄い終わってから、ローソク消しのクライマックスを迎えました。

 まだ一気にはロウソクを消せないようで、何度か息を吹きかけてようやくロウソクを消すことができました。

 その息吹きの動作が可愛かったですね。

 ここのケーキは、久しぶりのことでしたので、切られたケーキの半分を食べ、残りは女房にいただいてもらいました。

 ユッツは、このところ、おいしいものをたくさん食べるようになり、このケーキの食べっぷりもここちよいものでした。

 おそらく、この凄い食欲が、脳の発達と連動しているのだと思います。

 これで食事会を終え、この日の誕生会の後半は、女房が、この日に備えて作ったユッツの部屋でうれしそうに遊びました。

 ここには、ユッツの好きな絵本、パズル、玩具がずらっと並んでいましたので、当の本人は夢中で遊びまわっていました。

 アメリカの玩具パズル
 
 沖縄に住む女房の妹から、以前にアメリア製の数字と文字のパズルが送られてききていたものがありました。

 それをユッツに見せると、いつも好んで遊ぶようになりました。

 その結果、おもしろいことに、数字と英語のアルファベット文字を、ほとんどすべて覚えてしまったのです。

 もちろん、ひらがな文字は覚えておらず、読むことができませんが、子供にとっては、アルファベットもひらがなも同じようなものであり、ユッツの場合は、アルファベッドが先になったというわけでした。

 教えられるのではなく、自分で遊びながら覚えていくのが理想であり、たとえば、Zであれば、ウルトラマンZの「Z」だと認識していくのです。

DSCN4529 (2)
  
               ケーキを前にして

 言葉が、どんどん正確に出始め、こちらがいった言葉を反復使用できるようになりました。

 これも、その言葉の意味をよく理解できていることで、その発生が可能になるのだと思います。

 一昨日、じつはおもしろいことがありました。

 私は、ユッツを水平に抱きかかえて鉄腕アトムの歌を唄い、高く持ち上げる運動をしてあげますが、ユッツは、これを非常に気に入っています。

 家に帰ってからも、この歌を口ずさむのだそうです。

 そのユッツに、

 「アトムをしますか?」

と尋ねてみました。そしたら、

 「だめだめ、今、梨を食べているんだもん」

と絵本のノンタン口調で断ってきました。

 それで、アトムは諦めていたのですが、しばらくして、今度はユッツの方から、

 「アトムする!」

といってきました。

 これには驚くやら、うれしいやらで、特注のアトム運動で楽しく触れ合いました。

 その「アトムする」には、女房も吃驚でした。

 手塚治虫さん、あなたのアトムが、21世紀に確実に受け継がれようとしていますよ。

 やがてユッツが父親になったときには、その22世紀を生きる子供たちに、きっと、このアトムが確実に受け継がれていくでしょう。

 アトムさん、よかったですね!(つづく)。