富来水 
  
 前回は、国東市富来の大恩寺付近にあるMさん宅に、国東半島ではトップクラスの「おいしい水」を貰いに行ったときの話でした。

 もともと、この話のきっかけは、香々地にある風の郷である会合があり、その時に、東京のコンサルタンとの方に、「国東でトップクラスのおいしい水を飲んでみませんか?」と尋ねて、「ぜひ、よろしくお願いいたします」と依頼されたことにありました。

 そこで、そのコンサルタントと4回目の会合を行なう前日に、Mさん宅を訪れたのでした。

 その4回目の会合においては、国東半島にしかない、ある植物の利用法に関して主たる議論を行いましたが、その最後で、Mさん宅のおいしい地下水を提供する企画を考えました。

 その企画とは、次の要領で「水利き」試験を行うことでした。

 A:Mさん宅の地下水の生

 B:それを沸騰させて、さらに柔らかい水にしたもの

 C:わが家の水道水の生

 この3つを渡して、それらが、度の水であるかを隠したままで試験を行いました。

 「どれが一番おいしかったですか?それを一つだけ示してください」

 かれらの回答は、次の通りでした。

 A:1人(地元に在中の方)

 B:0人

 C:4人(東京在中2人、臼杵在中1人、国東在中1人)

 もちろん、私も試験を行い、一番おいしいのはB、次にAであること、そしてCが一番まずいことを確かめていました。

 じつは、このCだと答えた方々は、かなりの自信がおありのようであって、そのなかの一人は、「いろいろな成分が入っているから、おいしいと思った」という意味のことを強弁されていました。

 しかし、相当に自信があっただけに、その結果にショックを受けられた方々もおられました。

 正確な「水利き」ができる方は、1万人に一人とよくいわれていますが、私は、その一人ではないかと思っています。

 ですから、かれらが、このような「水利き」で終わってしまったことは、ある意味で仕方がない、むしろ当然のことではないかと思いました。

 しかし、当の本人たちは、相当にショックで、すぐに退席してしまいました。

 おそらく、罰が悪かったからでしょうか。

 そういうわけで、折角のMさん宅の超おいしい水の味を理解できないままに去ってしまったという結末になってしまいました。

 もっとも、かれらの水利き力では、それを何度繰り返しても同じだったわけで、それでよかったのかもしれませんね。

 Mさん、これが、その結末でした。

 これで終わりではないので、またの機会に試してみることにしましょう。

 「大恩寺水」の研究

 Mさん宅の地名が「大恩寺」なので、この水を「大恩寺水」と命名しておきましょう。

 上記は、あっけない「水利き試験の結果でしたが、これで私の大恩寺水研究が終わったわけではありません。

 まずは、生の水をヤカン入れて沸かし、コーヒーを淹れてみました。

 それに使用した豆は、焙煎がよくなされている炭焼きの香りがでるものでした。

 すでに他の記事で述べてきたように、このコーヒーをおいしく淹れるには、その炭焼きの香りを適度に引き出すことにかかっていました。

 これがなかなか微妙で、豆の量と注ぐ「光マイクロバブル水の湯」の量によって、その炭焼き成分の抽出具合が変化するのです。

 香りを出しすぎてはだめ、薄出しだともの足りない、これを繰り返していました。

 しかし、この場合は、光マイクロバブル水を使用せずに、生の大恩寺水を沸かしていますので、どんな違いがあるのかに関して興味津々でした。

 次回は、その大恩寺水を用いたコーヒーの味に分け入り、そして光マイクロバブル水を用いたコーヒーとの比較を行うことにしましょう(つづく)。

 
yamanani
梅園の里からの遠望