道の駅「いんない」で
先日、道の駅「いんない」で袋入りの巨砲ブドウ(ブラックビート)を見つけました。
一房が298円、あまりにも安かったので、思わず3房を籠に入れました。
どうやら、この品種のブドウは、かなり高価なようで、たとえば、2㎏で3000円という価格帯にあるようです。
早速、孫のユッツに、このブドウを出してあげると喜んで食べていました。
私も、少しいただくと、その甘さに感激しました。
「これは、おいしいね。なぜこんなに安かったのだろうか?」
おそらく、旬の時を少し過ぎていたのかもしれません。
宇佐市院内では、おいしい果物がたくさん作られていて、それが季節ごとに、道の駅の店頭に並ぶのです。
先日は、梨の「幸水」をいただき、そのおいしさにも感激しました。
上品な香りと甘さに特徴がありました。
なぜ、このように院内の果物や野菜がおいしいのか?
それには、次の理由があるように思われます。
①広い平野とともに、高地がたくさんあり、これらでの気温の温度差が大きく、夜のうちに旨さを醸成できる。
この高低差による起伏によって、夜は深い底霧に包まれています。
この朝夕の気温差が大きい風土が、ぶどうなどの果物の栽培に適しているのです。
そして広大なブドウ園が、標高120~330mの丘陵地帯にいくつも開かれています。
②水が清浄で豊富な三ネラルを含みおいしい。
至る所で、名水格の湧き水や地下水があるはずで、今度、その名水探しをしてみましょう。
③立派な農家が熱心に栽培してくれる。
長い間、農業に親しんでこられた方々が多く、それが伝統として打ち立てられてきたのでしょう。
たとえば、この地区は柚子の名産地でもあり、優れた柚子胡椒の加工生産も盛んに行われています。
今では、四国の馬路村が、その柚子加工において有名ですが、その馬路村のみなさんが、ここ院内に見学に来られ、今の馬路村の柚子栽培と加工技術が伝承されていったことを耳にしたことがあります。
ここ院内には、何をやっても上手く栽培できるプロフェッショナルな優れた農家がいるようです。
それらの農作物が、まず、その優れた専門家たちによって育てられ、そのノウハウが近隣に普及され、他とは異なる農山村が切り拓かれる、院内は、この開拓と伝承の見本のようなところではないかと思われます。
ここには、与えられた自然の良さを高度に生かし、格別に優れた農作物を作る伝統があり、まさに食料自給率が100%以上が昔から実現されていいます。
食べ物が、スーパーやコンビニでしか得られない都会とは違って、旬の新鮮で安全な食べ物が、いつでもいただくことができるのです。
そろそろ、スーパーやコンビニで安易に食物を得るという習慣から、日本人は脱皮していくことが必要ではないでしょうか(つづく)。
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