鳩ポッポ
最近のユッツは、ハトポッポの歌が好きで、よく自分でCDを入れて聞いています。
女房も歌が好きなので、二人の合唱を、横で私が聞くという光景がよく出現しています。
この歌を聴いていて、私は大変な間違いをしていたことに気づきました。
その歌詞は、次の通りです。
「ポッポッポー、ハト、ポッポッポー
豆がほしいか、そら、やるぞー
みんなで仲よく食べにこい」
幼いころによく唄ったことがありますので、懐かしさを感じていました。
しかし、その時覚えた記憶というものは、おそろしいもので、じつは、私の記憶のなかでは、その正規の歌詞とは、次のように違っていました。
「ポッポッポー、ハト、ポッポッポー
豆がほしいか、そら、やるぞー
「にこい」を「にくい」と間違えて覚えていたのです。
「にくい」であっても、それなりに歌詞が成り立ちますので、その覚え間違いに、この歳になるまで気づきませんでした。
私は、高校生の頃に、親戚の叔父さんから鳩をいただいて飼ったことがありました。
それが二羽、三羽と増えていきました。
その鳩に餌をやると、一斉に食べ始めますが、その光景は、この歌詞のように、「みんなで仲よく食べる」のではなく、そこには必死で餌を突く姿がありました。
それを見て、「みんなで仲よく食べにくい」と感じていました。
そのなかの鳩の一羽が非常に懐いて、私の掌に餌を置くと、その上に乗っかって食べるようになりました。
その時の嬉しさは、今でもよく覚えています。
しかし、この鳩飼は長く続きませんでした。
餌を定期的に与えるほどの財政的余力がなくなってしまい、いつしか、鳩も自前の巣に戻って来なくなりました。
近くの屋根の下にいる、その鳩を見つけては「申し訳ない」と詫びていました。
そしてしばらくしてから、それらの鳩も見かけないようになりました。
いつまでも、「みんなで仲よく食べにこい」ということができたらよかったのですが、遺憾のままでした。
たくましくなった
ユッツの話に戻りましょう。
ユッツ
最近は、保育園で、友達に揉まれているせいでしょうか、ますますたくましくなってきました。
なんといっても感心することは、食欲が旺盛なことです。
しかも、よりおいしいものを好んで食べる能力に優れていることです。
昔の家庭では、父親が食べるものが一番おいしく、大きいものでした。
それを見て、自分も、それを食べたいと何度も思っていました。
そして我が家の子供たちも、私が食べるものがおいしいと思っていたようで、それを好んで食べていたのがユッツのお父さんであり、今の相棒です。
この相棒とは、一緒に全国に出張することが多くありましたので、そこでおいしいものを積極的に食べる、これがお決まりのコースでした。
それによって、互いに「舌が肥えて」いきましたが、それが、どうやらユッツにも引き継がれているのではないかと思い始めています。
先日は、かの有名な「志おや」のウナギ弁当を、おいしくいただいたそうです。
我が家でも、沖縄から送っていただいた上質の牛肉を好んでパクパクと食べています。
それから、地元産の旬の果物も大好物のようです。
その豪快な食べっぷりを見て、こちらも大喜び。
子供は、よいものを食べることによって成長します。
最近の研究によれば、ヒトの身体は約二週間で更新されていきますので、とくに子供にとっては栄養豊かな、農薬が混ざっていない、おいしい食べ物をどんどん摂取していくことが極めて重要です。
食べることが仕事、これが子供なのです。
昨日の新聞報道によれば、わが国の食料自給率は37.1%になり、さらに減少しました。
アメリカは130%、イギリスを除く欧州の国々は約100%であり、先進国では日本のみが著しい低自給率となっています。
まず、低自給率を招いていることが、恐ろしいことで危ないことであるという認識を持つことが重要です。
そのことを踏まえて、農と食のことを根本から考え直し、その100%までの向上戦略を講じる必要があります。
ユッツの食欲旺盛ぶりを目の当たりにして、深く思ったことが、この100%化の問題でした。
ユッツを始め孫たちのためにも、この問題解決のための挑戦を行う必要があると思いました。
ユッツよ、よく食べて、よく寝、そして、よく笑えるようになれよ(つづく)。
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