2つ目の「キセキ」
 
 ペロの奇跡的な回復が、光マイクロバブル入浴によって成し遂げれれたことは、その後に光マイクロバブル研究に小さくない影響を与えました。

 それは、光マイクロバブル技術をより積極的に医療・介護・健康分野に適用していくことに結び付きました。

 その始まりは、山口大学医学部における共同研究であり、ここで光マイクロバブルの血流促進作用が実験的に究明され、その成果によって、光マイクロバブル研究に関する最初の医学博士取得者が誕生しました。

 私には、昔から「転んでも只では起きない」という性分があるようで、2つ目のきっかけは、2013年に、大分県中津市にあるK整形外科病院に入院したことにありました。

 ここのK院長と息子さんのK副院長と親しくなり、かれらとの入院生活における光マイクロバブル論議が弾んで、その退院直後から2つの補助金の採択を軸として本格的な共同研究が2013年夏から開始されました。

 このK病院には、介護老人保健施設Nがあり、ここの実質的な管理を行うマネージャーのOさんの支援もいただけるようになり、この現場のニーズに基づいた介護装置の開発がなされました。

 その開発装置のひとつに、光マイクロバブル足浴装置がありました。

 これをN施設で使用していただくことにしましたが、これを「ここちよい」といって、みなさんに非常に喜ばれました。

 その施設に、両足の皮膚が爛(ただ)れた難潰瘍の方がおられました、
 
 その時までに、さまざまな治療を重ねてこられていたそうですが、その爛れた皮膚は一向に改善されませんでした。

 この足全体が爛れてしまっていたのは「難潰瘍(強皮症)」だそうですが、これは、皮膚の「繊維化」、「血管障害」、「自己免疫の低下」などによって起こってしまうようです。

 マネージャーのOさんは、この方に、光マイクロバブル足浴を勧められたそうです。
  
 何も打つ手なしの状態に陥っていましたので、おそらく「藁をもつかむ」状態ではなかったかと思われます。

 その足浴が始まると、その「ここちよさ」が気に入れられたそうです。

 足を光マイクロバブルが大量発生している浴槽に入れると、光マイクロバブルの刺激によって、やや痒みを覚えましたが、すぐに慣れてきになることはありませんでした。

 入浴時間は、わずかに10から15分、「もっと浴びていたい」という気持ちが湧いてきました。

 こうして、毎日の入浴が重ねられていきましたが、驚いたことに、そのひどい強皮症の症状が徐々に改善していきました。

 爛れていた充血部が縮小し、皮膚の再生が認められるようになり、それとともに痒みが軽減されていったのでした。

 この様子を経時的に観察し、その変化をOさんから見せられたときに、私は、「これはキセキ」だと思いました。

 その写真を示しましょう。

asiokimoto
難潰瘍の改善
 
 これは、Oさんが2年前のマイクロ・ナノバブル学会において講演発表された時の1枚です。

 光マイクロバブル入浴を重ねることによて、足の難潰瘍部分が徐々に改善され、35日後には、それらがほぼ消え失せていることが明らかです。

 さぞかし、この足の持ち主は、これを喜ばれたことでしょう。

 おそらく、足のゴワゴワして固くなっていた皮膚表面の「繊維化」が軽減され柔らかくなっていったのでしょう。

 また、血行障害によって赤く爛れていた部分において光マイクロバブルによる血流促進がなされることによって、その充血部が改善されたのでしょう。

 同時に、足の血の巡りがよくなって、自己免疫機能もアップしていったのでしょう。

 これらをどう究明していくのか、その重要な課題を浮き彫りにさせた事例となりました。

 ここで重要なことは、その足浴装置の性能に関することをきちんと述べておく必要があることです。

 この装置の開発においては、それが「福祉用具」の範疇にあったことです。

 すなわち、その血流促進においては、平常時と比較して2~3倍程度になることを目標にして設計されていたのです。

 換言すれば、ゆるやかな、あるいはマイルドな血行促進が起こる程度の留めた設計を行って伊mいたのでした。

 これは、よりハードな能力を有する装置の開発も可能であることを示唆していますので、その機会がやってくることを期待したいと思います。


           手指の「強皮症」

 強皮症は、足だけでなく、手指においても起こる病気のようです。

 インターネット上で、その病気のことを調べていたら、たくさんの手指の症状が紹介されていました。

 これらを眺めているうちに、ある実験のことを思い出しました。

 それは、T大学に赴いて実験を行ったときでした。

 この時は、光マイクロバブルと脳波の関係を調べていたのですが、偶々、私どもが関係していた研究室の女性事務員の方の足がよくなく、その冷え症に困っておられました。

 そこで、その方の光マイクロバブル足浴を行い、とても喜ばれたことがありました。

 すると翌日、彼女は、もう一人の女性を連れてこられました。

 今思い出せば、その彼女が手指の強皮症だったのです。

 その時は、手指を見せられ、何もいわれなかったことから、そのまま手指の光マイクロバブル浴を行ったのですが、この時、かなり変形していた手指が、それこそきれいな手指になっていきましたので、その手指の美しさに見惚れたのでした。

 スラっと伸びて、柔らかそうで、ピンク色の染まった手指でした。

 もちろん、彼女も喜んでおられましたが、その後どうなったでしょうか?

 気になりますね!

 次回は、3つめの「キセキ」に分け入ることにしましょう(つづく)。