MOネギの底力 

 この2か月、1回5㎏を週に1回の割合でMOネギを購入しました。

 その一部は、研究用に再移植し、MOネギの進化の仕方を検討してきました。

 また、その他のネギは、知人友人に送付し、その試食をお願いいたしました。

 その結果は、非常におもしろいものであり、そのエピソードをいくつか紹介しておきましょう。

 その第1は、野菜が慢性的に不足して、しかも高価である沖縄の事例と反応です。

 周知のように、沖縄では東京以上に新型コロナウイルスの感染爆発が続いていますので、お年寄りは、近くのスーパーに出かけることも、なかなかできない状況にあります。

 そんな折に、私どもからMOネギが届いたことで、大変喜ばれました。

 「このネギが冷蔵庫のなかにあると安心できる」

 「しっかり、冷蔵庫の中に保管しています」

 「このネギをどうおいしく食べるのかを考え、いろいろな料理法を試すようになりました」

 このなかで、非常に評判がよかった料理を紹介しましょう。

 その第1は、「ひらやーち」です。

 この料理は、お好み焼きによく似ていて、小麦粉を水で溶いて、フライパンに流し、その上にネギをたっぷり入れて食べる料理です。

 これと同一のものが、地元でいう「ネギ焼」です。

 ネギを細切りにして、水に溶かした小麦粉のなかに入れてフライパンで焼く料理です。

 これを「ひらやーち」と比較すると、こちらの方がネギの長さが大きく、ネギの素材をより生かした料理法のようです。

 この料理は、非常に簡単で、格安ですので、昔の「もの」のないころには、よく食べられていたようです。

 そのため、沖縄のおばあちゃんが、相当に気に入られた料理でもありました。

 また、コロナのなかですが、訪問された子供さんや孫には、この「ひらやーち」を料理してもてなされ、大好評だったそうです。

 そこで、この「ひらやーち」の料理法をより詳しく考察してみました。

 ①小ネギの長さが、数㎝単位で切られていて、それが、小麦粉のペーストの上にかなり多く載せられています。

 薄く広げられた小麦粉ペーストの上に、たっぷりと小ネギを載せて、このペーストをかなりの面積で覆われています。

 これを食べると、ネギの味がより多く出やすくなります。

 ②これに対し、ネギ焼の方は、そのネギが細切りのみじん切り状態になっていますので、ネギが小麦粉の衣のなかに入ってしまった状態で焼かれています。

 そのために、小麦粉の衣と一緒にネギを食べることになりますから、ネギの味は相対的に薄められます。

 ③すなわち、MOネギの味が、相対的に出やすい料理法が「ひらやーち」です。

 MOネギの特徴は、それを温めることによって香りと甘さが、より強く出てくることにりますので、「ひらやーち」の方が、その特徴が出やすいということにあります。

「ひらやーち」を作る
 
 そこで、沖縄の「ひらやーち」を、自分で真似て作ってみました。 
 
 こちらでは、地元のネギ焼をいろいろと検討し、MOネギの特色をより生かす方法を探究してきていました。

 結局、その研究が進展してきた方向が、自然に、「ネギ焼」から「ひらやーち」の料理に接近していたのでした。

ーーー やはり、そうか。おいしく食べる料理法には、共通性があるのだ!

 その写真を示しましょう。

 これが沖縄風の自作「ひらやーち」です。 

    MOネギをたくさん入れましたので、豪華版になりましたね。

 小麦粉には、院内の「地粉(じごな)」小麦粉を用いました。

 これを光マイクロバブル水で溶いて、塩と卵、そしてホンダシを加えました。

 最初に、フライパンにゴマ油を引き、その上に小麦粉のペーストを注ぎました。

 平たく、薄くなるように広げました。

 弱火で温めながら、その上にたっぷりとMOネギを3㎝の長さに切って載せました。

 さらに弱火で、蓋を載せて温めました。

 ネギがしんなりしてきたところで火を止めました。

 最後に、お気に入りの甘口醤油を少しかけてでき上りました。

 柔らかい地粉「おやき」と共に、最高に甘い味が出ていたMOネギを、非常においしくいただくことができました。

 最高水準の「ひらやーち」でした。

 これをおばあちゃんや親戚に方に召し上がっていただきたいと思いました。

 なんだか、沖縄が近くなりましたね。

 次回は、沖縄における2つめのMOネギの料理法を考察しましょう(つづく)。 

DSC_0129 (2)
                                             自作「ひらやーち」