2つ目の体験的学習
 
 2)T高専に勤務していたときの50歳代後半の頃のことでしょうか、いつしか朝のジョギングに出かけるようになりました。

 おそらく、あまりにも無理をしすぎていた反動で、体力が弱まっていたからだと思います。

 官舎の近くには大きな運動公園があり、その一角にジョギング用の400mランニングコースがありました。

 ここを4、5回、ゆっくり走るのを常としていました。

 このジョギングで一汗かいてから光マイクロバブル入浴を行い、すっきりした気分になって朝食を摂ることを日課としていました。

 しかしある時、このジョギングと光マイクロバブル入浴を入れ替えて行ったらどうなるのか?という思いがひらめきました。

 思いついたら、すぐに実行する、これが、その当時の私の主義でした。

 結果は、どうであったか?

 その入れ替えによって、すいすいとジョギングができるようになったではありませんか!

 我ながら、これには驚きました。

 いつものように400メートルを5本走っても疲れがないので、さらに増やしていきました。

 「まだ、走れる。まだ元気だ!」

 こうして6本が7本になり、最後には10本にまで至っていたのに、然程の疲れを覚えていませんでした。

ーーー そうか!光マイクロバブル入浴によって走る条件が整い、向上していくのだ!

 走ることによる足の疲れが現れない、血中酸素濃度が低下しない、尿酸値が増えない、光マイクロバブルの血流促進が入浴によって発生しているので、それが走っても継続して代謝がよくなっている、このような作用効果が推察可能でした。

 ペロの光マイクロバブル入浴と併せたリハビリの話を聞いた時に、私が思い出したのは、自分のリハビリとともに、この朝の非常識のジョギングのことでした。

ーーー ジョギングをしていても、いつもの疲れが現れない、すいすいと倍以上も軽く走れるではないか、このように走ることができることは、なんと楽しいことか!

 この時、私が、はっとさせられ、ひらめいたことは、この「楽しさ」、「ゆかいさ」のことでした。

 当然のことながら、その楽しさとゆかいさを感じたのは、私の脳でした。

ーーー そうか、光マイクロバブルによる身体の改善が、私の脳まで楽しく、ゆかいにさせていたのだ!

 人間年齢に換算すると92歳の老人犬が、そのリハビリにおいて感じた楽しさ、嬉しさは、このような脳の「はたらき」だったのではないか、こう推察することができました。

ペロの改善過程
 
このリハビリによって、ペロの身体不能は、次のように改善されていきました。

 ①後ろ足が曲がらなくなり、冷たくなってしまった。排便も不能になっていた。

 ②わずか1回の光マイクロバブル入浴で、後ろ足が曲がり、温かみが戻った。

 ③足首以下が曲がらず、つま先のみが地面に接していた。

 ④それでも元気を回復したペロは、前足のみで前に歩けるようになった。

 ⑤ようやく、足首が曲がるようになり、後ろ足の裏が地面に接して立つことができるようになり、4本足で歩けるようになった。

 ⑥しかし、背骨は大きく曲がったままで、すぐには、このヘルニアはか治らなかった。

 ⑦それでも、リハビリの歩行訓練を熟すことによって、徐々に曲がった背骨が真っ直ぐに伸びるようになり、それと同時に後ろ足の上部が上に上がっていった。

 ⑧毛並みがよくなり、抜け毛もなくなった。虱や蚤も皆無で美しくなった。

 ⑨こうして、ペロは、元通りの回復を成し遂げ、再び飼い主のOさんと普通に散歩ができるようになった。

 その回復がなされたペロのうれしそうな様子を紹介しておきましょう。

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          リハビリによって改善されたペロ(うれしそう)

 このペロの「キセキ」から、私が学んだことを示しておきましょう。

 ①身体の小さい動物ほど、光マイクロバブルによる生理活性の作用効果が出現しやすい。

 ②光マイクロバブル入浴は、単なる血流促進だけではなく、関節不能や排泄不能の改善にも有効である。

 ③さらに、光マイクロバブルの脳刺激作用による積極性、楽感性に優れ、それらが身体の運動機能を向上させる効果を誘起させる。

 ④すなわち、光マイクロバブル入浴効果とは、毛細血管における大幅な血流促進、皮膚表面の知覚神経刺激、硬直した筋肉の柔軟化、冷え改善、脳刺激による積極性誘起、プラス思考の増強などが複合的に作用することである。

 次回は、2つめの「キセキ」に分け入ることにしましょう(つづく)。