MOさんとの共同 

 昨日、MOさんがネギを持ってこられた折に、この1か月間の共同研究について意見交換を行いました。

 この共同研究は、次の2つの目的がありました。

 ①MOネギの栽培方法を改善していくための研究を行う。

 ②MOネギの評価と加工方法を研究する。

 これらについて議論を5度重ねてきましたので、その方向性がある程度見えてきました。

 ①に関しては、さまざまな課題が明らかになってきました。

 その重要な結論は、その栽培法が、まだまだ改良の余地がかなりあることです。

 とくに、種からの発芽、そして、その発芽から苗への成長、さらには苗から収穫までの成長促進、この全過程における改善がより進むと、結果的に、そのMOネギが飛躍的に進化する可能性があるように思われることです。

 ②については、まず既存のネギとの比較が始まりました。

 まず、多くのみんさんが小ネギを購入するのはスーパーや野菜販売店です。

 ここでは、一束100gで売られているので、それを買って、味噌汁に入れる、豆腐やそば汁の薬味にして食べる、これが普通の食べ方なのです。

 それゆえ、私が1㎏を箱に入れて届けると、次のような質問が必ず寄せられます。

 1)どのようにして食べたらよいのですか?

 2)保管は、どうすればよいですか?

 すなわち、小ネギ料理を本格的に行ったことがなく、いつも買うネギの量の10倍も届けられると、たちまち困ってしまうのです。

 しかし、なかには、鋭い方がいて、MOネギを観て、これは普通のネギとは違う、こんなきれいなネギを見たことがない、といい始めたのでした。

 さらには、その食べ方を紹介すると、それが周りに評判になり、親しみの広がりが増したことも注目すべき現象ではないかと思います。

 これらは、MOネギが優れた「力」を有していることの具体例のひとつといってもよいでしょう。 

 味の比較については、次回に詳しく述べましょう。

SIネギの移植
 
 本日、MOさんに続いてSIさんが来られ、その折に小ネギをたくさん持ってこられました。

 精魂込められたネギですので、貴重なサンプルとして、早速試食を行うとともに、それを光マイクロバブル水耕水路に移植しました。

 すでに、ここにはMOネギが栽培されていますので、その空いた部分にSIネギを移植し、その変化と比較を行うことにしました。

 まず、生のままでSIネギを食べてみました。

 それをMOネギと比較すると、その香り、歯ざわり、甘み、辛みなどにおいて微妙な違いがあるように思いました。

 おそらく、土の出来具合がまだまだ改良の余地があるそうで、それがそれらの違いになって現れたのかもしれないと仰られていましたので、それが、その味の違いに現れたのかもしれませんね。

 これから、MOネギと同様にSIネギについても、その質的変化の問題を究明しようと思っていますので、またひとつおもしろみと楽しみが増えましたね。

 次回は、MOネギと市販のネギの違いについて、より深く検討することにしましょう(つづく)。 

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