「コロナパンニンデミック」が現実的に
「コロナパニンデミック」は、「コロナパンデミック」と「コロナパニック」を掛け合わせた私の造語です。
このパンデミックが、さまざまなパニックを発生させ、奈落へと化していくことを意味しています。
その事例は、今のインドにおいて発生していて、毎日40万人近い感染者数が報じられていますが、イギリスにある有力な調査機関においては、その数が100万人にまで達すると予測されています。
感染の疑いのある人々が病院の前に列をなして並び、なかには、酸素発生機があると入院できることから、それを探し周る人々、さらには、火葬場が対応できなくなり、その周囲の空き地で死体の野焼の火が無数に夜空を焦がしています。
それでも、まだインドは、コロナ問題が可視化できていることから、より増しであり、それ以上に暗澹たる状況に陥っているのが、今の大阪である、こういうのは、その専門家であるコロラド先生です。
「大阪は、サイレント・インド状態である」
すでに大阪府が発表している感染者数などの情報は、4月13日以降は飽和していて、医学統計の数字としては使えない、これが彼の見解です。
東洋経済オンラインの情報によれば、大阪府における4月13日時点の実効再生産数は1.35、今は、それが1.03まで下がっています。
しかし、その間の新型コロナウイルス数は1000人の高止まりで横ばいになっています。
この実効再生産数の低減が正しければ、この3週間において感染者数が減少してくるはずですが、その傾向は一向に現れません。
なぜでしょうか?
実際には、大阪府が発表している感染者数が、かなり低めに出されているからであり、実際は、もっと多いのではないかと指摘されています。
上記のイギリスの複数の調査機関における新型コロナウイルス感染者数の予測によれば、今後大阪では、千ではなく万の位の感染者が発生するとされています。
大阪がそうであれば、近畿圏、そして西日本における変異株感染者の数も、その桁を変えるほどの拡大がなされることを示唆しています。
これは、近い将来において、深刻なコロナパニンデミックが日本列島全体に到来する恐れがあることを示しています。
しかも、それは新型コロナウイルスの英国型といわれているものによるものであり、これがインド型になるとさらに深刻さを増すことになるでしょう。
東京や関東圏、東日本も、そこから逃れることはできないでしょう。
このパニンデミックは、私たちを地獄への入り口にまで引き連れてきているように思われます。
さて、心を引き締めて今月のガイダンスを行うことにしましょう。
新連載の4300回記念
その第一は、第4300回の記念シリーズを開始したことです。
「光マイクロバブル水のススメ」としました。
じつは、昨年の冬から、2つの採択された補助金による研究開発と関係して光マイクロバブル水に関する検討が進んでいます。
すでに、何度か、光マイクロバブル水に関する研究を行って来て、その物理化学的特性を理解してきたつもりでしたが、それが浅いものに留まっていたことに気づかされました。
そのきっかけは、別件において依頼された共同研究によるもののなかにありました。
「もしかしたら、重要な何かが見えてくるのかもしれない」
こう思って、その共同研究を行っていたら、徐々に、その「重要な何か」の正体の一部が見え始めました。
この発見は、非常にうれしいものでしたが、同時に、これまでの私の光マイクロバブル研究の奥行きが非常に浅いものであったという深刻な反省を促すものでもありました。
「いったい何をやってきたのか?しっかりしろ!」
と、自分にいい聞かせたほどでした。
このような時には、それが途方もない深さを有していると、いくら全体を見渡そうとしても、大概は、その一部しか見えてきません。
その見えてきたわずかな部分を頼りにして、その正体の全体像を探っていくことになります。
この探索は、非常に楽しいものですが、同時に困難が至る所に散在していますので、苦しくものでありあり、偶に、その楽しさも見出せるといった方がよいでしょう。
そこで、この問題をどこまでも探究していくために、毎朝の会議に際して、私自身が、その光マイクロバブル水を用いて上質のコーヒーを淹れ、それをみんなで試飲していただくことにしました。
おいしいコーヒーを淹れるには、1)上質のコーヒー豆、2)おいしい水、3)上手い淹れ方の3条件が必要です。
この3)については、アキモトコーヒーの秋元さんの淹れ方を学びましたので、この点はクリアしました。
問題は、1)と2)であり、それを手を変え、品を変えて、愛朝試飲しながら議論をするのですから、当然会議の参加者のコーヒー試飲力は向上していきます。
これを「コーヒー利き」とでもいっておきましょうか。
このコーヒー合評と談義を踏まえて、この連載記事が書かれています。
そこに、コーヒーの香りを載せることはできませんが、コーヒー通にとっては、この上もないおもしろい話になっていくのではないかと思います。
なぜなら、それは、光マイクロバブル水の製造いかんによっては、上質のコーヒー豆で淹れたコーヒーが、さらにすばらしい香りと味を提供してくれるからです。
かねてから、コーヒー好きですので、これまでにおいてもコーヒーに関するエピソードはいくつもありました。
いずれ機会があれば、それらを披露したいと思っていますが、その微妙さと奥深さを感じたことはありませんでした。
その意味で、この「光マイクロバブル水のススメ」の冒頭においてコーヒーで試すことにしたことは正解でした。
今しばらく、このスタイルでの探究が続くと思われますが、どうか、あなたも、上質のコーヒーを飲みながらのご愛読をよろしくお願いします。
次は、「真実は細部に宿る(大成研究所の仕事)」のついて少し紹介しておきましょう。
じつは昨年の秋以降から、光マイクロバブルの開発研究を㈱ナノプラネット付属の大成研究所において本格的に実施することを決めました。
そのために、従来の㈱ナノプラネットにおいて行われていた事業を㈱ナノプラネット研究所に移管しました。
私としては、念願の研究所における仕事を開始したことを意味しますので、その真価が改めて問われることになりました。
そのために、大成研究所の研究室1を徐々に整備し、いくつかの実験器具を並べることができました。
また、同研究所のセミナー室と専用ハウスにおける実験を行えるようにしました。
上記の光マイクロバブル水に関する研究も、そこで行っています。
これらの進展に伴って、「真実は細部に宿る(大成研究所の仕事)」を連載開始し、その一部を大成研究所の仕事として披露することにしました。
この「真実は細部に宿る」は、その研究過程にいて悟った本音ともいえますが、この言葉の意味の深さをよく噛みしめています。
日々私たちが行うことは小さい細部のことですが、そこに真実を見出すことがあり、まずそれに出会うことができると言い知れぬ喜びが湧いてきます。
そして、その真実のなかに普遍的な真理が隠されていたことを知ると、その喜びが倍増します。
その真理の次元に至れば、それはもはや小さな細部の世界ではなく、日本はおろか世界にまで広がっていく力を有していることに気づくようになります。
それは「知を力にした」瞬間なのです。
この「知を力とする」ところに、科学と技術における醍醐味が隠れているのです。
この連載において、その醍醐味をみなさまに少しでも接していただけますと幸いですね。
今月のガイダンスは、この2つに留めておきます。
(つづく)
コメント