足冷えに抗して

 このところ、3つの実験を並行させて行う日々が続いており、そこはかとない充実感を覚えています。

 やはり、長年研究者生活をしてきたことから、その行為は「水を得た魚」といってもよいのかもしれません。

 本日は、植物における光マイクロバブル水の有効性を試す初歩的な実験データを記録していて、その光マイクロバブル水の優位性が如実に明らかになり、少々の嬉しさを覚えました。

 非常に初歩的で原始的な手法で行っていましたので、ここまで明確にでるとは思わなかったからでした。

 これで次の第二段階へと歩を進めることができそうで、同時に、その構想を練り上げていました。

 さて、この1年における「私の光マイクロバブル入浴研究」における重要課題は、「足の冷えを解消する」ことでした。

 この冷えは、冬の寒さと直接関係していますので、室内を温かくする、靴下を2枚重ねする、足の運動を頻繁に行うなどの対策を講じてきました。

 また、光マイクロバブル入浴で、その足の部分に光マイクロバブルを近接噴射させ、入念に温めることを行ってきました。

 しかし、この足の冷えは解消せず、寒い日には、その冷えに小さくない違和感を覚えるようになりました。

 そして、その時に靴下のなかの足先を触ってみると、いつもにない冷えがありましたので、

 「これはまずい、何とかしなければいけない!」

と少々の危機感を覚えました。

 以前にも、このようなことがあったので、その折に、光マイクロバブル足浴を行い、それで、足冷えが解消されると、すぐにその足浴を止めてしまっていたのですが、今回は、それを徹底して、足の冷えがほとんど改善することができるようにしようと決めました。

 それは、光マイクロバブル足浴と光マイクロバブル入浴をダブルで行う方式としました。

 まず夕食後に、光マイクロバブル足浴を行います。

 その場合、浴槽の水は、お湯ではなく、冷たい状態から光マイクロバブルを発生させます。

 冬場ですので、その水はかなり冷たく、当然のことながら足先がさらに冷えてしまいます。

 この低温のために、足首から下にある血管は、収縮してしまいます。

 これが冷水であれば、より足先が冷えることで違和感が増すはずですが、それは反対に減る方向に働いているように作用します。

 なぜでしょうか?

 ここが、まず最初に光マイクロバブル足浴のおもしろいところです。

 冷水のために、足の表面にある血管が収取し始めますが、一方で、足裏を中心にして、そこの毛細血管における血流促進が起こるので、その「ここちよさ」が、その違和感を勝るようになるのです。

 一旦縮まろうとした血管において、光マイクロバブルによる血流促進が起こるために、その血管が逆に拡張されることで、そこに血管の収縮から拡張へのダイナミックな変化が起こるのではないかと思われます。

足浴水が温まる

 おもしろさの第2は、冷水をヒーターなどを用いて温めなくても、そのまま光マイクロバブルを発生させて運転していると、水槽の水が温まって「お湯になる」ことです。

 光マイクロバブルの発生には、小型ポンプを使用しています。

 通常の場合、この小型ポンプを循環させて流動し続けても、それによって水槽内の水温が急激に増加することはありません。

 ところが、この光マイクロバブル足浴の場合には、冷たい水を温めることができるのです。

 それゆえ、私の足浴は、冷たい状態から開始し、それが十分に温かくなったところで終わることにしています。

 なぜ、このような加温効果があるのでしょうか?

 それは、光マイクロバブルの発生装置のなかで、空気と水の強力な摩擦が起こり、その摩擦熱で温度上昇が誘起されるからなのです。

 そんなに強力な空気と水の摩擦現象が発生するのですか?

 当初は、私も、それをふしぎに思っていて、発生装置のなかの、その強力な摩擦が起こるところに温度計を入れてみました。

 すると約3℃、周囲の水と比較して高くなっていました。

 この摩擦は、空気と水の二相流体の超高速旋回によって起こりますので、その強度は、その旋回速度に比例するはずです。

 私どもの実測によれば、その旋回速度は毎秒約500回転にも及んでいましたので、その旋回速度であれば、強い摩擦現象によって大きな摩擦熱が発生することもふしぎなことではありません。

 冷水状態から徐々に温水へと変化させることによって、毛細血管の収縮から拡張へのダイナミックな変化を光マイクロバブルの血流促進作用と併せて誘起させる、そして「光マイクロバブルのここちよさ」と「温度上昇に伴うここちよさ」を同時に引き出す、この光マイクロバブル足浴の長所は、まさに理に適っています。

光マイクロバブルによるツボ刺激

 第3のおもしろさは、足裏のツボの知覚神経刺激を行うことです。

 足裏と足首付近にはいくつものツボがあります。

 なかでも、「湧泉(ゆうせん)」というツボは重要であり、ここを刺激すると次の効能があるとされています。

 ここは、生命力と生殖を司る最も大切なツボといわれ、ここを押すと全身の血行が刺激され、とくに下半身の血行が良くなるとされています。

 その刺激は、冬場にダメージを受けやすい「腎臓」を活性化させ、高血圧、冷え、のぼせ、むくみ、白髪防止、不眠、生理痛などにもよいといわれています。

 このツボは、足裏の中央部のやや上部にあります。

 ここを光マイクロバブルで刺激することがすばらしいのです。

 なぜ、すばらしいのでしょうか?

 それは、「ここちよい」からであり、そのここちよいという知覚神経刺激の作用をより長く続けていくことを欲するようになることがすばらしいのです。

 この作用効果は、どこからもたらされるのでしょうか?

 ここで、知覚神経刺激とは何でしょうか?

 知覚とは、熱い、冷たい、辛い、甘いなどを感じることです。

 その神経を刺激することとは、どういうことでしょうか?

 たとえば、冷水に足を入れると「冷たい」と感じますが、それは皮膚表面にある神経が冷温水で刺激され、そのシグナルを脳に伝達します。

 それによって脳は冷たいという知覚を認識し、そこから、その冷たさに対する対応を神経に再伝達します。

 それが冷たすぎるならば、足を出せ、我慢できる程度であれば、そのまま足をじっとさせろという指令を出します。

 夏場であれば、その冷水を「ここちよい」と感じたはずです。

 その意味で、「ここちよさ」も知覚神経刺激作用のひとつと考えられます。

 しかし、ここで重要なことは、熱い、冷たいという単純な感覚よりも、より上位にあるのが「ここちよい」であり、これを脳が認識すると、それをどこまでも追い求め、より長期にわたって味わいたいといい積極的な意識変化が生まれてきます。

 そして、この変化が維持され続けると、それが光マイクロバブル足浴の常識として脳裏に刻み込まれ、その「ここちよさ」を記憶として保存させるのです。

 また、もともとツボとは、血液やリンパ液の流れが滞りやすく、そのために各種の傷害が起こりやすいところでもあり、そこを指圧や鍼灸で改善させる急所と考えられています。

 そこの知覚神経を刺激し、血管収縮から拡大へのダイナミックな変化によって血流促進を生起させる、ここに光マイクロバブル足浴のすごさとすばらしさがあるように思われます。

 こうして私の足の冷えは、徐々に改善の方向に向かっていますが、まだまだ不十分な段階にいますので、それを毎日励行していくことが肝要です。

 次回は、これに加えて、最近学んだ足マッサージについて述べることにしましょう。
 
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                  春を待つ
 
つづく)