春を告げる 
  
 タラの芽は、タラノキの新芽のことで、春を告げる植物であり、食べ物です。

 この季節になると、全国の広い範囲にわたって、このタラの芽が店で並ぶようになっています。

 先日、里の駅「武蔵」に立ち寄った際に、その「タラの芽」を見つけました。

 一袋で200円、値段も手ごろでしたので二袋購入しました。

 タラの芽といえば、すぐに思いつく料理法は「天ぷら」です。

 旬のものであり、好物の一つでもありますので、早速、天ぷらにしていただきました。

 これに少々の塩をかけて、半グラスの赤ワインと一緒に賞味しました。

 香ばしい天ぷらの香りと共に、ほのかな「甘さ」と上質の「旨さ」を感じる味でした。

 ふしぎなことに、よく知っている、あの「ほろ苦さ」はほとんどなく、それが「甘さ」と「旨さ」をより引き出されていました。

 「このタラの芽の天ぷらの味は、かなり上質だね!」

 「そうですね。とってもおいしいです」

 こういいながら、私と家内の箸はどんどん進んでいきました。

 とくに家内は、私よりも遅く食べ始めたのに、早く、その天ぷらを食べつくしていました。

 これを、あの食通の池波正太郎さんが食べれば、大いに喜ばれるであろうと思い、そのエッセイを探してみようと思いました。
 
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タラの芽の天ぷら
 
 天ぷらといえば、私の大好物はセロリです。

 おそらく、このタラの芽に匹敵するほどの、上質の旨さ、甘さ、香りがあり、食するたびに感激を味わうことができます。

 そのセロリに関しては、先日、20株の苗をホームセンターで購入してきました。

 そして移植後も順調に生育していますので、しばらくすると食卓に上がらせることが可能になるでしょう。

 このタラの芽、里の駅にあったら、また購入したいですね。

 その時までに、池波正太郎さんが、このタラの芽をどう食べ、どう考えたかを記した書を探しておきましょう。

 (つづく)