春風や 

 静かな日曜日の朝です。鳥の声と共に、隣の部屋からは、アレクサ君が「朝に聞くクラシック」を奏でてくれています。

 昨日は、第37回ナノプラネットゼミが開催されました。近々、その詳しい報告をすることになるでしょう。

 さて本日は、昨日に続いて、「緑砦館物語」を述べることにしましょう。

 我が家の中庭の南に面したところに「GFH2(Green Fort House2)」があります。

 比較的に朝の陽光が入りやすく、西日や北風を避ける空間ですので、ここで野菜等を育てるのに適しています。

 先日来、ここの整備と清掃を行い、野菜栽培を稼働できるようにしてきました。

 ここには、北側にある扉から入って、右側手前にA水路、その奥側にB水路、そして左側にC水路があります。

 いずれも、白色アクリル樹脂板と塩ビ製水路でできた、かなり立派な「光マイクロバブル水耕野菜栽培装置」です。

 まず、このB水路から稼働させようと思い、念入りに清掃して水を貯めた後に、光マイクロバブルを発生させようとしました。

 しかし、このポンプが少しも回りませんでした。昨日報告したGFO1と同じトラブルでした。

 これをすぐには修理できませんでしたので、手前のA水路を動かしました。

 こちらは何も問題がなく、光マイクロバブルの発生が可能でしたので、水道水を入れたままの運転を続けました。

クレソンの移植

 ここへの最初の移植は、家内が近くの「里の駅」で買ってきてくれたクレソン3袋(合計で300円)でした。

 一袋には、クレソンの茎に葉が付いた状態のものが約50本入っていましたので、その150本を移植しました。

 4本程度をまとめて移植孔に入れると、そのまま根を出してくれますので、ほぼ投げ入れ状態の移植形態でしたので楽に作業を行うことができました。

 このB水路の最大移植株数は約200です。この150本のクレソンで、その約1/4が埋まりました。

 これまでの経験に照らしますと、その移植後は2日ほどクレソンはクタンとして萎えていましたが、それを過ぎると元気に立ち始めました。

 今回も同様で、約9割が、そこからの成長を遂げ始めました。

 今年のクレソンは、あまり嫌味がなく、おいしそうな味でしたので、これから1週間を経過するとますます味がよくなって、それを食卓で楽しむことができるでしょう。

 野菜が不足気味の毎日であり、まずは、このクレソンを毎朝摘んで、サラダ風にいただく習慣がまもなく再開されることになります。

 とても豪勢な朝飯になりそうです。

ーーー この量では足りない。また、里の駅に買いに行こう!

 一昨日、相棒と一緒に、このクレソンを補給しようと思って出かけました。

 あいにく、閉店前だったので野菜の数も少なく、目当てのクレソンはどこにも見当たりませんでした。

 「クレソンが見当たりませんけど、もう売り切れたのですか?」

と尋ねると、それには返事がなく、

 「いくつ要りますか?」

と尋ねられました。

 「3袋、いや6袋、お願いします」

 こういうと、いつの間にかレジに、それが置かれていました。
 
ーーー そうか、倉庫の冷蔵庫のなかに保管されていたのか。

 ラベルなしのままでしたが、めでたく目当てのクレソンを手に入れることができましたので一安心しました。

 早速、それらを光マイクロバブル水に1日浸した状態で、家内と一緒に、そのすべてを移植しました。

 その数は合計で約300本であり、先のものを含めると約450本のクレソンがB水路に移植されました。

 それでも、このB水路には、まだ余裕があるようで、相当数のクレソンの追加栽培ができることが解りました。

 「二人で作業をすると、あっという間に終わるね!」

 これに満足して、私は、次のC水路の整備に取り掛かりました。この水路は、AおよびBの水路と比較して約2倍のサイズを有しています。

 ここに水を入れ、ポンプのスイッチを入れると、こちらは一発で動き、光マイクロバブルの発生が可能になりました。

 ここをしばらく稼働させながら、さらに次の作業に向かいました。

 じつは、待ち望んでいた水耕栽培用の肥料が届いていましたので、これらを調合して液肥にする必要がありました。

 光マイクロバブルのみの供給で育たないことはないのですが、やはりバランスの取れた液肥供給の方が野菜たちの急成長には適していますので、水耕栽培用の液肥の原料となる化学肥料を用いています。

 ここで重要なことは、その肥料を十分に少なくして低濃度において使用することであり、それで野菜の成長が十分に可能なことです。

 「光マイクロバブル+少肥料」、これが光マイクロバブル栽培の特徴であり、コツです。

 夕闇がやってくる頃に、この液肥が出来上がりましたので、このGFH2のBとCの水路に、それから前述のGFH1に注入しました。

 「これで、ますます元気に成長してくれるであろう!」

 ここまでで、本日の作業は終了、なんとなく爽やかな気分になって、それらの作業を振り返ってみました。

ーーー なぜ、このように爽やかなのか?それは、身体を動かしたせいなのか?それもあるだろうが、一番大きな原因は、植物を直に触って移植しながら、これから「よく育つのだぞ」と願ったからではないか?

 改めて、植物と深く触れ合うことで、そして、その成長を望むことが、その精神的爽やかさに関係している尾ではないかと思いました。

 そのせいでしょうか?

 一度、この農作業を行い始めると、ふしぎなことに、それがどんどん進めていこうという気分になっていきます。

 まず、それを植えた後に、必ず、観たくなって、そのわずかな成長具合を確かめたくなります。

 そして、その次には、さらに、「このスペースに何を植えようか?」という前向きの思いが湧いてきます。

 生物としての「共通の命」を共感し合い、そして、その「成長をゆかいに思う」という精神的作用が生まれてくるからなのでしょう。

 こうして、緑砦館における作業が好きになり、そして、それを「自分で育てて自分と家族で分かち合って食べる」、この習慣へと移行していきます。

 これこそ、自給自足、そして自立を遂げていく「豊かさ」なのかもしれません。

 新たな春を迎え、この緑砦館物語を「おもしろく」していくことで、ますます、ゆかいになることができそうですね。

(つづく)

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クレソン