応用実験の始まり

 昨夜は、うれしいことがあったせいか、なかなか床に就く気になれませんでした。

 それは、中津市の病院での共同研究が、より上手く進展し始めたからでした。

 ここまで、試行錯誤を何度か繰り返しながらも、その課題解決法を模索してきました。

 振り返れば、昨年12月から今年1月にかけて、その困難からようやく抜け出し、その課題解決に向かう道筋が明らかになってきました。

 その基礎的究明が粗方成就したことを踏まえ、今回からは、応用的そして臨床的な課題の解決に向かうことになりました。

 まずは、スタッフ6名のみなさんよって、簡単な実証試験を行いました。

 日ごろから臨床的な現場におられる方々ですので、そのために積極的に参加してくださいました。

 試験方法は、用意した3つのサンプルA、B、Cにおいて、それぞれを試し、評価するという簡単なものでした。

 この場合、3つのサンプルとは、Aは無処理、Bは初期処理のみ、Cは処理済みのものでした。

 結果は、A、B、Cのそれぞれにおいて明確な相異が認められましたので、初めての方々においても、その違いが明確に出るという好ましいものでした。

2つ目の応用実験

 その結果を踏まえ、次に、先生、相棒、私の3人で、サンプルAとCを用いてのより詳細な試験を行いました。

 これは、すでに本医院で用いられている方法を参考にしながらの簡単な実証試験でした。

 この方法とは、現在使用されているある薬剤に関する試験であり、その効果を2つのサンプルにおいて比較するものでした。

 この比較の結果も、すぐに三者の一致とともに明らかになりました。

 同時に、これは、これまで、あまり認知されていなかった新たな作用効果があるのではないかと意見が出てきて、さらに、それをより解りやすくする追加の実証実験が行われました。

 結果は予想通りであり、その付加的効果がより明確になりました。

 その後、そこに持ち込んだ市販品の装置の検証、応用方法などを実験的に調べました。

 また、次回に予定していた洗浄試験関しては、偶然にも、その医院に同等の装置がありましたので、それも試験することができました。 

 これについては、その実験装置においては、特殊な液体や薬剤を用いることになっていて、その改善が重要であると思っていました。

 どうやら、それに結びつくような結果が出てきましたので、その糸口が拓けてきたのではないかと思いました。

 こうして一連の実験を終えることができました。

 それらの結果を踏まえて、今後の方針が議論されました。

 そのなかで、X先生から次の重要な提案がありました。

 「本日の結果は、私が、毎月行って診療と講義を行っているK病院においてもかなり関係する問題がありますので、そこの担当者とも話をして共同研究を発展させるとよいですね」

 「それはよいですね。本共同研究においては、別の課題で、そのK病院との取り組みが進んでいますので、その先生方が喜ばれると思いますよ」

 この先生の示唆もあり、早速、その新たな取り組みに関する共同研究の打診をすることにしました。 

 こうして予定していた実験と打ち合わせのすべてを終え、いつも車のところまで見送りに来られるX先生と、ここちよく別れの挨拶を行なうことができました。
 
(つづく) 
 
akapi-mann
ピーマン