本日は晴天、風もなく、静かな日曜日の朝です。
このところ、風が吹く日が多く、一昨日は雪まで混じって寒い日でした。
こんな日は花粉が飛散しますので体調を崩しやすく、ひねもす頭がすっきりしませんでした。
そんななかの昨日、第36回ナノプラネットゼミが開催されましたので報告をしておきましょう。
以下、そのプログラムです。
09:30~10:30 話題提供①「毛細管血流について4」
大成由音(ナノプラネット研究所)
10:30~11:30 話題提供②「最近のアメリカの情勢について」
09:30~10:30 話題提供①「毛細管血流について4」
大成由音(ナノプラネット研究所)
10:30~11:30 話題提供②「最近のアメリカの情勢について」
大成博文(㈱ナノプラネット・大成研究所)
11:30~12:00 総合討論
当初は、③として、「最近の水の性質に関する研究」に関する報告を行う予定にしていましたが、結局、①と②で予定の終了時間になってしまいましたので、その③については月曜日以降に行なうことになりました。
さて、①においては、根来秀行著『毛細血管が寿命をのばす』の第4章の紹介がなされました。
この表題は、「ホルモンと自律神経が決め手!毛細血管を強くするヒント」でした。
ホルモンと自律神経は、体の二大制御機構であり、これらを活かすことがも再血管を強くすることに欠かせないのです。
ホルモンには、次のような種類があります。
①松果体(メラトニンなど)
②副腎(コルチゾール、アルデストロンなど)
③膵臓(インスリン、グルカゴン)
④筋肉(成長ホルモン、テストステロンなど)
⑤卵巣(エストロゲンなど)
また、自立神経には、次の2つがあります。
①交感神経(昼間優位になる)
②副交感神経(夜間優位になる)
著者は、この赤字の部分を重要視しており、これらが、夜の時間帯に、ホルモンの通り道である毛細血管をしっかり確保することが指摘されています。
夜の時間帯といえば、ヒトは、そこで睡眠を行います。
この眠っている間にホルモンたちが仕事をしてくれることから、その活用が大切です。
この成長ホルモンを最も分泌するのが寝入りばなの1~2時間であり、その後、目覚めるまでに4回の分泌がなされるようです。
しかし、その分泌量の多さと持続時間が圧倒的に長いのが、寝入りばなだそうで、このことを考慮すると、何時に寝るのかが非常に重要な問題になります。
成長ホルモンとは、体の修復・再生を促す若返りホルモンですので、とくに高齢者にとっては、これを十分に発生させることで若返りを図ることが重要になります。
かつて、この成長ホルモン物質の一つである「インスリン様成長因子-1(IGF-1)」を実際に計測したことがありました。
光マイクロバブル入浴を好んで久しかったことで、それが成長ホルモンの分泌に影響しているかどうかを調べるためでした。
その私の結果は、年齢の割に分泌量が非常に多く、当時29歳の娘と同一の分泌量でした。今から15年前のことであり、これによって大いに励まされたことを記憶しています。
この成長ホルモンを最も多く分泌させることには就寝時間が関係しており、著者は、11時に寝ることを推奨しています。
これによって日が入れ替わる前後において、成長ホルモンが最大に分泌されるそうです。
となると、光マイクロバブル入浴は、いつがよいのか?
この議論がなされました。
入浴によって身体が温まり、それが徐々に冷えてくると眠気がやってきますので、すっと寝やすくなります。
それを考慮すると21時半時前後に光マイクロバブル入浴を行い、22時半過ぎに出浴する、これが一番良いのではないかという結論に達しました。
私の場合、いつもは、この時間帯よりは約1時間遅れの入出浴になっていますので、これを1時間前倒しにする必要がありますね。
次は、「体内の排ガスを消し去る空気清浄機の役割を果たす」とされているメラトニンについてです。
メラトニンは次の3つの効果がありことが知られています。
1)自然な眠りへと誘う「睡眠ホルモン」として働く
2)免疫細胞をつくりだす胸腺を刺激する免疫力強化として働く
3)体内の排ガスともいえる活性酸素を除去する抗酸化として働く
このように重要な働きを有するメラトニンは、朝日を浴びてから15時間後に発生します。この時間帯が23時から朝方の6時の間に多く発生します。
こうなると23時に就寝することは、成長ホルモンとメラトニンをたくさん出させることに結びつきますので、二重の意味で重要なこととして強調されています。
この指摘は重要であり、改めて23時就寝の励行が求められているように思われ、その議論が弾みました。
次回は、コルチゾールほかの作用効果について検討しましょう。
(つづく)。
ゴッホの星月夜
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