年末年始は、しらたまちゃん家族を迎えて大変にぎやかでした。

 しらたまちゃんは、10歳の小学校4年生、ずいぶんと落ち着いてきて、下の妹たちや弟と比較して「お兄ちゃん」らしくなっていました。

 妹たちと弟が、いかに騒がしくしていても、我関せずで、一人で静かに本を読み、孤塁を守っていました。

 食卓では、お父さんの横に座り、コツコツと好きなものを時間をかけて賞味していました。

 食べ物の趣向も変わってきていて、大人が食べるものを好むようになりました。

 年越しのソバ、元旦の栗きんとん、その夜の、牛の炭火焼肉、光マイクロバブル育ちのネギなどを喜んで黙々といただいていました。

  2日には、宿題の書初めを行いました。

 私が贈呈した中国製の立派な毛筆を持参してきていましたので、それを用いて書初めを始めていました。

 かれとお母さんの要請で、早速、その書道の指導を行いました。

 まず、筆の持ち方がよくなく、そこから修正を行いました。

 かれの書き方においては、筆が斜めに傾いていましたので、それをまっすぐ垂直になるように直しました。

 「筆が傾いているといい字は書けないよ!」

 こういうと頭ではすぐに理解したものの、実際には、筆が傾いたままで、これを、その都度直していきました。

 次に、書き始めと、書き終わりの筆の開始、止めの筆力の入れ方を教えました。

 この始めと止めがきちんとできていなかったので、新聞紙を持ってきて、それで何度も練習をするようにいいました。

 しらたまちゃんは、「よい字を書きたい!」と思っているからでしょう。

 真に、聞き分けがよく、私のアドバイスをすぐに聞き入れ、それを実践していました。

 この2つの基本を短時間に習得することができたので、再び半紙に書き始めました。

 その文字は「全力」、この気持ちになって、一心不乱に、その文字を書いていきました。

 先ほどの文字とは、見違えるほどによい文字が書けていることを、自分でもわかるようになったのでしょうか、その文字をどんどん書いていきました。

 どうやら、その宿題は、その書を10枚提出するのだそうで、その10数枚が出来上がりました。

 そのなかから、最初に上位3枚を選びました。

 これらに自分の名前を書き込み、さらに残りの書にも署名を入れました。

 こうして、しらたまちゃんの「全力の書」を終えることができました。

 この「全力」は、かれだけでなく私にも必要であり、今年は、それにふさわしいものにしていきたいと思いました。

 しらたまちゃんのように、今年は全力を尽くすようにしましょう。

 しらたまちゃんの「全力」、「凱風快晴」の書でした。

 (つづく)

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しらたまちゃんの書初め(しらたまちゃんのお母さん提供)