コロナの急拡大

 ここ数日間、新型コロナウイルスの感染者が、毎日のように過去最高を更新され続けています。

 12月24日:全国の感染者数3737人
 東京888人、神奈川495人、愛知270人、埼玉251人、千葉234人、京都104人、長崎35人、香川27人(いずれも過去最多)
 12月25日:全国の感染者数3832人
 埼玉298人、京都121人、兵庫232人、熊本56人(いずれも過去最多)、東京884人(過去二番目)、神奈川466人、愛知265人、千葉213人
 12月26日:全国の感染者数3881人
 東京949人、京都135人、宮城56人、栃木42人、滋賀49人(いずれも過去最多)、神奈川480人、埼玉265人、千葉201人

 これらの数字からも明らかなように、東京を中心にして神奈川、埼玉、千葉に感染拡大し、さらには、愛知、大阪、京都、宮城など新幹線沿いの都市にも広がっています。

 すでに何度も述べてきたように、東京のエピセンター(新宿、渋谷、港区など)における感染集積地における感染者をなくさない限り、この全国的な蔓延を防ぐことはできないでしょう。

 この問題が深刻なのは、例えば、新宿区におけるPCR検査者の陽性率が、9月依頼上昇し始め、今では(12月10日まで)22.6%にまで至っていることです。

 10人に二人までが、感染者になっていることは、ほぼ市中感染が蔓延していることを意味しますので、深刻な事態に陥っていると思います。

 そのおひざ元の新宿のエピセンターを都知事は、それこそ都を挙げて撲滅しようとしないのでしょうか。

 ここを徹底して撲滅しない限り、延々と東京での感染者を出し続けることは誰の目にも明らかなことです。

 都知事が無理であれば、東京の専門的な科学者は何をしているのでしょうか。

 どうして世田谷区のように、保坂区長と児玉龍彦(東大先端研名誉教授)の共同のようなことができないのでしょうか?

 どう考えても、かれらの右顧左眄(うこさべん)ぶりには、重大な欠陥があるように思われます。

     今週後半には、東京で1000人を突破か

 このまま、これまでの無策ぶりが継続していくと、今週後半には、東京で1000名、全国で4000~5000人の感染者が出現する可能性があります。

 こうなったときに、「もうなすすべがない」という、一種の「あきらめ」が生まれることです。

 すでに今の事態は、28日から「Go To」を止めるという安易な対策で治まるはずがありません。

 このままいけば、大都市をはじめとする感染拡大地域で、いわゆる病院崩壊が次々に発生し、さらには、それが全国の地方都市にも拡大し、日本列島全体がコロナで覆われるようになるでしょう。

 そして、無策のまま、どうしようもなくなってから二回目の非常事態宣言を出さざるを得なくなるはずです。

 その結果、日本経済は、再び奈落へと落ちていき、それに関しても有効な経済回復対策を見出せずに、倒産者や雇止め、失業者、さらには自殺者まで大量に出してしまう恐れがあるように思われます。

 コロナパラダイムシフトは、これまでの「へたれ込み」と「あきらめ」から、さらに進化して「破綻」と「奈落」へと向かうのではないでしょうか。

 映画『男はつらいよ』における車寅次郎の有名な言葉があります。

 「テキ屋殺すに刃物はいらぬ、雨が三日も降ればいい!」

 その日暮らししかできない寅さんの生活ぶりを言いえて妙のセリフだと思います。

 これ因むとすれば、

 「日本の中小企業と商売人を〇すには刃物はいらぬ、コロナがあればいい」

このようなセリフを語る演者が、日本のどこかにいるのではないでしょうか?

 そういえば、この旅の内閣に雇われた外国人の参与が、「日本の中小企業を半分にする」と息巻いていましたね。

 この方と言動を共にする元大学教授もいました。

 かれらは、このコロナ感染列島の出現を一体どう考えているのでしょうか?

 これらの指向に、真に対抗するには、自らの足元で、すなわち地域に根差した小さなイノベーションを次々に連続的に起こし、それを燎原の火のように拡大させていくことが最も有効な方法です。

 これには、本物の知恵と有効な実践的な新技術が必要になります。

 その準備は、深刻なコロナ危機のなかでも十分に準備を行い、養生することができます。

 2020年の6月から、その準備をコツコツと重ねてきました。

 来る新しい年においては、その花を咲かせ、実を結ばせることをめざします。

 (つづく)

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