今年も、明日で師走を残すのみとなりました。時が経つのは早く、まさに光陰矢の如しです。

 世の中は、コロナの第三波がやってきて騒然としてきました。

 加えて、政府の情けないほどの無策ぶりが各方面から指摘され、それが一層不安を増幅させ、それが「今だけ、金だけ、自分だけ」の潮流との「葛藤」をさらに深刻化させています。

 さて、遅ればせながら、今月のガイダンスを行うことにしましょう。

 最初は、新たにスタートした第4200回記念シリーズのことです。

 いつもは、その開始が実際のブログ更新日に遅れることを常としていましたが、今回は初めて、それとは逆に前倒しで連載開始を行うことにしました。

 いつも、師走になると「今年を振り返って」という趣旨の記事を認めていますが、今年は、それを5年分の振り返りで行おうという新趣向を試してみようと思いました。

 それも、猛烈な勢いでコロナパラダイムシフトが起きていますので、もしかしたら、その流れの影響を受けたのかもしれませんね。

 このように、人の動きや経済の停滞の深みがどこまでも進んでいくと、それについていけないものがいくつも出てきます。

 先日のNHKBS番組において、「急激なデジタル革命が起きている」という報告がありました。

 その最先端にいる若手経営者が、次のようにいっていたことが強く印象に残りました。

 「この半年間で、5、6年分のことが一挙に起こっている」

 これを年率に換算すると1年で10年分の変化が起きていることになります。

 すなわち、このコロナパラダイムシフトの変化の速度は10倍速いと考えてよいようです。 
 これによって、大半の方々が、この変化の速度に振り回され、付いていけなくなると、「もうだめだ」、「そんなに早く変われない」と思って、いつのまにか「へたれ込み」、それに慣れるにしたがって「あきらめる」ようになります。

 おそらく、「今だけ、金だけ、自分だけ」の思潮を骨の髄まで浸み込ませている人ほど、この大変化についていけなくなって、そのかなりの部分が、「へたれ込み」と「あきらめ」に陥っていく傾向があるように思われます。

 そして、狭小な世界に閉じこもって生きてきた人にとっては、その周囲を見渡すことができなくなり、ますます目の前のことしか見なくなります。

 じつは、このような時こそ、時を長い目で振り返り、より広い視野を持って、目の前のことを俯瞰し、対局の流れを理解することがより一層大切になっているように思われます。

 読者のみなさまも、目の前のことに振り回され、「へたれ込み」と「あきらめ」の毒牙に引っかからないようによろしくお願いします。

 そんな思いで、第4200回記念の「回顧2015-2020」を認めることにしました。

 丁度5年前に、ある専門誌の最終章において「マイクロバブル技術の誕生とその発展」という題目の一文があり、その内容を議論する機会がありましたので、それを踏まえて、その時点からの5年間を振り返ってみることにしました。

 これが、その連載を行うことになった動機となりました。

 時間的には、4200回に至るには少々早かったのですが、それよりも、この連載を早く実行しようという意識の方が勝ってしまったようです。

 そしていざ、その記事を2回にわたって書いてみて、この企画は、よかったのかなと思うようになり、割と力を籠めることができる文章になっていて、私としては楽しい執筆になりそうです。

 この連載において、この5年をしっかり振り返り、次の5年をワクワクしながら展望したいと思います。

 おそらく、年末から年を越しての長期間にわたる連載になると思いますので、どうか、お付き合いをよろしくお願いします。

 第2は、連載中の「命と健康の『ものづくり』Ⅲ」についてです。

 これについては、前回のガイダンスにおいても言及しましたが、重要な問題が次々に出てきていますので、それが執筆する記事の内容にも反映されています。

 しかし、いつも残念に思っていることは、それが新たな開発課題であるために、そのままストレートに紹介できないことが多いことです。

 それは、その開示が関係者のみなさんに迷惑をかけて社会的混乱をもたらす可能性があるからであり、その注意を払っての執筆を行っています。

 さて、このシリーズでは、「新たな実験」が開始されました。

 その途中で私の不注意で、ポンプを壊してしまい、その一式の再構築を行っています。

 丁度区切りがついた時点での故障でしたのが幸いでした。

 これを回復させて、来月早々には、このシリーズにおける3回目の実験に取り組むことになるでしょう。

 しかし、この「新たな実験」を2回実行している最中に、新たな見方が出てきました。

 いつもそうですが、小さな出来事のなかの真実の正体が徐々に観えてくると、そこには小さくない普遍的で深みのある真理が姿を見せてくるようになります。

ーーー 今回もそうであったか!

 「犬も歩けば棒に当たる」という諺がありますが、その棒の端に足が当たったようで、その「手ごたえ」ならぬ「足ごたえ」を感じたようです。

 すなわち、この小さな真実のなかに新たな世界が隠されていて、

 「そこに足を踏み入れて、探索を始めよう!」

という思いでワクワクするようになりました。

 じつは、このワクワク実験を始める時が一番ゆかいであり、それが的を射ることができるかどうかで一喜一憂する、この浮沈がおもしろいのです。

 これまでの経験によれば、それが困難であればあるほど、そこに思いがけないものが隠されていて、予想以上の労苦や時間が必要なこともあります。

 時として、それが常識外れの労力や時間を要することもありますが、その非常識こそが、その困難をブレイクスルー(突破)するときのシグナルなのです。

 どうやら、今回も、このシグナルが見え始めましたので、もしかしたら、その道を突き進むと女神の微笑みに出会うことができるかもしれませんね。

 その出会いができることを願って、本シリーズをより更新していくことにしましょう。

 第3は、第三波の襲来が確実となってきた新型コロナウイルス関係の記事についてです。

 これについては、次の3つが直接関係していますので、それらの連載をさらに進めます。

 1)「徒然に光マイクロバブル・新型コロナウイルス」

 速報を交えて、その対策法を考究していきます。前回で紹介した「C-project」についても逐次紹介をしていきましょう。

 2)「ウルトラ・パラダイムシフト(3950回記念)」

 世界中が、ますます質的にも量的にも巨大なパラダイムシフトを進行させています。同時に、これまでの世の中を支配してきた新自由主義との格闘がより明確になってきています。

 その典型がアメリカ大統領選挙であり、逆転の次には、早くもその大逆転が始まっています。

 その最初の逆転に一喜した日本政府をはじめとした潮流やメディアは、その浅はかさをますます露呈し始めています。

 これまでの因習ややり方にこだわっている見かけ上の「保守」には、それを見通すことができないようで、それゆえに、このパラダイムシフトに付いていけず、その本質が観えないのだと思います。
 
 3)感染症時代における光マイクロバブルの思考(4000回記念)

 すでに紹介してきたように、新たに財政的基盤が整いましたので、その2つの実験的開発が始まります。その最終目標は、この表題の内容をとことん探求していくことですので、私の人生における重要な課題として真摯に、そして真剣に取り組んでいくつもりです。

 そして、これら1)~3)に関する記事を豊かに更新していくことにしましょう。


 (つづく)

sawara
鰆(この時期の脂が載っていて格別においしい、国東安岐港)