木曜日の法則が的中

 とうとう、東京において恐れていた深刻な事態が到来してきました。

 先ほどの専門家会議(「モニター会議」)においては、「新たな感染者の数は今月以降増加傾向が強まり、特に北海道や首都圏、関西圏、中部圏を中心に顕著な増加が見られる」とし、そのうえで、「感染拡大のスピードが増しており、このまま放置すれば、さらに急速な感染拡大に至る可能性があり、厳しい状況が続いている」という認識が示されたそうです。

 この報に接して唖然としました。

 そんなことは、新規感染者数の増加傾向を見れば誰もが解ることであり、これが専門家がいうことなのかと耳を疑いました。

 かれらは、結果を「モニター」しているだけで、それを深く分析することもなく、また、その分析を踏まえて有効な対策を考えることに相当な問題を抱えているのではないでしょうか。

 どうすればよいのか、その科学的大方針が欠如のまま、現状を眺め、追随し、暗鬱になるだけではないのか、そう思いたくなります。

 その東京では、昨日が過去最高の新型コロナウイルス感染者493人となり、本日は、さらに増加して534人になりました。

 木曜日には、必ず最高値を示すことから、それを「木曜日の法則」と呼んでいますが、その予測の通り、さらに最高値を更新しました。

 このような事態を迎えて、その深刻さをより深く認識せざるを得なくなり、「感染拡大のスピードが増して、このまま放置すれば、さらに急速な感染拡大に至る可能性があり、厳しい状況が続いている」と今頃になっていうのですから、彼らの危機感はあるのかと疑ってしまいます。

 このなかで、医師会の委員から、すでに現場はひっ迫しているという重要な報告がなされていますが、この534人にという数字は、それをさらに超えて崩壊へと向かわせる危機的感染者数ではないかと思われます。

 来週には、その病院で小さくない混乱や崩壊現象が報告されるのではないでしょうか。

 また、この状況は、いまだに政府がクラスター理論に固執して、「大規模検査・追跡・保護(隔離)」という世界的に確立されている対策法を採用しないことに根本問題があります。

 東京以外においても、大阪、北海道、神奈川、千葉、愛知などで多数のクラスターが発生し、その現場において、そのクラスターへの対応が困難になっているという声がいくつも報じられています。

 大阪では338人、北海道も過去最高の266人、愛知県で219人、兵庫県で132人、千葉県でも106人と過去最高を更新しています。

 そして日本全体では2388人と、2000の大台を軽く超えました。

 このままでは、東京の各地や北海道の札幌ほか、至る所でエピセンターが形成され、そこを中心に新型コロナウイルス感染者が流出し続けるという事態になっていく可能性があります。

 この第三波における新型コロナウイルス感染者の増加速度は、第二波のそれと比較してかなり増加しているところに特徴があります。

 これは、第二波の時と比較して、至る所でクラスターが発生し、そのメガ化、さらにはエピセンター化が進行して、より大規模な感染拡大が起こっていることを示唆しています。

 来週、そして来月には、この急増現象が全国の地方都市にも波及し、日本列島全体が新型コロナウイルス感染で覆われる可能性があります。

 こうなると、悲惨なクリスマス、正月を迎えるようになるのかもしれません。

 「想像を絶する」とは、このようなことをいうのかもしれませんね。

 Go To NO
 
 このような状況で、今の政府には、いまだに全国一律の「Go To」を押し通し、それを改めるつもりはないようです。

 すぐに、この方針を改め、もっと手厚い「補償」をしてあげることこそ、誰もが賛同できることだと思います。

 わずか10万円ではなく、100万円を個人に支給し、春まで自宅でじっとコロナの治まりを待つ、これが一番だと、ある経済アナリストがいっていましたが、私も、その通りだと思います。

 その間に、何をすべきかをじっくり考え、話し合い、新たな行動指針を作り上げることこそ大切なことなのではないでしょうか。

 今の 「Go To」は「NO」であり、「Go To ホーム」こそ、このコロナパラダイムシフトにおける目玉になるのではないでしょうか。

 みなさん、コロナの風邪を吹き飛ばして、暖かい春風を待ちましょう。 

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                 ホトトギス
      
 (つづく)