私は、光マイクロバブル入浴における楽しみを二つ持っています。
その第1は、もちろん、光マイクロバブル入浴によって存分の「ここちよさ」を満喫することです。
この入浴によって、全身の浸潤皮膚表面において毛細管血管における大幅な血流促進が起こります。
日頃、滞りやすい毛細血管における血の巡りがよくなりますので、これは、次のようなさまざまな血流効果をもたらします。
①毛細血管の大きさは、約7㎛前後ですので赤血球一つがようやくすり抜けることができるほどの太さです。
光マイクロバブルの複合的な知覚神経刺激(別稿参照)によって、このかつかつの毛細血管を拡張させることで、赤血球が格段に通り安くなります。
毛細血管の壁の厚さは0.5㎛と非常に薄く、その長さも50㎛と短いものです。
毛細血管は、非常に小さく、そして薄く、さらに短い血管なのです。
しかも、身体全体の血液の99%が毛細管を流れているといわれていますので、その血流促進を起こすことは、身体的に非常に重要な問題ということができます。
女性の場合、一番気になるのが美肌です。いつまでも若々しい肌を保ちたいと思って、さまざな方法で熱心に改善されていることでしょう。
このことで、思い出すのは、ある女性(当時60歳台)が、目の下に大きな染みができていました。
長さが3、4㎝、幅は1㎝もありました。
「どうして、そんなに大きな染みができたのですか?」
こう尋ねると、
「汗をかいていたところに、強い陽ざしを浴びたからでしょう」
と仰られていました。
海で働かれていましたので、きっと強い紫外線を浴びたことが原因だったのでしょう。
「光マイクロバブルのお風呂に入って、お湯に顔を浸けて、光マイクロバブルの発生装置を近くに持ってきて噴射させるとよいですよ。試してみてください」
この示唆を真面目に受け留められたのでしょうか。
おそらく熱心に、光マイクロバブルの近接噴射を、その染みに対して行ったのでしょう。
それから、数か月後に再開すると、なんと、その大きな染みがすっかりなくなっているではありませんか。
これには、さすがの私も吃驚しました。
「すっかり、染みがなくなりました」
こう、とてもうれしそうにいわれていました。
そこで、写真を撮らせてくださいと丁寧にお願いしたのですが、それはどうしても受け入れていただけませんでした。
これは、貴重な研究画像になると思って依頼したのですが、真に惜しいことでした。
この女性は、朝早くから夕方まで、よく身体を動かして海の上で働いていましたので、もともと身体が元気で代謝も盛んに行われていたのだと思います。
しかも、海の上で紫外線を浴びながらも、それに負けずに働いていたことから、皮膚も元気に鍛えられていたのではないでしょうか。
すなわち、毎日の労働で身体も皮膚も鍛えられていたのだと思います。
その肌に運悪く染みができてしまいましたが、その光マイクロバブル効果、すなわち、毛細血管における血流促進によって、その目の辺りの肌が若々しく蘇ったのだと推察しました。
この光マイクロバブルによる毛細管血流の大幅促進は、肌を美しくするだけではなく、さまざまな臓器に対してもよい効果をもたらします。
すでに、この腎臓に対する作用については、別稿において少し紹介していますが、これは、次の血の巡り改善が起きたことによるものではないかと推察しています。
1)毛細血管における血流促進が起こる。
2)動脈系毛細血管を流れる血液の量が大幅に増える。
3)酸素や栄養の供給量が増える。
4)皮膚表面付近における代謝が活発になって皮膚が若々しくなる。
5)大幅に増えた動脈系毛細血管から静脈系毛細血管への受け渡し量が増える。
6)静脈系毛細血管を流れる血液が増え、より太い静脈へと流れていく。
7)この静脈血流は、腎臓に流れていく。
8)腎臓できれいになった血液は心臓に送り込まれ、再び全身に流れる。
9)腎臓には、大量の血液が流れ込み、その排泄機能がより活発に働くようになる。すなわち、若いときのような働きを取り戻す。
10)腎臓が酸素不足を防ぐことができるようになる。
11)結果として、身体全体の血の巡りが大幅に改善される。
よく考えてみると、これは、非常に重要な改善作用ではないかと思われます。
これだけのことが、光マイクロバブル入浴で実現される可能性がありますので、その科学的究明が重要であると思われます。
光マイクロバブルは、私の良き仲間であり、大幅な血流促進によって、私に格別の「ここちよさ」を与えてくれます。
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