突然の訪問

 ある時、C県に住む中小企業診断士の方から電話があり、私どもを訪問したいといってこられました。

 いきなりのことでしたので、少々戸惑いながらも、その訪問を受け入れることにしました。

 かれは、かつては大きな製鉄会社に勤めていたそうで、その後独立して中小企業診断士の資格を取られ、技術コンサルタントの仕事をなされていました。

 どうやら、大分県の企業との付き合いがあり、その技術を、東京や千葉の企業に紹介されているようでした。

 どういうことで、私どものことを知ったのかはよく解りませんでしたが、たまたま、その時に少々時間が空いてた程度のことだったのではないでしょうか。

 かれは、次に向かう先のことを気にしながらの面会でした。

 見知らぬ方にも、分け隔てなく、光マイクロバブル技術のことを語るようにしていますので、それを行っているうちに、かれの目の色が変わっていきました。

 「こんな優れた技術が、あったのか!」

 おそらく、そのように感じていたようでした。

若い社長さんとの訪問

 その後、何度か面会をしているうちに、「光マイクロバブル技術は本物だ!」と思ったのでしょう。

 I県の若い社長さんとともに、こちらにやって来られました。

 この社長さん、若いのに、仕事に真面目に取り組んでおられるようでした。

 折角のことでしたから、この若い社長さんに、こちらも、きちんとした植物工場に関する最新の取り組みを紹介しました。

 その時は、あまり議論にならず、こちらの発表が、どうであったかもよく解らなかったのですが、しばらくして、「ぜひ、地元でみゃってみたい」という意思表示がありました。

 丁度、地元の自治体における補助金に申請したいと熱心にいってきたので、その支援を行いました。

 どうやら、自治体の担当者の評判は良いみたいで、いろいろと指導を受けながら、申請書づくりを行ったようでした。

 そして、審査会が開催され、そのプレゼンについてもスライドを提供し、必要な支援を行いました。

 そのせいか、審査員を前にしてのプレゼンは、どうやら何とか熟すことができたようで、審査員からは、それを評価する意見が相次いで出されたそうです。

 ここまでは、よかったのですが、最後に、女性の審査員から次の質問がありました。

 「その技術は、地元の名産であるRについては、どうですか?何か実績がありますか?」

 こう尋ねられ、かれは困ってしまいました。

 わからない問題は、「わからない」ときちんといえばよい、という方法を知らなかったようで、まごまごして、返答ができなかったそうです。

 この最後の質問までは順調に進んでいたのに、ここで急転直下、事態は奈落へと落ちていいました。

 結果は、この最後の「まごまご」が影響して不合格。

 このようなことはよくある話ですが、ご本人にとっては、かなりのショックだったようでした

 初心者にとっては、いいたいことの半分もいえない、これが現実であり、私も若い頃のことを思い出しました。

 いまでも、よく覚えていますが、小さな支部学会での発表を前にして腹下しになり、苦労したことがありました。

 (つづく)

niwasaki
里の駅の前庭で