初めての梨・新興

 先日、国東の里の駅「ふるさと市場」に出かけました。

 じつは、地元のスーパーに行ったときに、目当ての地元産の梨がなく、それを求めて安岐町にある、その店に寄ってみようということになりました。

 孫のユッツが梨やリンゴが好きだいう話で盛り上がり、「それでは、ユッツのために梨を買いに行こう」ということになったからでした。

 ここは、国東安岐港のすぐ隣にあり、以前は、競りの後に必ず寄ったのですが、最近は、やや遠ざかったままでした。

 以前は、ここに地元産の野菜や果物がたくさん売られていました。

 しかし、その経営が難しくなったそうで、今は新たな衣替えがなされています。

 ここに、この前は「新高(にいたか)」という地元産の梨が売られていました。

 「今日は、新高があるかな?」

 こう思いながら店内に入っていきました。

 「梨がありますよ!」

 この家内の声を聞いて、安堵しながら、その梨を見ると、「新興」という見慣れない梨が並べられていました。

 結構大きなサイズで、きれいな梨の形をしていました。

 あとで調べてみると、そのルーツは新潟のようで、二十世紀梨と新潟の地元産の掛け合わせてできたのが、この「新興」でした。

 二十世紀梨特有のシャキシャキ感があり、噛むとほのかな甘みを覚えました。

 これをユッツ用とわが家ように二袋買いました。

 値段は、袋に4つ入って1000円と格安でした。

 この梨を、ユッツが喜んで食べているであろうと想像していたら、そのユッツが、大きな梨を皮ごと丸かじりしながらやってきました。

 すでに梨の半分を食べて後でしたが、このたくましい食欲ぶりに驚きました。

 梨を皮ごと食べる習慣はあまりなく、これができたのも、皮が薄い新興ならではのことであろうと思いました。

 幸水、豊水、秋月、新高、新興と秋が深まるにしたがって、梨の方も変化してきました。

 ここ国東では、季節の移り変わりごとに、この梨の幸を楽しむことができます。
 
sinnkou
新興

 この「ふるさと市場」では、ハヤトウリがさらに安く買えましたの5個入りを二袋、そして生シイタケを一袋購入しました。

 これで、梨もハヤトウリも、さらには生シイタケも確保しましたので、しばらくは、この農の幸と親しむことにしましょう。

 そして、これらの賞味を通じて、「コロナ危機のなかでの豊かさとは何か」をじっくり考えていくことにしましょう。

 これが、「一隅一灯」になるとよいですね。

 (つづく)