更新ができない

 このところ、本ブログの記事の更新ができない日々が何日か続いています。

 その理由の第1は、関心事が他にできてしまい、ブログ対応の頭になれない、すなわち、円滑に記事が書けなくなったしまうことです。

 第2は仕事の方が忙しくなり、ブログ執筆にまで手が周らなくなってしまうことです。

 今回の場合は、その第1の方であり、素人ながら医学的勉強に打ち込んで考え続けていたからでした。

 その対象になった臓器は、腎臓でした。

 周知のように、今や糖尿病患者は約1000万人、その予備軍を含めると約2000万人、透析患者数は約33万人もおられます。

 これは、他人ごとではないと思うようになり、その勉強をしてみたいと常々思っていました。

腎臓の仕組み

 そんな折、NHKBS番組で非常に興味深い放送がありましたので、早速、これを録画して繰り返し見ながら学習をすることにしました。

 よい番組、よい講演、よい論文は、何度も繰り返し読み、聴いて、それが頭の中に入れてしまい、いつでもその引き出しを取り出せるようにする、これが私の流儀といってよいでしょう。

 その番組のタイトルは『人体』であり、腎臓めぐる最新の研究成果に基づく巨大なネットワークに関する解説がなされていました。

 腎臓は、全身をコントロールする重要な臓器といわれています。

 そこに形成された血管の総延長距離は約10万キロメートルもあり、この血管を通じて栄養と酸素、そして老廃物が送られています。

 その血液の量は、心臓から送られてくる1/4にも達していて、まさに血液の管理を行う司令塔が腎臓の大切な役割といってよいでしょう。

 腎臓の大きさは、ヒトの拳の大きさであり、その内部には、糸球体と呼ばれる小さな粒状のものが約100万個も形成されています。

 そのサイズは、0.2㎜(200㎛)だそうで、ここを老廃物を含んだ血液が通過していきます。

 わずか、0.2㎜の粒状のものが100万個もあるのですから、きわめて複雑で精緻な構造を有しています。

 ここで血液を浄化しながら、一方で、個々の糸球体の内壁に形成されたたくさんの孔から血液中の老廃物が通過していくことで、「原尿」と呼ばれる尿の素が造られています。

 この糸球体のひとつひとつに、2本の血管が配置され、それらを血液が出入りしているようで、真に精巧なフィルターということができます。

 この糸球体には、尿細管と呼ばれる管があり、この管を通じて、原尿内の水分や塩分、ナトリウム、ブドウ糖などの有用な成分が再吸収されます。

 腎臓の障碍は、腎臓へ送り込まれる血流の低下、それに伴う炎症の発生、尿細管さい細胞の障害や閉塞などによって生起するといわれています。

 健常な腎臓においては、溶存酸素が豊富な血液が大量に送り込まれることによって造血と尿排出が機能的に行われています。

 しかし、その溶存酸素が豊富な血液の大量送付が滞るようになると、その腎臓の本来の機能が、たちまち損なわれるようになります。

 高齢になると、尿の出が低下します。

 おそらく、腎臓の機能が低下することによって生じた現象といえるでしょう。

 多くの高齢者が、「若い時は、こうではなかった」と思われているはずです。

 私も、こうして腎臓に関する勉強をしているうちに、自分の身体のことを考えてみようと思うようになりました。

 次回は、その体験を含めた考察に分け入ることにしましょう。

mori
わが家からすぐ近くに見える向陽台の森
 (つづく)