300回記念

 とうとう、本シリーズも300回記念を迎えることができました。

 折角のことですので、過去を振り返ってみました。

 その記念すべき第1回は、2014年9月1日でしたので、足掛け6年に及ぶロングラン記事となりました。

 そして100回記念が2015年12月8日、この間が1年約1年2カ月でした。

 次の200回記念が2018年1月25日の記事であり、ややペースがスローになりました。

 それから、300回は、本日の2020年9月30日ですから、少し執筆頻度が増えています。

 それにしても、こうして300回を迎えることができたことには、小さくない感慨を覚えています。

 これだけ長く6年余にわたって持続できた理由の第1は、それだけ、国東の食環境をめぐる話題が豊富にあったことでした。

 当初は、足しげく国東安岐港の魚の競りに出かけ、おいしくて格別に安い魚を購入することができました。

 私は、前に職場いたときに全国の浜を訪れ、おいしい海の幸をいただくことができました。

 その経験があったので、自然に舌が肥えていきました。

 それゆえに、国東の海の幸が、どの水準にあるかを判断することができました。

 「国東の海の幸の水準は、トップクラスではないか?なぜ、そんなにおいしいのか?」

 驚きとともに、かなりの感心でもありました。

 第2は、高齢者になった私自身のなかに健康指向が芽生えてきたことでした。

 若い頃は、このような指向はほとんどなかったのですが、いざ、実際に高齢者になってみると、いかに健康であることが大切であるか、がよく理解できるようになりました。

 そのために、よく食材を見つけ、時には自分で育て、無農薬栽培の新鮮な野菜や、清浄な海で育った魚のおいしさを発見することができるようになりました。

 そして、この追究が、国東の名水探索に結びつき、別稿の『国東物語』に結びつきました。

 「水がよいから、魚も旨い」

 これが、私が到達できた結論でした。

 この第1と第2の相互作用によって、本シリーズが続いているように思われます。

 生イリコ
 
 少し前に、お隣のMさんの奥さんが、例の生イリコを
「お裾分け」として持ってきてくださいました。

 今回は、やや大きいサイズの生イリコ(カタクチイワシ)でした。その写真を示しましょう。

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                  生イリコ

 先日いただいたものよりも、体長がやや大きくなっていますので、その旨さも、それだけ増しているのではないかと思いました。

 なにせ、その日の早朝に獲れた生イリコですから、新鮮そのものです。

 これは、魚屋では手に入らない貴重品です。

 この料理法は、わが家では、すでに決まっていて、すぐに「天ぷら」にしていただきました。

 天ぷらにした香り、旨さとほろ苦さが引き出され、これらが絶妙の旨さとして醸し出されています。

 「これぞ、最高の食材と料理だ!」

と思って、毎回、感激しながらいただいています。

 その揚げ立ちの天ぷらも示しておきましょう。

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                   生イリコの天ぷら
 
 残念ながら、この格別のおいしさを読者のみなさまに届けることはできませんが、せめて、その画像だけでも楽しんいただければ、真に幸いです。

 まだまだ、このような食材探し、料理探しの探索を続け、次の400回をめざしたいとおもいますので、どうかよろしくお願いいたします。

 (つづく)