久しぶりの投稿です。

 これまでの記事を読み直し、その「けじめ」の記事を認めておこうと思いました。

 昨日の記事において、300回近くにもなった『国東の食環境』の記事について、その最初からの経緯を少し紹介しました。

    まずは、国東の海の幸、野の幸に直に触れ、そのすばらしさを味わうことで、その紹介や体験の感想を示しながら、その価値を深く考えてみようと思いました。

 この考察のなかで、

「この国東の魚は、なぜ、こんなにおいしいのか?」

という疑問が湧いてきました。

 海続きの山口県周南市に住んでいた私は、瀬戸内海の魚の味をよく認識していました。

 また、私の官舎があった周南団地には、タカラスーパーがあり、そのなかの魚屋さんの魚は国東産であり、この魚が、他の海域で獲れた魚よりもおいしく、優れていることを知っていました。

 さらに、国東に来てからは、南や北の他の地域の魚の具合を、いろいろと調べてみましたが、やはり国東沖の魚が一番であることも徐々に解ってきました。

 「何が、他の地域と異なっているのか?」
 
 これらの疑問の答えは、なかなか簡単には得られませんでした。

 あるとき、竹田市のある方からの問い合わせがありました。

 そこは河宇田湧水として有名な名水処であり、昔、酒屋さんをなさっていて、そこでの湧水を酒造りに使っておられました。

 大分県における有数の名水と聞いて、早速現地を訪ねました。酒屋の跡の家屋の数か所に滾々と湧水が溢れ出ていました。

 存分に、この水を飲み、水利きを行いました。

 「これが、有名な竹田の湧水か!純粋でピュア、甘くて旨い水だ!」

 この河宇田湧水の「水利き」が起点になり、国東半島の湧水を飲んでみたくなりました。

 両子寺の「走水観音湧水」、香々地の「水の口湧水」、日出の「山田涌水」を訪ね、それらを採取しては水利きを重ねていきました。

 私の場合、単に、その湧水の水利きを行って味わうだけに留まらず、それらを光マイクロバブル水にして、さらに改善された水において再度水利きを行なうという楽しみがありました。

 それぞれの地域において、水環境が異なっていますので、その水の味も違います。

 それらの違いを明らかにしながら、光マイクロバブルによって、より改善された微妙な水質変化も理解しました。

 上記3つの湧水のなかで、私が大いに注目したのが走水観音湧水でした。

 1)柔らかい口当たりで、やや甘みがある。

 2)ピュアな味であり、渋味、苦みがない。

 3)汚れた成分がなく、嫌味や硬さがない。

 最初は、走水観音湧水が、河宇田湧水によく似ている、近いと思っていましたが、それよりも勝るとまでの認識はありませんでした。

 ところが、この思い込みを逆転させることが起こりました。

 それは、下図に示すMさん宅(②の印)のボーリング水を飲ませていただいたときのことでした。
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              国東半島における採水場所

 しかし、徐々に、そうではなく、逆に勝っているのではないかと思うようになりました。

 私だけでなく、相棒も同じような水利きの感想を述べていました。

 このMさん宅の地下水は、走水観音湧水にそっくり似ている、いやそれよりも旨いのかもしれない、ひょっとしたら、河宇田湧水よりも勝るかもしれない、という認識にまで到達していました。

 よく考えてみますと、走水観音湧水の水が、地下を流れて、その間に涵養されているはずですから、Mさん宅の水がよりおいしいことはありうることではないかと思います。

 そして、上図の①~⑨までの水を調べ、その水質がよく似ていておいしいこと、しかし、下流の市街地に近づくと、その水質がやや劣化していることも明らかになりました。

 この国東半島をめぐる水調査によって明らかになったことは、その大部分が、すばらしい水の涵養地帯であることでした。

 このきわめて稀なすばらしい水の半島は、さらに、素敵な恩恵をもたらしました。

 次回は、その恩恵について深く分け入ることにしましょう。
 
 (つづく)

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国東半島中央部の山々