エピセンターの拡大

 昨日、ほぼ一連の研究開発補助金の申請づくりを終えました。

 今回は、大分県のコロナ対応の2つの「ものづくり」補助金申請書づくりを済ませた後、ほとんど間髪を入れずに国の「ものづくり」補助金の申請書づくりに取り組むことになりました。

    振り返れば、およそ1か月間、これらの申請書づくりに没頭していたことになります。

 少々、長かったですね。

 いつもそうですが、このような文書作成においては、日ごろの準備がものをいいます。

 それがないと、速やかな書き進めに至りません。


 同時に、その用意周到な準備とともに、そこに未来への見通しもないと、新規性や有用性も発揮することができません。

 昔からいわれているように「備えあれば憂いなし」であり、その備えを梃子にして新たなジャンプを可能にしていくことが大切です。

 さて、本日のメディアの報道や記者会見を拝見し、ますます、新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大していることを知りました。

 新宿のエピセンター化については、先の国会で指摘されましたが、あれから10日余が経過し、その事態が大きく変化し始めました。

 その第1は、新宿の新型コロナウイルス感染者の陽性率が30~40%と恐ろしいほどの高さにあり、その影響が、近隣の都区に及び始めていることです。

 具体的には、新宿に続いて池袋、中野区、世田谷区などにおいて陽性率が高く、東京都におけるエピセンターの複数化現象が進行しています。

 同時に、大阪市、名古屋市、福岡市などにおけるエピセンター化の恐れも指摘されています。

 東京における新宿で起きた現象が、全国各地に起こり始め、第一波の時とは、質的にも量的にも異なる新事態へと向かっていることは間違いないでしょう。

 第2に、この深刻な事態を迎えながらも、政府は「Go To トラベル」という、おかしなキャッチフレーズの政策が強行されたことです。

 まさに、「今だけ、お金だけ、自分だけ」のチャリオさんによる軽すぎる発想のキャンペーンです。

 片方で、「東京都民は出かけるな、他の府県からは東京へ行くな!」といいながら、「旅行には行け!」というのですから、この混乱は、あの愚策マスクの水準を超えていますね。

 もっと本腰で、根本的に「観光立国日本」を支え、発展させないといけませんね。

備えあれば憂いなし

 しかし、これらの愚策に囚われることなく、このコロナ災禍には、自分を取り巻く環境のなかで真正面から取り組んでいく必要があります。

 真摯に、自分の責任と自由において、コロナと立ち向かう、これが基本原則だと思います。

 上記の3つの申請は、その審査結果を待つしかありませんが、この作業において重要だったのは、これから肥大化し、そして爆発化していくなかで未曾有の災禍が生まれてくることをどう予測し、論旨をどう展開するかにありました。

 また、それを踏まえて、どう「備えあれば憂いなし」にしていくのか、関して思案をかなり深めることができたことが重要でした。


 その結果を2、3紹介しておきましょう。

 その第1は、コロナ下でしきりにいわれてきた「手洗い」についてです。

 全国の子供たちが、この手洗いの仕方の教えを受け、「3分かけて洗う、手首まで洗う、指の間も忘れないように・・・」といわれ続けました。

 これは悪いことではありませんが、よく考えてみると、次の小さくない問題があるように思われました。

 ①なぜ、「手洗い」だけをせよ、といったのか?


 昔から、「手洗い」と「うがい」はセットだったはずで、なぜ、「手洗いとうがい」といわなかったのかがふしぎです。

 私の家内は、子供たちが小さいころから必ず「手洗いとうがい」をいい続け、未だに、その習慣が残っているようで、帰宅する度に、そういわれます。

 我が家では、「手洗い」と「うがい」が一組の用語になっていましたので、今回のコロナ対策で「手洗い」のみを励行せよとしたことには、小さくない違和感を覚えていました。

 おそらく、それをいいだした学者や政治家のみなさんは、お母さんから「手洗いとうがい」という「しつけ」がなされていなかったのではないでしょうか。

 ②「うがい」は、手洗い以上にコロナ対策として重要である。


 次回は、この問題について深く分け入りましょう。
 
(つづく)

yuttunokomiti
ユッツの柳の小路