とうとう東京において心配していたことが起こり始めています。

 東京では、新型コロナウイルスの新たな感染者数が5日間連続で100名を超えたことに続いて、この3日間においては224名、243名と過去最高を上回り、そして昨日は土曜日であるにも関わらず206名という高い患者数になりました。

 この危機の到来を前にして、相変わらず、都知事は「検査数が増えた」からといいながら、あたかも「それが原因ではないか」と思わせるニュアンスの発言を繰り返して、ごまかし続けています。

 本質をぼかし、全体をごまかす、ここに緑の狸さんの「からくり」があります。

 同時に、政府の方も「第二波には至っていない」、「非常事態宣言を出すまでには至っていない」といいながら「GO TOキャンペーン」の開始を前倒しするというおかしな動きを強めています。

 おそらく、8月開始を待っていると、東京を発信源としたコロナ波及によって、そのキャンペーンそのものが崩壊してしまうということを見越しての「前倒し」ではなかろうかと思います。

 今や、やることなすことが泥船のように、ほとんどすべてで壊れ始め、浸水によって船体を傾かせているのではないでしょうか。

 近い将来には、泥船の崩壊と沈没という最悪の事態に至る可能性が生まれてくるでしょう。

 東京における、このところの新型コロナウイルス感染者の急増において最大の問題は、多くの識者やメディアが指摘しているように、感染者の陽性率が増加していることです。

 その昨日の値は5.9%でした。

 1000人検査した場合に、59人が感染していたことになります。

 検査数が、その3倍になれば、感染者数も、それに比例して177名に増えます。

 ここで陽性率が、非常事態宣言前の1%台だとしますと、1000人の検査で感染者数は10人、当然のことながら3000人の検査で30人の感染者が出ることになります。

 ですから、この30人が、今では177名を超えて200人台に至っているのです。

 これは、明らかに緑の狸さんがいっている「検査数が増えたから」ではなく、陽性率が上がったから、それに比例して感染者が増加したことを意味しています。

 明らかにわかるごまかしを言葉のトリックとして使う、ここに緑の狸さんの危険な部分が曝け出されていることを見逃してはいけません。

 この点では、「ルイ16世」さんも負けてはいません。

 医療体制が整って十分に余裕があるから「非常事態宣言」を再び出す必要はないという呑気な会見を行っていました。

 この方は、毎日報道されている医療の現実を知らないのでしょう。

 すでに、東京の医療の現実は逼迫し始めており、その警鐘が鳴らされています。

 「このままだと、何十万人という死者が出る」

 これは、山中伸弥京大教授の警告でしたが、これが発せられたのは、東京において毎日の感染者数が50人台の時でした。

 その後、事態は、この警鐘の通りの事態へと向かっています。

 東京都における感染者数の増加傾向を眺めてみると、このところ1週間ごとに感染者数が倍々で増加していることが明らかです。

 2週間前は50名前後、これが1週間で100名に増え、次の1週間、すなわち先週で200名台に到達しました。

 この傾向が続くとすれば、来週の感染者数は400名前後に膨れ上がることになります。

 陽性率が増加していることは市中感染が流行していることであり、現に感染経路不明者が毎日100人を超える事態になっています。

 この3日間に限っても、300名近くの感染経路不明者がでていますので、これらの方々が濃厚接触をして感染を広げていっていることが容易に推測されます。

 この300人の方々の多くには家族がおられるでしょうから、それを3人平均としますと、それだけで900人の感染者予備軍が生まれます。

 さらに、その900人が動くと数千人、数万人へと拡大していくことは目に見えていて、その結果こそが、山中教授が指摘していた事態なのではないでしょうか。

 現場の医師として第一線で奮闘されている「倉持医師」が、東京都の感染者200名突破の報に接せられたさいに、次のように仰られていました。

 「これは、マスクをしたブラジルだ!」

 コロナ災禍の下でも、ブラジル人は大統領をはじめとしてマスクをしない方がかなりおられます。

 ところが、日本人のほとんどはマスクをして自ら感染を防ごうと努力されています。

 しかし、それはマスクにおいては大きな違いがでているが、その有効な対策を行わないことにおいては、日本はブラジルと同じだという意味であると解釈いたしました。

 この医師は、コロナの現場で必死に闘っておられる方だけに、その生の発言が正しく説得力があります。

 また、批判を恐れず、医師としての良心に基づいて発言されていますので、多くの信頼を受けられていて、「コロナ赤ひげ」といってもよいでしょう。

 ところで、この東京における感染爆発は、いったい何をもたらすのでしょうか?

 それは目の前に迫ってきていますので、短期、中期の視点から深く考えていくことが重要と思われます。
 
 
 ①来週において感染者数が400名前後になると、たちまち病院側の対応が逼迫し、困難が生まれます。そして病院崩壊が再発することになる危険性があります。

 ②新型コロナウイルス感染は、ある意味で自然現象の要素を有していますので、ここまでくると、その感染爆発を防ぐことがより難しくなっていくのではないでしょうか。

 例によって、東京都や政府の対策は、常に後手後手で、未だに、その具体的な対策が示されていませんので、さらに混乱が深まるとともに、さまざまな思惑が飛び交うようになるでしょう。

 これには、緑の狸、ルイ16世も敵わず、その羅針盤を握る彼女ら彼らの泥船は、ますます沈んでいく速度を速めることでしょう。

 ③事は東京都のみに留まりません。東京の隣県での新型コロナウイルス感染者が再び増加しています。また、それにとどまらず全国的に感染者が増えて400名を超えるようになりました。

 東京において400名を超える事態とは、それが全国に波及して、まずは隣県で60~80名が、その倍になる恐れがあります。

 これらを加えると東京と隣県で約550名となり、これに全国の新規感染者数を加えると600から800名に拡大する可能性もでてくるでしょう。

 まさに感染列島の再発です。

 こうなってしまったら、これは奈落への入り口に足を踏み入れたことになり、山中教授が警告した通りの不幸がやってくるでしょう。

 この不幸を多くのみなさんに強いることはできません。

 そのために、緑の狸さんとルイ16世さんをしっかり監視し、ごまかされないようにしましょう。

 そして、自分でできる新たなことを始めましょう。

 私も、その一人として、自分に与えられた「コロナ感染症時代」の課題に真剣に取り組むことができれば幸いに思います(つづく)。

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