東京における新型コロナウイルスの新たな感染者数が5日間連続で100名を超えています。

 この管理当事者たちは、未だ第二波の到来ではないといってほとんど対策を講じないままに時が経過しています。

 このせいもあり、東京都の隣県においては感染者が再び増え始め、運命共同体的状態に入ろうとしています。

 それぞれの隣県における知事の見解は異なっていますが、一番大切な一致協力して今の事態に対応して協力し合うという当たり前のことが確認されていないことに危惧を有しています。

 この連日の報道に接しながら、なぜ、この問題において「もやもや」や「危惧」を、なぜ感じるのかについて深く考えてみました。

 その結果、次の理由が判明しました。

 その第1は、すべてに思惑が優先されているために、必然的に対策が後手後手に終始していることです。

 政府の担当者や都知事は、この後手後手になる原因を、ほとんど理解できていないのではないでしょうか。

 これに関係して、先日の担当相の「ぶち切れ発言」は尋常ではありませんでした。

 「だれも非常事態宣言を再び出したくはない」、と情けない本音発言には何の意味もなく、浅薄さのみが露出されていました。

 先日の国会で財務大臣の発言に割り込んで、この担当相が発言しようとした際に、K党のD議員が「あなたには質問していない、引っ込んでおれ!」という強い口調で発言され、シュンとなっていたことを思い出しました。

 調子が良いだけで、その発言に真意がなく、重みもない、熱意もなくさらっと意味のないことを行う人間を経済産業省界隈では、チャラ男さんと呼ばれているそうですが、どうか、そのような人間に成り下がらないようによろしくお願いいたします。

 それから、いきなりの専門家会議の「廃止」についての、かれの発言にも吃驚しました。

 今や、コロナ対策における科学的な専門的アプローチは、ますます必須で重要になっているときに、この廃止とその後の混乱劇は異常であり、国内外から一笑に付されています。

 さまざまな分野の優れた専門家を集め、政府とは独立して救国の科学的対策を講じていくことがますます求められています。

 この科学的な対策の基本方針が示されず、その具体的な提言が少しも示されていないことに、国民の「もやもや」や「危惧」があるのだと思います。

 少し前のわが国の看板は、「科学技術創造立国」でした。

 そうであれば、コロナに則した「科学技術創造立国」路線をなぜ掲げて頑張らないのでしょうか。

 たとえば、1兆円の科学研究費を設けて、その下で大学、高専、民間企業の研究者を募って、救国の科学技術者集団を形成し、コロナショックに関する総合的な研究を行うことが重要ではないでしょうか。

 そのために、文部科学省は緊急に組織化のために、日本学術会議と協議をすべきではないでしょうか。

 第2は、新型コロナウイルスの感染拡大に関する科学的予測が日々明らかになっていないことです。

 現在は、東京都の新規感染者の数7を追って一喜一憂する、これによって不安と混乱がいたずらに拡大されているように思われます。

 今や、相当に予測技術が発展している世の中ですので、それを駆使して1週間単位の予測結果を公表することは、混乱を招き拡大させていくのではなく、逆にそれを治める役割を果たすのではないでしょうか。

 もちろん、それは、科学的で現場に則した対策とセットで公表されるべきで、その可能性を次のように予測したらよいと思います。

 ①必要でタイムリーな対策がなされた際の感染者数の予測

 ②必要でタイムリーな対策がなされたにもかかわらず、その効果の発揮に時間を要している場合の感染者の予測

 ③必要な対策がほとんどなされなかった場合の感染者数の予測


 これらが、日々明らかにされることによって、国民は、新型コロナウイルスの動向が明確にわかり、その危険性をより深く学ぶことになります。

 また、予測を計算する側も、その精度を日々上げて大きく間違わないようになります。

 これを世界一になった「富岳」に計算させるのがよいと思います。

 もちろん、この予測においては、世界のさまざまなバックデータを取り入れ、その予測法においても多くの専門家集団によって検討、決定される必要があります。

 しかし、これはあくまでの科学的な予測でしかなく、これをどう取り扱うかは、政治家や自治体関係者が協議して、その対応策を決めていけばよいのではないかと思います。

 現状における一喜一憂の毎日は、あまりにも非科学的で後進的な事態になっていて、そのお粗末さに、そろそろみなさんが気づくべきではないでしょうか。


 この予測は、あくまでも富岳が計算・予測したものなので、その結果を活用するのは、政府、科学者、自治体関係者、病院関係者などであり、その多様な利用がなされることにも意味があると思われます
 
 
 これらの科学的究明と判断によって、より国民的理解が進むことが最も重要なことではないでしょうか。

 今こそ、わが国の英知を集めて、世界一「富岳」さんに登場していただこうではありませんか。

 関係機関のみなさまのご検討を切にお願いいたします(つづく)。

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