3つ目の話題提供では「ウルトラ・パラダイムシフトが起きている」と題して、私が行いました。

 その問題意識の概要から紹介しておきましょう。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって世界中が激変し始めました。

 この変化は、パンデミック(大流行)とパニック(恐慌)という2つの現象が同時に起こるという新たな特徴を有しています。

 これを、私は「パニンデミック」現象と呼んでいます。

 また、この現象が、地球規模で、しかも本質的な変化を呼び起こしましたので、この大変化の様相を「ウルトラ・パラダイムシフト」として考察しようと思っています。

 これらの定義と諸関係をスライド1で示しておきましょう。
 
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                  スライド1

   これによって、現在進行しているウルトラ・パラダイムシフトは、超革命的で超非連続的、すなわち超ジャンプアップが起こることが概念的に説明されます。

 さて、このパラダイムシフトの特徴は、不可逆的であること、すなわち決して逆戻りはないことにあります。

 このジャンプアップが、コロナ感染と、その経済的停止という二重の惨禍で発生していること、これが、
その流れの正体なのです。

 しかも、この災禍が、人々の命と生活の土台を破壊し始めていることです。

 ここから生まれた各種の危機や負債は、天文学的数字になるといわれています。

 地球規模においては、すでに第二波が発生し、アメリカやブラジルでは、新規感染者の急増が伝えられ、他のアメリカ大陸各国やアフリカなどにおいても拡大がなされています。

 WHOも「感染が加速している」と警告を発しています。

 これらに加えて、さまざまなパラダイムシフトが広範な領域で、しかもものすごい速さで進行しています。

 ごく最近の出来事をいくつかピックアップして示しました。

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                  スライド2
 
 まず、これらの各項目について討議がなされました。

 とくに、中国でのコロナ第二波の発生や天変地異の深刻な状況についてより突っ込んだ意見交換がなされました。

 また、コロナ第二波、第三波に備えて、検査と隔離を徹底させながら経済活動を維持していく方法についても熱心な議論がなされました。

 今回も熱心な議論で盛り上がり、充実したセミナーになりました。


 次回の第31回ナノプラネットゼミは、7月11日(土)9時30分から、大成研究所セミナー室開催されることになりました(つづく)