本日は朝からずっと雨が降り続けています。

 家の生け垣の紫陽花たちが、さぞかし喜んでいることでしょう。

 先日、家の周りの生け垣の清掃を行った際に、隣の土地に張り出していた紫陽花を刈り取りました。

 家内が、それを大成研究所のセミナー室の流しを利用して生け花にしてくれました。

 季節柄、紫陽花の方も喜んでいるようで、少しも萎れることなく咲いていて、その前を通るたびに家内が感激して「美しい」と声を発しています。

 その写真を撮りましたので示しておきましょう。

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                   紫陽花

 さて、本題の新型コロナウイルスの感染問題ですが、このところ奇妙な現象が続いています。

 それは、全国的に見て、東京のみが50名前後というかなりの新感染者を生み出していることです。

 東京以外の新感染者は、ほとんどなく、それに比して東京のみが際立っているのです。

 これは、きわめて特異なことではないかと思われます。

 先日の記者会見では、横文字が好きだという知事が「東京アラート」なる新基準を示していました。

 これによれば、「新規感染者の数が20名以上」、「感染経路の不明者が5割以上」、「週単位の感染者数の増加」だそうで、現状は、第二の基準がわずかに下回っているのみですので、再点灯があってもおかしくありません。


 しかし、この解除の翌日にわざわざ知事選の出馬会見を行った現知事には、その思惑とは異なる「アラート再点灯」は頭のなかにはうかんでいないのでしょう。

 相変わらず、PCR検査を渋っているという報道もありますが、ここにも「思惑」が作用しているように思われます。

 また、先日のネット番組において孫崎享さんが注目すべき結果を示されていました。

 それは過去20年間の4月における(この4年の平均も独自に示して)東京での死亡者数は約9000人だったそうです。

 ここ4年間と20年間の数値はほぼ同じだったそうです。

 ところが、今年の東京都における4月の死亡者数は約10000人であり、約1000人の増加が認められます。

 ところが、東京での今年4月の新型コロナウイルス感染による死亡者数は約100名ですので、これとは10倍の違いがあります。 

 10倍もの死者数の「違い」、これを「日本モデル」と自画自賛した「ルイ14世」さんは、どのように考えられるのでしょうか。

 しかも、その公表数字であっても、新型コロナウイルス感染者の死者数は、東アジア地方において日本は第一位を占めているのです。

 「このままだと、東京が危ない、日本が危ない」


 これが、東京都民、日本国民の本音ではないでしょうか。

   新型コロナウイルスの感染現象は科学的な社会現象であり、それに正しく対応していくには、優れた科学的知見が不可欠です。

 ここには、いかなる政治的思惑が入り込む余地はありません。

 その余地に、強引に「思惑」が張り込むと、その対応策に誤りが入り込み、最後には新型コロナウイルスの「仕返し」を受けて、桁違いの災禍を被ることになるでしょう。

 また、昨日は、いきなり新型コロナウイルス感染に関する「専門家会議」の廃止が政府の担当相から発表されました。

 真にお粗末だったのは、その会見とほぼ同時刻に「専門家会議」の記者会見がなされ、異なる見解が明らかにされていたことでした。 

 しかも、その専門家会議の会見は、日本記者クラブという民間サイドにおける会見であり、政府公認による従来の会見ではなかったことにも驚きを隠すことができませんでした。

 担当相によれば、この「専門家会議」の代わりに「分科会」を設けることになったとのことでしたが、これはいったいどういうことなのでしょうか?

 ルイ14世と揶揄され、自らはルイ16世と間違えて発言した首相は、これまで、専門家会議の意見を幾度となく引用して政府見解を述べてきていました。

 いろいろ問題はあっても、これは政府と「専門家会議」が協力してきた姿には違いなく、それをいきなり廃止するという措置には、「本当にこれで大丈夫なのか」という危惧を抱かざるをえないという思いを抱きました。

 これも、「日本が危うい」姿のひとつといえます。

 第二波、第三波の襲来に備えて、新型コロナウイルス感染症、病院、経済、リスクマネージメントなどを総合した専門家による「司令塔」を核にした「救国隊列」を立ち上げる必要がありますね
(つづく)。