「どのようにすれば、毛穴のなかの脂質を洗浄できるのか?」
これを仮説的に考察してみましょう。
この仮説的考察とは、「このような方法で、これを用いれば、それが可能になるかもしれない」と考え、その可能性を追究していくことです。
その基本は、光マイクロバブル技術です。
私が開発した超高速旋回式発生装置(㈱ナノプラネット研究所製)によって発生させられたマイクロバブル(これを「光マイクロバブル」と呼んでいる)技術を用いることが大前提になります。
加圧溶解式のマイクロバブル(たとえばT社の加圧溶解式装置で発生させられたマイクロバブル(「白い泡」と呼んでいる))では、この仮説そのものが成り立ちませんので、まず、そのことをきっぱりと明示しておきたいと思います。
さて、温めた水道水のなかで光マイクロバブルを大量に発生させたことを想定しましょう。
この場合、水道水中にシャンプー液を入れない、入れるで、その基本的特徴は大きく変わりませんので、とりあえず、「入れない」条件で、光マイクロバブルを大量発生させることにしましょう。
ワンちゃんの身体には、大量のマイクロバブルがかけ流されている、あるいは、ワンちゃんの身体がマイクロバブル水のなかに浸潤しているとしましょう。
まだ、ワンちゃんの毛穴のなかには、マイクロバブル水が浸入していません。
ここで最初の難関が待ち構えています。
このとき毛穴の直径は50~60㎛としましょう。
このなかには直径30㎛の被毛が1本生えていますので、その隙間は20~30㎛しかありません。
この小さな隙間のなかを光マイクロバブルを含む液体が浸入し、奥まで入って行けるのでしょうか?
その難関とは、毛穴の入り口の皮膚と液体の境界において、強力な表面張力が作用しますので、これを容易に突破することができないことです。
内径30㎛の注射針があるとします。
これを水中に入れると、それによって注射針のなかに液体が自然に入っていけるでしょうか?
「それは無理だよ、水が入っていけるわけがない!」
これは、直観的に、すぐにわかりますね。
この注射針を長くして反対側の先を空気中に晒すと、その水圧で水は針のなかに侵入し、その反対側から噴出していきます。
この場合、その水圧が表面張力よりも勝って大きいことから、その浸入が可能になります。
しかし、毛穴は密閉空間ですので、ワンちゃんを水槽に入れただけの水圧では、その毛穴の先端を水が通り抜けることはできません。
それは、その毛穴の入り口付近に作用している表面張力という「バリア」が働いているためです。
その概念図をスライド1に示しましょう、
この場合、水道水中にシャンプー液を入れない、入れるで、その基本的特徴は大きく変わりませんので、とりあえず、「入れない」条件で、光マイクロバブルを大量発生させることにしましょう。
ワンちゃんの身体には、大量のマイクロバブルがかけ流されている、あるいは、ワンちゃんの身体がマイクロバブル水のなかに浸潤しているとしましょう。
まだ、ワンちゃんの毛穴のなかには、マイクロバブル水が浸入していません。
ここで最初の難関が待ち構えています。
このとき毛穴の直径は50~60㎛としましょう。
このなかには直径30㎛の被毛が1本生えていますので、その隙間は20~30㎛しかありません。
この小さな隙間のなかを光マイクロバブルを含む液体が浸入し、奥まで入って行けるのでしょうか?
その難関とは、毛穴の入り口の皮膚と液体の境界において、強力な表面張力が作用しますので、これを容易に突破することができないことです。
内径30㎛の注射針があるとします。
これを水中に入れると、それによって注射針のなかに液体が自然に入っていけるでしょうか?
「それは無理だよ、水が入っていけるわけがない!」
これは、直観的に、すぐにわかりますね。
この注射針を長くして反対側の先を空気中に晒すと、その水圧で水は針のなかに侵入し、その反対側から噴出していきます。
この場合、その水圧が表面張力よりも勝って大きいことから、その浸入が可能になります。
しかし、毛穴は密閉空間ですので、ワンちゃんを水槽に入れただけの水圧では、その毛穴の先端を水が通り抜けることはできません。
それは、その毛穴の入り口付近に作用している表面張力という「バリア」が働いているためです。
その概念図をスライド1に示しましょう、
このように、毛穴の入り口では、表面張力のバリアが作用するので、そこをマイクロバブルは突破していけません。
ここでよく考えてみてください。
マイクロバブルは気体であり、水中では軽いのでゆっくり浮上しようとします。
毛穴のなかにマイクロバブルが入っていくには、これに逆らって降下することができる特別の働きが必要になります。
しかし、光マイクロバブル以外のマイクロバブルにおいては、そのような特別の作用は存在していません。
そのようなことも考慮せず、マイクロバブルが中まで入って、そこの油脂成分まできれいに洗浄するという機能を示すことには、真に安易でいい加減であるといわざるを得ません。
マイクロバブルは、この表面張力のバリアのために、そこを突き抜けて毛穴の奥まで入っていけないのです。
もともと上昇成分しかないマイクロバブルに、どのようにして降下力を与えるのでしょうか?
さらに、そのバリアの突破力を与えるもでしょうか?
なぜ、このような行き過ぎた宣伝や流布がなされるのでしょうか?
その元を探索していくと、「マイクロバブルでありさえすれば、その性質や機能はみな同じだ!」という学者の方々がいました。
その方々の一部には、理論だけでマイクロバブル論を組み立てた方がいました。
かれらにとっては、マイクロバブルの性質や機能が、その発生装置の違いによって大きく異なると、その理論がたちまち破綻してしまうから、困ってしまうのです。
理論屋だけでなく、実験屋の一部においても、「マイクロバブルであれば、その特性はみな同じである」という願望を持っている方々がいました。
それは、自分が開発した装置を、だれも可愛がります。
それから、マイクロバブルの物理科学的特性を詳しく調べるには、かなりの労力と識見が必要になりますので、これも容易なことではありません。
そのうち、願望が事実になり、自分で調べるよりも、他の研究成果のうち都合のよいところを参考にしたくなります。
この科学者倫理が希薄になると、残念ながら、このように流されてしまう事例も生まれてくるようです。
ですから、学問の世界で、このような自堕落なことが起こってしまうと、それが民間にも波及し、混乱が起きてしまうのです。
ここでよく考えてみてください。
マイクロバブルは気体であり、水中では軽いのでゆっくり浮上しようとします。
毛穴のなかにマイクロバブルが入っていくには、これに逆らって降下することができる特別の働きが必要になります。
しかし、光マイクロバブル以外のマイクロバブルにおいては、そのような特別の作用は存在していません。
そのようなことも考慮せず、マイクロバブルが中まで入って、そこの油脂成分まできれいに洗浄するという機能を示すことには、真に安易でいい加減であるといわざるを得ません。
マイクロバブルは、この表面張力のバリアのために、そこを突き抜けて毛穴の奥まで入っていけないのです。
もともと上昇成分しかないマイクロバブルに、どのようにして降下力を与えるのでしょうか?
さらに、そのバリアの突破力を与えるもでしょうか?
なぜ、このような行き過ぎた宣伝や流布がなされるのでしょうか?
その元を探索していくと、「マイクロバブルでありさえすれば、その性質や機能はみな同じだ!」という学者の方々がいました。
その方々の一部には、理論だけでマイクロバブル論を組み立てた方がいました。
かれらにとっては、マイクロバブルの性質や機能が、その発生装置の違いによって大きく異なると、その理論がたちまち破綻してしまうから、困ってしまうのです。
理論屋だけでなく、実験屋の一部においても、「マイクロバブルであれば、その特性はみな同じである」という願望を持っている方々がいました。
それは、自分が開発した装置を、だれも可愛がります。
それから、マイクロバブルの物理科学的特性を詳しく調べるには、かなりの労力と識見が必要になりますので、これも容易なことではありません。
そのうち、願望が事実になり、自分で調べるよりも、他の研究成果のうち都合のよいところを参考にしたくなります。
この科学者倫理が希薄になると、残念ながら、このように流されてしまう事例も生まれてくるようです。
ですから、学問の世界で、このような自堕落なことが起こってしまうと、それが民間にも波及し、混乱が起きてしまうのです。
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