先日、相棒の家族と一緒に中津に行く機会がありました。

 今回は、ユッツも一緒でしたので、楽しい小旅行になりました。

 おかげでユッツと、いつもより長く触れ合うことができました。

 かつては、おとなしくチャイルドシートに座っていたのですが、最近はそれに治まらなくなっているようです。

 とくに、高速道路を走る時は単調になってしまい、「いやだ!」、「下ろせ!」と声を出しているのだと思います。

 しかし、結局は昼寝をしないままに中津に到着しました。

 中津での仕事が済み、丁度昼時になっていましたので、いつもと同じように駅前の「丸清」を訪れました。

 その日は、ウィークデーでしたので、「おまかせ定食」があり、3人とも、それを注文しました。

 「今日は魚の味噌汁です」 

 魚の味噌汁と聞いて、懐かしさが込み上げてきました。

 幼いころに、よく食べた料理です。

 味噌汁のなかに、魚のぶつ切りが入っていて、その味が出汁によく出ていて、こってりした味噌汁です。

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丸清の「おまかせ定食」

 「この味噌汁の味、懐かしいねぇー。幼いころによく食べました」

 味噌の味と魚の味がダブルで醸し出されていて、コクのある味噌汁でした。

 魚には、スズキや鯵の切り身が用いられていました。

 ここで料理人の配慮は、後から、これらの切り身を入れたようで、煮過ぎて硬くなるのを避けていたことにありました。

 この煮魚が柔らかくてとてもおいしくて感心しました。

 ユッツも、この魚を食べましたが、どうやら眠くてたまらなかったようで、その場で寝てしまいました。
 
 ユッツは、たっぷり眠ったせいか、帰りの車中ではお利口さんで、おとなしくしていました。

 「今日の丸清の味噌汁はおいしかったよ!」

 家内に昼飯の話をしていると、彼女が、次のように問いかけてきました。

 「今日は、一昨日に買った魚が残っていますので、どう料理しますか?」

 「どんな魚が残っているの?」

 「鯛とメバルです。鯛は刺身にしますか?メバルはどうしますか?」

 「2つとも味噌汁に入れるのはどう?今日の丸清の味噌汁は旨かったよ!」

 「全部入れますか?」

 「そうだよ。味噌もたっぷり入れるとおいしいよ!」

 「そうしましょう」

 私としては、丸清の魚味噌汁の味の余韻が口のなかに残っていましたので、その味にもう一度出会いたいと思っていました。

 家内が、かなりの量の魚を思い切り味噌汁に入れたことで、大変立派でおいしい味噌汁ができ上りました。

 おかげで、昼も夜も味噌汁三昧であり、ゆかいな食事に出会うことができました(つづく)。