一昨日から大型連休が始まりました。

 いつも、この連休が始まるを、どう休もうか、何を楽しもうかを考えるのではなく、何をしようか、懸案はなかったかなどと考えてしまうことが常になっています。

 今年の連休は、日本全土において自粛の霧が漂うようになり、先行きがまったく見えなくなりました。

 おそらく多くのみなさんが家にこもり、「さてどうしようか?」と、思案に明け暮れていることでしょう。

 しかし、一方でサービス業、中小企業、医療福祉業のみなさんは、大変な状況に追い込まれています。

 「経済は時間の関数である」と、著名な経済アナリストが仰っていましたが、この言葉の通り、5月、6月と時間が経過していくごとに、売り上げがないままに支払う金が膨らんでいきます。

 この「フローの停止」が、ほぼ全産業において発生していますので、そこに積み上げられた「支払うべき金」は、それこそ天文学的な額に達してしまうでしょう。

 「今だけ、金だけ、自分だけ」で風を切って横行してきた「新自由主義」が、わずかに3か月で音を立てて壊れ始めているのではないですか。

 有力な自動車会社が多額の赤字を相次いで出し、世界規模の投資会社が大幅赤字を示し、航空運輸会社も、長引く自粛のなかで喘ぎ始めています。

 盤石どころか、その実体は脆弱そのもので、このコロナ禍による跛行によって、それらが白日の下に曝け出されてしまいました。

 このような非常時においては、国をリードする政治家の資質をより鮮明に浮き上がらせます。

 新型コロナウイルス感染の検査と隔離を果断に実行させた国々では、そのピークが治まり、通常の経済活動が行われるようになりました。

 それは国のトップの科学的な即断即決によって、すぐに対策を講じたからであり、ここには気持ちの良いほどに「言い訳」はありませんでした。

 ところが、わが国はどうでしょうか。

 そこらじゅうで「言い訳」が溢れ、その度に国民に不安を与え、混乱を増幅させています。 

 「PCR検査をすると感染者が増えて、医療が崩壊する」

 このような本末転倒の誤りが、堂々と国民の前でまかり通っていました。

 これはメディアも同じで、それを延々と流し続けました。

 一方で、この国の首相は、約2カ月前に「PCR検査を2万件できるようにし、かかりつけの医師の判断で検査ができるようにします」と何度もいってきました。

 しかし、それは未だに実現できていません。

 その部下たちが行っているのは「できない理由を探し出しては、言い訳をいう」だけであり、それではあまりにも恥ずかしいと思った担当大臣は、「いまみんなで努力しています」と居直る発言を続けています。

 何度も自分がきっぱりといったことが実現されずに、「できない言い訳が蔓延る」ことを、そのリーダーは、なぜ放置しているのでしょうか。

 自分が担当の大臣や担当者を呼びつけて、自分が示した方針がなぜ達成できないのかの理由を明らかにさせ、その問題を解決してすぐに実行せよと指示を出せばよいことを、なぜ、しないのでしょうか。

 それを行わずに、「ごまかし」や「言い訳」ばかりが溢れ、通用するようになると、その部下たちも、それに慣れ、しまいには、それに同化した人間になってしまいます。

 こうなると、それらは、さらに発展して「混乱と腐敗」を呼び起こします。

 この腐敗には、必ず「利権」が浸入して、さらに拡大していきます。

 「布製マスク」と呼ばれているマスクの製造販売会社の数が次々に増え、そのなかにおかしな会社があぶり出されていることにも、その利権まみれの腐敗の構造の一端が垣間見えているのではないでしょうか。

 そういえば、今年も美しく咲いて散っていった桜を利用して、その「観る会」に自分の後援会員を大量に参加動員させたことも、この典型的な「利権まみれ」の現象でした。

 さて、今月6日までの非常事態宣言は、さらに延長されるようで「長期戦」という言葉が発せられるようになりました。

 通常、このような言葉を為政者が発する場合には、相当な覚悟と決意の意思が迸るものですが、そこには、ほとんど、それらしことを感じることができませんでした。

 この長期戦、いったい、どのように展開していくのでしょうか?

 すでにさまざまな予測が報じられてきていますが、私は、次の2つに注目しました。

 1)NHKBS1番組「シリーズコロナ危機 グローバル経済 複雑性への挑戦」

 2)藤原直哉ネット番組「経済・経営のパラダイムシフト ー原点回帰の日本再生ー」

 前者は、世界的に有名な学者が、今回のコロナ危機が世界経済に与える影響を語り、それにどのような世界が新たに出現するのかが明らかにされています。

 また、後者は約3年前に講演した内容が、みごとに今の状況に適合しているとのことで、それを再度解説した番組です。

 次回は、これらの番組で提起された内容を紹介しながら、本シリーズのテーマをより深く考えていくことにしましょう(つづく)。

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              柳の小径に咲いた白い花